イギリスのコンサルティング会社ヘンリー・アンド・パートナーズが13日に公表した「パスポートパワーランキング」の最新版では、米国の順位が過去1年間で再び上昇したものの、長期的な視点では下落の傾向に歯止めがかかっていないことが明らかになった。
根据英国咨询公司亨利与合伙人13日发布的最新“护照实力排名”更新,美国的排名在过去一年中再次上升,但从长期来看,下降趋势依然没有停止。
最新のランキングで米国はビザなし入国可能国数を7か国減らしたにもかかわらず、トップ10に復帰した。
尽管在最新排名中,美国公民可免签入境的国家数量减少了7个,但美国依然重返前十名。
しかし、10年前である2014年には、英国と並ぶ世界最強であったことを考えると、その後の順位低下は顕著である。
然而,与2014年相比,当时美国和英国被认为是世界上最强大的国家,但此后它们的排名下降非常显著。
同調査が開始された2006年以来、米国の下落幅はベネズエラ、バヌアツに次ぐ歴史的な規模となった。
自从2006年开始进行该调查以来,美国的减少率仅次于委内瑞拉和瓦努阿图,是历史上最大规模的减少之一。
特に、過去1年間での7か国減少という数字は、米国の国際的な影響力後退の象徴とも言える。
特别是,过去一年中有七个国家减少了,这可以被视为美国国际影响力下降的象征。
ヘンリー・アンド・パートナーズのランキングは、各パスポートがビザなしで入国できる国の数に基づいて各国のパスポートの「力」を評価している。
亨利与合伙人(Henley & Partners)的排名是根据持有某护照可以免签进入的国家数量来评估该护照“含金量”的。
そのため、複数の国が同じ順位になることも多い。
たとえば、欧州10か国がともに4位にランクインしているという事実は、単純に1国対1国の比較でない、より複雑な国際関係の現実を映し出している。
例如,欧洲有10个国家同样排名第4,这一事实反映出国际关系比单独比较各国更加复杂的现实。
国際政治学の専門家であるオーストリア・ウィーンの人間科学研究所所長は、パスポートの「力」は単なる旅行の自由度だけでなく、「国際的信頼度」や「外交能力」「政治的安定性」などを映し出す指標であると述べた。
维也纳人类科学研究所所长、国际政治专家表示:“护照的‘含金量’不仅仅体现在出行自由度上,还是反映‘国际信誉’、‘外交能力’和‘政治稳定性’的指标。”
米英両国のビザなし国数の減少は、経済的な要因や技術的な異常でなく、むしろ地政学的再編の前兆として読み取るべきである。
对美国和英国公民免签国家数量的减少,应被理解为地缘政治重组的迹象,而不是由于经济因素或技术问题所致。
シンガポールのパスポートが、ここ数年で最強の座を維持していることも注目に値する。
此外,还需要注意的是,新加坡护照在最近几年一直保持着最强的地位。
192か国にビザなし入国を認めるシンガポールは、地理的に小さな国であるにもかかわらず、国際的な影響力を高めていることを示している。
新加坡在地理上虽然是一个小国,但允许免签进入192个国家,这显示了其国际影响力正日益增强。
また、過去20年間でビザなし入国国数を最も増やしたのはアラブ首長国連邦(UAE)だ。
此外,在过去20年中,免签国数量增加最多的国家是阿拉伯联合酋长国(UAE)。
同国の順位上昇は、観光や経済活動の自由度向上を戦略的に活用してきた結果であると言えよう。
这个国家排名上升,是旅游自由化和利用经济活动的战略所带来的结果。
一方、米国の政策はあくまで一方的なものである。
米国人が比較的自由に海外旅行できるのに対し、米国自体がビザなし入国を認める国はわずか46か国しかない。
美国人可以自由出国旅游,但只有46个国家可以免签进入美国。
そのバランスの悪さは、自国民の行動の自由を国際社会に返すには至っていない。
这种不平衡表明,美国尚未承认其国民在国际社会中享有与本国自由同等的出境自由。
つまり、米国は他国に対する開放度と自国民の渡航の自由度との間に世界最大の格差を示す国ということになる。
换句话说,美国是世界上对外国的开放程度与本国公民的流动自由之间差距最大的国家。
中国会計大手グラントソーントン・チャイナのティム・クラッテ氏は、米国の政策は「ナショナリズムへの回帰」に他ならないと批判した。
中国大型会计师事务所致同会计师事务所(Grant Thornton China)的蒂姆·克拉蒂(Tim Cratty)批评称,美国的政策无非是“回归民族主义”。
一方、近年中国が進めるビザ免除国の増加は、対照的に開放性を強調する政策だ。
另一方面,中国最近增加了免签国家,这是强调开放性的政策。
中国は自国民の海外旅行の自由度を高めつつ、逆に海外からの訪問者の門戸を広げており、その開放性が今後の国際社会での地位競争において優位をもたらすとクラッテ氏は予測する。
中国在提高本国公民出境旅游自由的同时,也在扩大接待国际游客的规模,Clatty先生预测,这种开放性将在未来的国际地位竞争中带来优势。
このように「パスポートの力」は単なるランキングに過ぎないように見えるが、その背後には各国の外交政策や地政学的戦略が色濃く反映されている。
正如上文所述,“护照的强度”看似只是一个排名,但其背后却鲜明地反映了各国的外交政策和地缘政治战略。
「パスポート戦争」は、表向きのランキングよりも遥かに深い意味を持つ地政学的な競争の一端に過ぎない。
“护照战争”只是地缘政治竞争的一小部分,其意义远远超越了表面的排名。
ランキングの浮き沈みから地政学的潮流を推して知ることができるだろう。