日本テレビのバラエティー
番組、「
世界の
果てまでイッテ
Q!」で
海外のコーディネーターが
番組のために
現地で
企画したイベントを
地元の「
祭り」として
紹介していたことについて、BPO=「
放送倫理・
番組向上機構」は「
程度は
重いとは
言えないものの
放送倫理違反があったと
言わざるをえない」とする
意見をまとめました。
日本テレビの「世界の果てまでイッテQ!」では去年5月とおととし2月の番組の中で、番組制作に関わっている海外のコーディネーターが主催者側と協力してラオスとタイで企画したイベントを地元の「祭り」として紹介していました。
これについて放送倫理上の問題がなかったか審議していたBPOの放送倫理検証委員会は5日、意見書をまとめて公表し、「現地コーディネーターによるリサーチからロケの実施までの過程を制作スタッフがほとんど把握しておらず、『祭り』について十分な確認をしないまま『年に一度の』などと実際とは異なるナレーションやスーパーをかぶせていた」などと指摘しました。
そのうえで「ナレーションとスーパーで出演者がもともとある祭りに参加しているように視聴者を誘導した点で、多くの視聴者が番組に求める約束に反したものだったと言われても仕方がない。程度は重いとは言えないものの放送倫理違反があったと言わざるをえない」と結論づけました。
日本テレビ「真摯に受け止める」
日本テレビは「本日のBPOの意見を真摯に受け止め、今後の番組制作に生かしてまいります」とコメントしています。