일본어 뉴스: 国連衛星センター“ガザ地区全体の建物の35％が被害”と分析

国連こくれん衛星えいせいセンター“ガザ地区ちく全体ぜんたいの建物たてものの35％が被害ひがい”と分析ぶんせき

Apr 8, 2024 08:04 0

Furigana

国連こくれんの衛星えいせいセンターは、イスラエルとイスラム組織そしきハマスの戦闘せんとうが去年きょねん10月つき7日にちに始はじまって以降いこう、ガザ地区ちくではことし2月つきまでに全体ぜんたいの建物たてものの35％が被害ひがいを受うけ最もっとも被害ひがいが大おおきい北部ほくぶの地域ちいきでは半分はんぶん以上いじょうの建物たてものが被害ひがいを受うけたとする分析ぶんせきを明あきらかにしています。

専門せんもん家かは「近年きんねんのガザ地区ちくでの戦闘せんとうと比くらべても桁違けたちがいの被害ひがいが出でている」と指摘してきしています。

国連こくれんの衛星えいせいセンターは、ガザ地区ちくの衛星えいせい画像がぞうを使つかって建物たてものの被害ひがいの分析ぶんせきを行おこない、去年きょねん10月つき7日にち以降いこう、その結果けっかを5回かい、発表はっぴょうしています。

これらをもとにNHKが地図ちずに可視かし化かしました。

ピンク色ぴんくいろで示しめしたのが建物たてものの被害ひがいが確認かくにんされた場所ばしょで、濃こい赤色あかいろほど被害ひがいの程度ていどがひどかった場所ばしょを示しめしていて、建物たてものの被害ひがいが戦線せんせんの拡大かくだいに伴ともなって北部ほくぶから南部なんぶに広ひろがっていく様子ようすが分わかります。

ことし2月つき29日にちの画像がぞうに基もとづく最新さいしんの分析ぶんせきでは、建物たてものの被害ひがいは8万まん8000棟むね余あまりに上のぼり、衛星えいせいセンターは、ガザ地区ちく全体ぜんたいの建物たてものの35％に上のぼると指摘してきしています。

地区ちく内ないの県けん別べつでは、

▼北きたガザ県けんで51％と建物たてものの半数はんすう以上いじょうが被害ひがいを受うけているほか

▼ガザ市しを含ふくむガザ県けんで45％

▼ハンユニス県けんで44％の建物たてものに被害ひがいが出でているということです。

被害ひがいが急増きゅうぞうしたのは去年きょねん11月つき26日にちからことし1月つき上旬じょうじゅんの1か月かげつ余あまりにかけてで、全体ぜんたいの3分ぶんの1余あまりの建物たてものの被害ひがいが集中しゅうちゅうしています。

この時期じき、イスラエルは11月つき24日にちから7日間にちかんの戦闘せんとう休止きゅうしのあとの12月つき1日にちに戦闘せんとうを再開さいかいし、南部なんぶハンユニスへの激はげしい攻撃こうげきを行おこなうとともに北部ほくぶでも戦闘せんとうを続つづけていました。

イスラエル・パレスチナ情勢じょうせいに詳くわしい東京とうきょう大学だいがく中東ちゅうとう地域ちいき研究けんきゅうセンター鈴木すずき啓之ひろゆき特とく任にん准じゅん教授きょうじゅは「ガザ地区ちく全域ぜんいきの建物たてものを壊こわすような激はげしい戦闘せんとうだということがみてとれる。過去かこの2008年ねんから2009年ねん、2014年ねんの戦闘せんとうと比くらべても桁違けたちがいの被害ひがいと言いえる。イスラエル軍ぐんが遮蔽しゃへい物ぶつを嫌きらって、地域ちいきを一掃いっそうしていることやハマスなどに圧力あつりょくをかけるため地区ちく全体ぜんたいに空爆くうばくを続つづけていることが被害ひがいにつながっているとみられる」と指摘してきしています。

その上うえで「国際こくさい社会しゃかいがイスラエル軍ぐんの行為こういを止とめられなかったことはガザの人々ひとびとに大おおきな失望しつぼうをもたらし、国際こくさい規範きはんや国際こくさい法ほうへの信頼しんらいを大おおきく毀損きそんしたと言いわざるをえない。パレスチナの人々ひとびとは将来しょうらいへの希望きぼうや正義せいぎが実現じつげんされる可能かのう性せいがあったからこそ、社会しゃかい的てき道徳どうとくや秩序ちつじょを保たもってこられた側面そくめんは否いなめない。日本にっぽんを含ふくむ国際こくさい社会しゃかいは戦後せんご復興ふっこうにこれまで以上いじょうに主体しゅたい的てきかつ大胆だいたんに関与かんよしていく必要ひつようがある」と強調きょうちょうしました。