日本新聞: iPS細胞でパーキンソン病の治療米での治験1例目

iPS細胞さいぼうでパーキンソン病びょうの治療ちりょう米べいでの治験ちけん1例れい目め

N2 Jul 7, 2025 15:07 58

Furigana 翻译

大阪おおさかの製薬せいやく会社かいしゃが開発かいはつしているiPS細胞さいぼうを使つかったパーキンソン病びょうの治療ちりょうについて、アメリカでの治験ちけんで1例れい目めとなる患者かんじゃに細胞さいぼうが移植いしょくされたことがわかりました。国内こくないではこの治療ちりょうの治験ちけんは終おわり、会社かいしゃは製造せいぞう・販売はんばいの承認しょうにん申請しんせいの準備じゅんびを進すすめていて、海外かいがいでも実用じつよう化かが進すすむか注目ちゅうもくされます。

大阪おおさかに本社ほんしゃがある製薬せいやく会社かいしゃ「住友すみともファーマ」はパーキンソン病びょうの患者かんじゃの脳のうにiPS細胞さいぼうから作り出つくりだした細胞さいぼうを移植いしょくする治療ちりょうの開発かいはつを進すすめていて、国内こくないに加くわえ、海外かいがいでの実用じつよう化かを目指めざしてアメリカで治験ちけんを行おこなうとおととし発表はっぴょうしていました。

会社かいしゃによりますと、先月せんげつ、大阪おおさかの施設しせつで作つくった細胞さいぼうを生いきたままこん包こんぽうして航空こうくう機きなどでおよそ23時間じかんかけてアメリカカリフォルニア州しゅうの大学だいがく病院びょういんに運はこび、日本にっぽん時間じかんの先月せんげつ25日にち、治験ちけんの1例れい目めとなる患者かんじゃへの移植いしょくが行おこなわれたということです。

会社かいしゃによりますと、iPS細胞さいぼうから作つくられた細胞さいぼうを日本にっぽんから海外かいがいに運はこび、患者かんじゃに移植いしょくしたのは初はじめてとみられるということです。

国内こくないではこの治療ちりょうの治験ちけんは終おわっていて、会社かいしゃは今後こんご、国くにに製造せいぞう・販売はんばいの承認しょうにん申請しんせいを行おこなうとしています。

アメリカの患者かんじゃは日本にっぽんの3倍ばい以上いじょうとなるおよそ100万まん人にんとされていて、市場しじょう規模きぼの大おおきい海外かいがいでも実用じつよう化かが進すすむか注目ちゅうもくされます。

住友すみともファーマ再生さいせい・細胞さいぼう医薬いやく推進すいしん室しつの吉田よしだ賢司けんじ室長しつちょうは「この治療ちりょう法ほうを多おおくの関係かんけい者しゃと一緒いっしょに作り上つくりあげ世界中せかいじゅうの患者かんじゃに一いち日にちでも早はやく届とどけられるよう努力どりょくしたい」と話はなしていました。