自転車の
部品で
世界的なシェアを
持つ「シマノ」が、
自転車や
釣り
具の
部品の
製造を
委託する
会社に、
製造に
使う
金型を
無償で
保管させていた
などとして
公正取引委員会は
17日、
下請け
法違反にあたると
認定し、
費用の
支払いや
再発防止を
求める
勧告を
出しました。
在自行車零件領域擁有全球市占率的「SHIMANO」,被日本公平交易委員會於17日認定,將用於生產的模具無償委託給負責製造自行車及釣具零件的下游公司保管,違反了下請法,並向該公司發出建議,要求支付相關費用及防止類似情形再次發生。
勧告を
受けたのは、
大阪・
堺市に
本社を
置き、
主にスポーツ
タイプの
自転車の
変速機や
ブレーキなどの
部品で
世界的なシェアを
持つ「シマノ」です。
受到勸告的是總部位於大阪堺市,主要以運動型自行車的變速器和煞車等零件在全球擁有市佔率的「SHIMANO」。
公正取引委員会によりますとシマノは、
おととし12月以降、
部品の
製造を
委託している
およそ120社に、
長期間、
発注しないにもかかわらず、
自転車の「
変速機」や
釣り
具の「リール」の
製造に
使う
金型など
4300個あまりを
無償で
保管させていました。
根據公正交易委員會的說法,SHIMANO自前年12月以來,雖然長時間沒有下訂單,卻讓大約120家受託製造零件的公司,免費保管用於自行車「變速器」及釣具「捲線器」製造的模具等共計4300多個。
金型の
中には
1990年代から
発注がないまま
保管されていたものや
1つで
重さがおよそ2.6
トンあるものもあり、
倉庫を
借りて
保管していた
事業者もいたということです。
また、
1年に
2回、
金型などの
保管状況を
自社の
システムに
入力させる
作業も
対価を
払わずに
行わせていたということです。
此外,他們還讓對方每年兩次,無償在自家公司系統中輸入模具等的保管狀況。
公正取引委員会はこれらの
行為が
下請け
法に
違反すると
認定し、
金型などの
保管費用と
作業の
対価に
相当する
額を
支払うことや
再発防止を
求める
勧告を
出しました。
公平交易委員會認定這些行為違反了下請法,並發出勸告,要求支付相當於模具等保管費用及作業報酬的金額,並要求防止再次發生。
保管費用を
支払っていた
部署も
一部あったということですが、
公正取引委員会の
聴き
取りに
対し、シマノは「
無償保管させることが
下請け
法に
違反するという
認識はあったが、
管理が
行き
届いていなかった」と
説明していたということです。
據說也有部分部門支付了保管費用,對於公正取引委員會的詢問,SHIMANO表示:「我們知道讓對方無償保管違反了下請法,但管理沒有做到位。」
一方、
保管させられていた
事業者は「
保管場所に
困っていた」などと
話していたということです。
另一方面,被要求保管的業者則表示「對於保管地點感到困擾」等。
シマノ「
厳粛に
受け
止め
再発防止に
努める」
公正取引委員会からの
勧告を
受けて「シマノ」は、
対象と
なる下請けの
事業者に
対し、
費用の
支払いなどを
進めているとした
上で「
勧告を
厳粛に
受け
止め、
社内教育の
見直しや、チェック
体制の
強化などを
実施し、コンプライアンスのいっそうの
強化と
再発防止に
努めてまいります」と
コメントしています。
SHIMANO:「我們將嚴肅看待並致力於防止再次發生」 在收到公正交易委員會的勸告後,SHIMANO表示,針對相關的下游業者,已在推進費用支付等措施,同時也發表評論稱:「我們將嚴肅接受勸告,重新檢討公司內部教育,加強檢查體制,並進一步強化合規性,致力於防止類似事件再次發生。」
金型の
無償保管で
公取委の
勧告相次ぐ
製造に
使う
金型を
下請けの
事業者に
無償で
保管させた
企業に
対し、
公正取引委員会が
勧告を
出す
ケースが
近年、
相次いでいます。
昨年度、
公正取引委員会が
下請け
事業者に
不当な
要求を
行ったとして
下請け
法に
違反すると
認定し、
勧告を
出した
件数は
平成以降で
最も
多い
21件で、
このうち、
金型の
保管に
関するものは
9件と
4割以上を
占めています。
去年,公平交易委員會認定有21件違反下包法的案件,因為對下包業者提出不當要求,並發出了勸告,這是平成以來最多的一次。其中,與模具保管有關的案件有9件,占了四成以上。
今年度に
入ってからも
▽
新潟県の
住宅設備機器メーカー「コロナ」
▽
東京に
本社がある
油圧機器大手の「カヤバ」
▽
川崎市の
大手建材メーカー「
不二サッシ」
▽
群馬県の
自動車用ミラーなどのメーカー「
美里工業」が
委託先の
事業者に
金型を
無償で
保管させるなどしていたとして
勧告を
受けています。
識者「
慣行として
事業者が
費用負担のケース
多い」
金型の
無償保管をめぐり
公正取引委員会による
勧告が
相次いでいることについて
独占禁止法や
下請け
法に
詳しい
長澤哲也弁護士は「
金型の
保管をめぐる
問題は
昔からあり、
慣行として
製造を
委託された
事業者が
費用を
負担するケースが
多かった。
專家:「作為慣例,經營者多數負擔費用」——針對金型無償保管問題,公正交易委員會接連發出勸告,對於獨占禁止法及下請法相當熟悉的律師長澤哲也表示:「圍繞金型保管的問題自古以來就存在,作為慣例,受託製造的經營者多數會負擔相關費用。」
金型を
預かることで
将来の
発注を
期待する
側面もあるが、
立場上、
費用を
請求しづらく、
発注者側が
それに
甘えているというのが
実態としてあったと
思う」としています。
雖然託管模具有期待未來訂單的層面,但由於立場關係,很難向對方收取費用,實際情況是發包方也因此而變得有些依賴。
その上で「
金型の
保管が
長期間、
大量になると、
効率的な
生産にも
影響が
生じかねない。
在此基礎上,「如果模具的保存時間過長、數量過多,可能會對高效率的生產造成影響。」
コストは
負担すべきものが
負担するという
原則に
立ち
返り、
発注者側は
委託先に
負担させるのは
問題だという
認識を
しっかり持つことが
大事だ」と
指摘しています。
應該回歸到「由應該負擔的人來負擔成本」這一原則,發包方必須明確認識到,讓委託方承擔這些成本是有問題的,這一點非常重要。