スリランカの
最大都市、コロンボを
中心に
起きた
同時爆破テロ
事件で、
関与が
疑われているイスラム
過激派組織のリーダーが
NHKの
インタビューに
応じ、
首謀者とみられるザヘラーン
容疑者について「
2年前に
除名した」と
述べて、
組織としての
事件への
関与を
否定しました。スリランカでは、
今月21
日、
最大都市コロンボと
その郊外などに
あるホテルとキリスト
教の
教会、
合わせて
6か所で
相次いで
起きた
自爆テロなどで359
人が
死亡しました。
スリランカの捜査当局は今回のテロを主導し、みずからも自爆テロを実行したとみているザヘラーン容疑者はイスラム過激派組織「NTJ=ナショナル・タウヒード・ジャマート」の幹部だとの見方を示しています。
これについてNTJの現在のリーダー、トウフィーク氏がスリランカ東部のバティカロア郊外でNHKのインタビューに応じ、「ザヘラーン容疑者はNTJを創設した人物だが、2年前に急に思想が過激になり、除名した」と述べ、今回の事件へのNTJの関与を否定しました。
そして、ザヘラーン容疑者は2年前に、イスラム教を厳格に守るべきだと訴える集会で警察と衝突したのをきっかけに、行方が分からなくなったとしたうえで、「NTJを離れてからの2年間に、誰かに洗脳されたのだ」と述べました。
スリランカとインドの当局はこの間、ザヘラーン容疑者は、インド南部のタミルナド州に潜んでいたとみていて、インド当局が去年、過激派組織IS=イスラミックステートとつながるグループを摘発した際、ザヘラーン容疑者がスリランカでテロを行う可能性があるという情報をつかみ、スリランカ当局に伝えていたということです。
スリランカの捜査当局はザヘラーン容疑者が、インドでの潜伏期間に、ISと何らかのつながりができた可能性があるとみて、インド当局の協力を得て、全容解明を進めています。