熊本くまもと 大雨おおあめで車くるまが浸水しんすい 救援きゅうえん要請ようせい3日間みっかかんで2785件にせんななひゃくはちじゅうごけん その時ときどうする？

熊本くまもと県内けんないでは、記録きろく的てきな大雨おおあめによって広ひろい範囲はんいが浸水しんすいし、自家用車じかようしゃやタクシーなど多おおくの車くるまが水みずにつかる被害ひがいを受うけました。

JAF熊本くまもと支部しぶによりますと、県内けんないで水みずにつかって動うごかなくなった車くるまなどの救援きゅうえん要請ようせいは、13日じゅうさんにちまでの3日間みっかかんで2785件にせんななひゃくはちじゅうごけんに上のぼっているということです。

このため、JAFでは大阪おおさかや広島ひろしまなどから職員しょくいんが応援おうえんに駆かけつけ、通常つうじょうよりもレッカー車しゃを増ふやして対応たいおうにあたっています。

14日じゅうよっかも朝あさから各地かくちで対応たいおうにあたっていて、熊本くまもと市し西にし区くの住宅じゅうたくでは、浸水しんすい被害ひがいを受うけた2台にだいの車くるまをレッカー車しゃで整備せいび場じょうに運はこんでいました。

応援おうえんに駆かけつけたJAF関西かんさい本部ほんぶの端はじ康宏やすひろさんは「全国ぜんこくから集あつまった職員しょくいんが途切とぎれなく対応たいおうしている状況じょうきょうです。

【その時とき何なにが】タクシーが冠水かんすいした道路どうろで立往生たちおうじょう 浸水しんすいするまで

九州きゅうしゅうで記録きろく的てきな大雨おおあめとなった際さいに熊本くまもと市内しないを走行そうこうしていたタクシーのドライブレコーダーには、冠水かんすいした道路どうろで立往生たちおうじょうし、浸水しんすいするまでの一部いちぶ始終しじゅうが写うつっていました。

今月こんげつ11日じゅういちにちの午前ごぜん2時にじごろ、熊本くまもと市し中央ちゅうおう区く付近ふきんで客きゃくを乗のせて走行そうこうするタクシーのドライブレコーダーの映像えいぞうです。

徐々じょじょに道路どうろに水みずがたまり始はじめ、水みずしぶきがあがっていました。

そして橋はしを渡わたり、交差点こうさてんを左折させつすると、突然とつぜん、水みずかさが増ました場所ばしょにさしかかります。

ボンネットの付近ふきんまで水みずが迫せまる中なか、しばらく走行そうこうしますが、動うごかなくなり、立往生たちおうじょうしてしまいました。

また、車内しゃないを撮影さつえいした映像えいぞうには、後うしろの座席ざせきにいた乗客じょうきゃくの足あしの部分ぶぶんにまで水みずが迫せまってくる様子ようすや、あわてて車外しゃがいに飛び出とびだす運転うんてん手しゅなどの緊迫きんぱくした様子ようすが写うつっていました。

別べつのタクシーのドライブレコーダーです。

フロントガラスに打うちつける雨あめで前方ぜんぽうの視界しかいが悪わるくなっていて、交差点こうさてんを左折させつした直後ちょくご、冠水かんすいした場所ばしょにさしかかります。

運転うんてん手しゅが「やばい」と声こえをあげた直後ちょくご、タクシーは大おおきな水みずしぶきをあげ、立往生たちおうじょうしてしまいました。

このタクシー会社かいしゃによりますと、今回こんかいの大雨おおあめで走行そうこう中ちゅうだった7台ななだいのタクシーが浸水しんすいし、このうち数すう台だいは廃車はいしゃとなる見込みこみだということです。

【JAFに聞きく】大雨おおあめで車くるまが浸水しんすいしたら どう対応たいおう？

大雨おおあめで車くるまが浸水しんすいした場合ばあい、どう対応たいおうしたらいいのでしょうか。

車くるまが浸水しんすいしてしまった場合ばあい、エンジン部分ぶぶんに水みずが入はいっている可能かのう性せいがあり、すぐにエンジンをかけると故障こしょうにつながるおそれがあるということです。

ハイブリッド車しゃやEV＝電気でんき自動車じどうしゃの場合ばあいも何なんらかの不ふ具合ぐあいが出でるおそれがあります。

このため、車くるまを動うごかす前まえに業者ぎょうしゃを呼よんで点検てんけんすることが重要じゅうようで、すでに車くるまを動うごかしている場合ばあい、異い音おとがするなどいつもと違ちがう状況じょうきょうがあればすぐに運転うんてんをやめてほしいとしています。

また、車くるまの点検てんけんを自分じぶんで行おこなう際さいは漏電ろうでんによるトラブルが起おきないようバッテリーを絶縁ぜつえんする処置しょちを確実かくじつにしてほしいとしています。

車両しゃりょう保険ほけんで補償ほしょうされる場合ばあいも

日本にっぽん損害そんがい保険ほけん協会きょうかいによりますと、大雨おおあめなどの災害さいがいによって車くるまが浸水しんすいした場合ばあい、所有しょゆう者しゃが任意にんいで加入かにゅうする「車両しゃりょう保険ほけん」で被害ひがいの程度ていどに応おうじて補償ほしょうされるケースが多おおいということです。

一方いっぽうで補償ほしょうの範囲はんいによっては対象たいしょうとならない可能かのう性せいもあり、保険ほけん会社かいしゃに確認かくにんするよう呼よびかけています。

また、契約けいやくした保険ほけん会社かいしゃがわからない場合ばあいでも車くるまの購入こうにゅうにあわせて保険ほけんに加入かにゅうしているケースが多おおいため、購入こうにゅうした店みせに確認かくにんするとわかる可能かのう性せいがあるとしています。

その後ごの手続てつづきにあたっては車くるまの状況じょうきょうを細こまかく撮影さつえいしておくと役やくに立たつということです。