TICAD きょう横浜よこはま開幕かいまく 石破いしば首相しゅしょう しん経済けいざいけん構想こうそう方針ほうしん

Easy Japanese news
N2 Aug 20, 2025 04:08 1
Furigana Bản dịch
Báo tiếng Nhật
TICAD(ティカッド)=アフリカ開発かいはつ会議かいぎ20日はつか横浜よこはま開幕かいまくします。石破いしば総理そうり大臣だいじんはインドから中東ちゅうとう、アフリカにかけての一帯いったいあらたな経済けいざいけんいちづける構想こうそうすとともに各国かっこく首脳しゅのうらと個別こべつ会談かいだんかさね、関係かんけい強化きょうかはかりたいかんがえです。

日本にっぽん政府せいふ主導しゅどうする国際こくさい会議かいぎ、TICADは20日はつかから3日間みっかかん横浜よこはまひらかれ、石破いしば総理そうり大臣だいじんとアフリカ各国かっこく首脳しゅのうらが出席しゅっせきします。

石破いしば総理そうり大臣だいじん19日じゅうくにち「アフリカの人的じんてき資源しげん物的ぶってき資源しげん日本にっぽん成長せいちょう世界せかい繁栄はんえいにどうつなげていくか、日本にっぽんとアフリカの両方りょうほう利益りえきなるよう議論ぎろんしたい」とべました。

会議かいぎなか石破いしば総理そうり大臣だいじんはインドから中東ちゅうとう、アフリカにかけての一帯いったいあらたな経済けいざいけん位置いちづける構想こうそう「インドよう・アフリカ経済けいざいけんイニシアティブ」を方針ほうしんです。

また東京とうきょう大学だいがく大学院だいがくいん研究けんきゅうしつやJICA=国際こくさい協力きょうりょく機構きこうそれにアフリカの大学だいがく連携れんけいし、今後こんご3さんねんかんにAIの分野ぶんや3さんまんにん人材じんざい育成いくせいするかんがえを表明ひょうめいする見通みとおしです。

会議かいぎでは「平和へいわ安定あんてい」や「経済けいざい」にくわえ、「社会しゃかい」をテーマ討議とうぎおこない、最終さいしゅうには成果せいかんだ「横浜よこはま宣言せんげん」を採択さいたくし、石破いしば総理そうり大臣だいじんらが共同きょうどう記者きしゃ会見かいけんおこな予定よていです。

一方いっぽう石破いしば総理そうり大臣だいじん期間きかんちゅう30さんじゅっかこく以上いじょう首脳しゅのうらと個別こべつ会談かいだんかさねる予定よていで、中国ちゅうごくやロシアなどがアフリカとのむすきをつよめていることも念頭ねんとうに、透明とうめいせいのある開発かいはつ協力きょうりょくなどをとおじて関係かんけい強化きょうかはかりたいかんがえです。
TICADとは
TICAD=アフリカ開発かいはつ会議かいぎは、1993年せんきゅうひゃくきゅうじゅうさんねんから日本にっぽん政府せいふ主導しゅどうしてひらいてきた国際こくさい会議かいぎです。

現在げんざい3年さんねん一度いちどひらかれていて、アフリカ各国かっこく首脳しゅのう国際こくさい機関きかん、それに企業きぎょうなどの関係かんけいしゃが、日本にっぽんとの経済けいざい協力きょうりょく開発かいはつ援助えんじょ、それにアフリカがかかえる課題かだいなどについて、ひろ議論ぎろんするとなっています。

TICADは当初とうしょ先進せんしんこくによるだい規模きぼ援助えんじょ冷戦れいせん終結しゅうけつによって縮小しゅくしょうするなか日本にっぽんがアフリカとの連携れんけい強化きょうかしようと開発かいはつ援助えんじょ重点じゅうてんいてはじまりました。

その天然てんねん資源しげん価格かかく高騰こうとうなどによってアフリカ各国かっこく経済けいざい発展はってんげると、テーマは「援助えんじょから投資とうしへ」と変化へんかし、アフリカを投資とうしさき位置いちづけて民間みんかん企業きぎょうによるビジネスチャンスの拡大かくだい注目ちゅうもくされるようになります。

こうしたなか、アフリカの成長せいちょうもうと、中国ちゅうごく韓国かんこく、それにインドネシアやサウジアラビアなども相次あいついでアフリカとの国際こくさい会議かいぎひらくようになりました。

このうち中国ちゅうごくは、2000年にせんねんから中国ちゅうごくばんTICADともわれる「中国ちゅうごくアフリカ協力きょうりょくフォーラム」を3年さんねんごとに開催かいさいし、インフラ建設けんせつ巨額きょがく融資ゆうしつづけてむすきをつよめてきました。

またロシアも、アフリカとの経済けいざい会議かいぎ2019年にせんじゅうきゅうねんから開催かいさい存在そんざいかんたかめようとしていて、とく2022年にせんにじゅうにねんはじまったウクライナ侵攻しんこう以降いこう欧米おうべいとの対立たいりつつよまるなかで、よりアフリカとの関係かんけい重視じゅうししています。

一方いっぽうアメリカはことし1いちがつトランプ大統領だいとうりょう就任しゅうにんして以降いこう対外たいがい援助えんじょ大幅おおはば削減さくげんし、援助えんじょたよってきた現場げんばでは資金しきんなんのため、さまざまな活動かつどう停止ていしする事態じたいにもなっています。

