日産にっさん「GT-R」生産せいさん終了しゅうりょう スポーツカー開発かいはつ環境かんきょう きびしさ






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N2 Aug 26, 2025 17:08 1
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にっさん自動車じどうしゃ代表だいひょうてきスポーツカー「GT-R」の生産せいさんえることになり、26日にじゅうろくにち栃木とちぎけん工場こうじょう最後さいご1いちだい完成かんせいしました。環境かんきょう安全あんぜんかかわる規制きせい厳格げんかくによって開発かいはつコストがふくらんだことなどから生産せいさん終了しゅうりょうめたとしています。

V6ターボエンジン「GT-R」とは
1970せんきゅうひゃくななじゅうねんだいに「ハコスカ」や「ケンメリ」の愛称あいしょうばれた「スカイライン」のスポーツモデル「スカイラインGT-R」。

80年代はちじゅうねんだいから90年代きゅうじゅうねんだいにかけてあたらしいモデルが発表はっぴょうされたのち、その後継こうけい車種しゃしゅとして当時とうじのCEOだったカルロス・ゴーンのもとで開発かいはつスタートし、2007年にせんななねん登場とうじょうしたのが「GT-R」です。

強力きょうりょくなV6ターボエンジンとよんりん駆動くどうにより、日常にちじょうでの移動いどうだけでなく、サーキットでもたか性能せいのう発揮はっきしました。

エンジンは「たくみ」とばれる職人しょくにん1いっきずつ作業さぎょう組み立くみたて、日産にっさんのフラッグシップモデルとして世界せかいてき人気にんきあつめました。

これまでにおよそ4よんまん8000台はっせんだい生産せいさんされ、国内こくないでは1万いちまん7000台ななせんだいあまりが販売はんばいされています。

しかし騒音そうおん環境かんきょう安全あんぜんかかわる規制きせいなどの厳格げんかくによってあらたな設計せっけい部品ぶひん必要ひつようとなり、開発かいはつコストがふくらみます。

これにともなって販売はんばい価格かかくがり、登場とうじょうもっとやすいグレードで税込ぜいこ777万ななひゃくななじゅうななまんえんでしたが、現行げんこうモデルはもっとやすいグレードでも1444万せんよんひゃくよんじゅうよんまんえんと、当時とうじ1.8いってんはちばい以上いじょうとなっています。

こうしたなか環境かんきょう安全あんぜんかかわる規制きせいなどの厳格げんかく対応たいおうするための開発かいはつコストがふくらんだり、部品ぶひん調達ちょうたつむずかしくなったことから日産にっさん生産せいさんえることをめ、18年間じゅうはちねんかん歴史れきしまくじることになりました。
8はちがつ26日にじゅうろくにち栃木とちぎけん工場こうじょう最後さいご1台いちだい完成かんせいし、生産せいさんラインからてきたくるま開発かいはつしゃなどが出迎でむかえました。
エスピノーサ社長しゃちょうけっしてえない足跡あしあとのこした」
わせてひらかれた式典しきてんでイヴァン・エスピノーサ社長しゃちょうは、ビデオメッセージなかで「GT-Rが自動車じどうしゃ産業さんぎょうけっしてえない足跡あしあとのこしたことに疑問ぎもん余地よちはない。いつか復活ふっかつさせることがわれわれの目標もくひょうだ」とべました。
開発かいはつ担当たんとうしゃあたらしいDNAったGT-Rの復活ふっかつ期待きたい
20年にじゅうねん以上いじょうにわたって開発かいはつたずさわってきた担当たんとうしゃ松本まつもとひかりたかさんは「開発かいはつをかけたとしても、お客様きゃくさまごろな価格かかく購入こうにゅうできるのかということがあり、生産せいさん終了しゅうりょう決断けつだんせざるをなかった。いま日産にっさんきびしい状況じょうきょうではあるが、つぎ世代せだい人間にんげんあたらしいDNAをったGT-Rを復活ふっかつさせることを期待きたいしている」とはなしていました。
経営けいえい再建さいけんちゅう日産にっさんは、先月せんげつ発表はっぴょうした、ことし4月しがつからの6月ろくがつまでの決算けっさんでも最終さいしゅうてき損益そんえき1157せんひゃくごじゅうななおくえんあまりの赤字あかじとなっていて、販売はんばい台数だいすう回復かいふくけた商品しょうひんりょく強化きょうかおおきな課題かだいとなっています。
スポーツカー開発かいはつ環境かんきょう きびしさ
専門せんもんメーカーにとってスポーツカーの開発かいはつ環境かんきょうきびしさをしていると指摘してきします。

自動車じどうしゃ業界ぎょうかいくわしい三菱みつびし総合そうごう研究所けんきゅうじょ杉浦すぎうら孝明たかあき主席しゅせき研究けんきゅういんは「環境かんきょう関連かんれん規制きせいほか安全あんぜん装備そうびやセキュリティー対策たいさくなどへの対応たいおう開発かいはつコストをげる要因よういんになっている。だい規模きぼ開発かいはつ投資とうしむずかしくなるなかで、つぎ開発かいはつステップを断念だんねんせざるをえないケースてきている」とはなしています。

一方いっぽうで、くるま購入こうにゅうする消費しょうひしゃ動向どうこうについては「子育こそだ世代せだい使つか勝手がって重視じゅうしして、ミニバンやSUV、3さんれつシートくるまなどが人気にんきだ。ニーズの画一かくいつすすみ、スタイルはしりよりは現実げんじつてき使つか勝手がって重視じゅうしするひとえてきているかもしれない」という見方みかたしめしました。

そのうえで、杉浦すぎうらさんは「開発かいはつ経営けいえい合理ごうりでスポーツカーがうしなわれてしまうのは多様たようせいめんからいうと残念ざんねんなことで、いろんな車種しゃしゅ世の中よのなか存在そんざいすることがマーケットおおきさや魅力みりょくにつながる」とはなしていました。






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