アメリカの連邦最高裁が6月に中絶の権利を認めない判断を示した直後、カンザス州で新たに選挙の有権者登録をした人の70%以上が女性だったことが分かりました。
ニューヨーク・タイムズによりますと、カンザス州で新たに有権者登録をした女性の割合は今年に入ってから45%から55%で推移していました。
しかし、6月に連邦最高裁が中絶の権利を認めない判断を示して以降は65%まで上昇し、直後の1週間だけでみると70%を超えています。
共和党と民主党の支持者別に見ても、いずれも女性の割合が増えました。
カンザス州では保守派が強いとされていますが、今月行われた中絶の是非を問う住民投票では中絶の権利が維持される結果となりました。
アメリカでは11月に中間選挙が行われますが、中絶の権利を巡る問題は争点の一つとなる見通しです。
ニューヨーク・タイムズがデータを入手したフロリダ、オハイオ、ペンシルベニアなど9つの州でも、カンザス州と同じように連邦最高裁の判断の後に女性の有権者登録の割合が増えています。