中国ちゅうごくやロシアなどがアフリカとのむすきをつよめるなか日本にっぽんとしては9きゅうかいとなる今回こんかいのTICADで官民かんみん連携れんけいふかめ、日本にっぽん企業きぎょうによる投資とうし促進そくしんやアフリカとの一層いっそう関係かんけい強化きょうかにつなげられるかがわれることになります。
アフリカの経済けいざい成長せいちょう
アフリカでは天然てんねん資源しげん需要じゅようたかまりや、人口じんこう急増きゅうぞうするなかでの消費しょうひ市場しじょう拡大かくだいなどにより、経済けいざい成長せいちょうすすんでいます。

世界せかい銀行ぎんこうによりますと、サハラ砂漠さばく以南いなんのアフリカで、去年きょねん1人ひとりたりのGDP=国内こくないそう生産せいさんおよそ1500せんごひゃくドルで、TICADがはじまった30年さんじゅうねんほどまえくらべると、およそ2.3にいてんさんばいになっています。

また国連こくれんは、ことし1月いちがつ報告ほうこくしょなかでアフリカ全体ぜんたい経済けいざい成長せいちょうりつ去年きょねん3.4%さんてんよんパーセント、ことしが3.7%さんてんななパーセント来年らいねんには4%よんパーセント拡大かくだいすると予測よそくしました。

世界せかい全体ぜんたいのことしの成長せいちょうりつ2.8%にてんはちパーセントにとどまると予測よそくされているため、アフリカは世界せかい成長せいちょうりつ上回うわまわ見込みこみです。

さらに、ことしのくにべつ成長せいちょうりつ予測よそくをみると、
▽モーリタニアが9.5%きゅうてんごパーセント世界せかい2位にい
▽リビアが8.6%はってんろくパーセント3位さんい
▽セネガルが7.9%ななてんきゅうパーセント4位よんい
▽ルワンダが7.5%ななてんごパーセント5位ごいと、上位じょういをアフリカの国々くにぐにめています。

一方いっぽう、アフリカではかんばつなどの気候きこう変動へんどうによるリスクや、たか失業しつぎょうりつ貧困ひんこんりつ上昇じょうしょうインフレなどが問題もんだいになっていて、さらなる経済けいざい成長せいちょうのためにはこうした課題かだい改善かいぜん重要じゅうようになっています。
先進せんしんこく援助えんじょ減少げんしょう傾向けいこう
アフリカへの資金しきん投入とうにゅうをめぐっては、中国ちゅうごく2000年にせんねんからアフリカ諸国しょこく定期ていきてきに「中国ちゅうごくアフリカ協力きょうりょくフォーラム」をひらき、巨大きょだい経済けいざいけん構想こうそう一帯いったい一路いちろ」のもとインフラ建設けんせつ巨額きょがく融資ゆうしとおじて影響えいきょうりょく拡大かくだいしてきました。

ただ、アメリカ・ボストン大学だいがくのグローバル開発かいはつ政策せいさくセンターのまとめによりますと、中国ちゅうごく経済けいざい減速げんそくなどを背景はいけいにピークの2016年にせんじゅうろくねんにおよそ288にひゃくはちじゅうはちおく2000万にせんまんドルだった融資ゆうしがくは、おととし、およそ6分ろくぶん1いち46億よんじゅうろくおくドルあまりまで減少げんしょうしています。

一方いっぽう先進せんしんこくによるアフリカへの援助えんじょ減少げんしょう傾向けいこうにあります。

アメリカはトランプ政権せいけんのもと、対外たいがい援助えんじょ管轄かんかつするUSAID=アメリカ国際こくさい開発かいはつちょう事業じぎょう停止ていしされ、支援しえんおおきな影響えいきょうると指摘してきされています。

日本にっぽんでも、今年度こんねんどのODA=政府せいふ開発かいはつ援助えんじょ予算よさん5664億ごせんろっぴゃくろくじゅうよんおくえんと、もっとおおかった1997年度せんきゅうひゃくきゅうじゅうしちねんどのおよそ半分はんぶんです。

こうしたなかつづけているのが民間みんかんによる投資とうしです。

海外かいがいからアフリカ全体ぜんたいへの直接ちょくせつ投資とうし増加ぞうか傾向けいこうにあり、国連こくれん貿易ぼうえき開発かいはつ会議かいぎによりますと、去年きょねんはおよそ970億きゅうひゃくななじゅうおくドル、日本にっぽんえん14じゅうよんちょうえんあまりだったということです。

JETRO=日本にっぽん貿易ぼうえき振興しんこう機構きこうは「人口じんこう増加ぞうか経済けいざい成長せいちょう豊富ほうふ資源しげんなどが見込みこまれるアフリカとの経済けいざいめんでの連携れんけいは、日本にっぽん企業きぎょうにとってますます重要じゅうようになっている。アフリカにとっても、援助えんじょがくすくなくなるなかで、公衆こうしゅう衛生えいせい環境かんきょう問題もんだい教育きょういく人材じんざい育成いくせいなど、アフリカがかかえる重要じゅうよう社会しゃかい課題かだい解決かいけつする民間みんかん投資とうしスタートアップ展開てんかい重要じゅうようだ」とコメントしています。










5
4
3
2
1