約2億5200万年前の大絶滅:森林消失と地球温暖化
約2億5200万年前、地球上の生命は壊滅的な打撃を受けた。過去に5回起きた「大量絶滅」の中でも最悪のものだ。
生命の90%が死滅し、ゲノムにも影響したほど規模が大きかった。化石記録は気候変動が約500万年にわたり続いたことを示している。
気候変動の原因となった炭素や温室効果ガスの空気中への急激な放出は、火山の噴火によるものだった。またこの出来事により起きた多くの死滅は、海や陸の生物にとって化学的にも厳しいものだった。
温室化した地球は珊瑚礁や海藻に壊滅的な打撃を与えた。海の生態系は縮小し海洋の生物の90%が死滅した。
しかし、ダイナミックな生物多様性のプロセスは直ちに始まった。多くの生物群が種と生息地の両方において多様化した。森林の死滅も恐竜が繁栄するきっかけとなった。しかし、この繁栄は偶然の賜物ではない。恐竜は森林での迷路のような追跡ではなく、恐竜にとっては障害の少ない火災後の景観の中で、機敏に獲物を追い詰めることができた。
約2億5200万年前の大量絶滅により、哺乳類の祖先も生き延びるために適応しなければならなかった。絶滅によって食物連鎖が断裂し、草食動物の数も減少した。周囲に食物がほとんどない中、あるグループの哺乳類は生き延びるために雑食性となった。かれらの歯は種類がはっきり異なり、全ての種類の食物を食べられるようになった。
そのため、「全ての種類の食物」を意味する「オムニボア」から進化し、「全ての歯を持つもの」を意味する「オムニデント」と呼ばれるようになった。
大量絶滅の間に起きた恐竜の多様化は、最終的にティラノサウルスなどの恐竜につながる。Tレックスの巨大化により獲物の殺し方が変わり、噛む力を使って骨も内臓も砕くようになった。
しかし、骨をかみ砕いた後、その残骸を消化するのは容易なことではなかった。消化器系の内壁に沈着した骨の破片の断片を分析する限り、体の底にある消化器系の袋に残骸を分離して消化する仕組みがあったと考えられる。それにより、骨の中に詰まった栄養分を最大限取り込むことができたのだ。
そうした研究を通じて、恐竜が生き延びるためにどのように適応したかが浮かび上がってくる。今の生き物がどのように生きてきたのかも、過去を知ることで初めて理解できるのだ。