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トランプ大統領だいとうりょう就任しゅうにん半年はんとし「アメリカ第だい一いち主義しゅぎ」国内こくない外がいで影響えいきょう


Easy Japanese news
N1 Jul 20, 2025 08:07 1604
Furigana Bản dịch
Báo tiếng Nhật
アメリカ・トランプトランプ大統領だいとうりょうの2に期き目めの就任しゅうにんから20はつか日にちで年ねん半年はんとしとなります。
各国かっこくに対たいして厳きびしい関税かんぜい措置そちを打うち出だすなど、「アメリカ第だい一いち主義しゅぎ」に基もとづく自身じしんの政策せいさくを推おし進すすめていて、国内こくない外がいで大おおきな影響えいきょうを与あたえています。

トランプトランプ大統領だいとうりょう 「アメリカ第だい一いち主義しゅぎ」に基もとづき政策せいさく 次々つぎつぎと実行じっこう
トランプトランプ大統領だいとうりょうがことし1いち月がつに2に期き目めの政権せいけんをスタートさせてから20はつか日にちで半年はんとしとなります。

この半年はんとし間かんに署名しょめいした大統領だいとうりょう令れいは171ひゃくななじゅういちに上のぼり、バイデン前ぜん大統領だいとうりょうが4よん年間ねんかんに署名しょめいした162ひゃくろくじゅうにをすでに上回うわまわっていて、「アメリカ第だい一いち主義しゅぎ」に基もとづき、自身じしんが訴うったえてきた政策せいさくを次々つぎつぎと実行じっこうに移うつしています。

トランプトランプ大統領だいとうりょうは同盟どうめい国こくや友好国ゆうこうこくを含ふくむ各国かっこくに対にたいして厳きびしい関税かんぜい措置そちを打うち出だし、アメリカが抱かかえる貿易ぼうえき赤字あかじの削減さくげんなどを求もとめて交渉こうしょうを進すすめています。

日本にっぽんに対にたいしては来月らいげつ1いち日にちから輸入ゆにゅう品ひんに25にじゅうご％の関税かんぜいを課かすとしていて、日本にっぽんとの自動車じどうしゃの貿易ぼうえきなどをめぐって繰くり返かえし不満ふまんを表明ひょうめいし、圧力あつりょくを強つよめています。

また、NATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうについて、トランプトランプ大統領だいとうりょうは、加盟かめいするヨーロッパ各国かっこくがアメリカに防衛ぼうえいを依存いぞんしていると批判ひはんし、加盟かめい国こくは先月せんげつ行おこなわれた首脳しゅのう会議かいぎで国防こくぼう費ひなどの割合わりあいをあわせてGDP＝国内こくない総そう生産せいさんの5ご％に引ひき上あげることで一致いっちしました。

さらに、ロシアによるウクライナ侵攻しんこうをめぐっては、ゼレンスキー大統領だいとうりょうと激はげしく口論こうろんするなど一時いちじ、ウクライナとの関係かんけいが悪化あっかしましたが、最近さいきんはロシアへの圧力あつりょく強化きょうかに乗のり出だしていて、双方そうほうに揺ゆさぶりをかけながら停戦ていせんの実現じつげんを目指めざしています。

一方いっぽう、国内こくないでは最さい優先ゆうせん課題かだいの1ひとつとして掲かかげる不法ふほう移民いみん対策たいさくのほか、政府せいふ支出ししゅつの削減さくげんに向むけて助成じょせい金きんの打うち切きりや連邦れんぽう政府せいふ職員しょくいんの削減さくげんなどを進すすめています。

トランプトランプ大統領だいとうりょうは自身じしんの政策せいさくを推おし進すすめ、国内こくない外がいで大おおきな影響えいきょうを与あたえていますが、大幅おおはばな政策せいさく転換てんかんを急速きゅうそくに進すすめていることに対にたいして反発はんぱつの声こえも上あがっています。
最さい優先ゆうせん課題かだいは「不法ふほう移民いみん対策たいさく」
トランプトランプ大統領だいとうりょうは、就任しゅうにんから半年はんとしの間まにバイデン前ぜん政権せいけんからの大幅おおはばな方針ほうしん転換てんかんを次々つぎつぎと打うち出だしてきました。

【不法ふほう移民いみん対策たいさく・入国にゅうこく制限せいげん】
大統領だいとうりょう選挙せんきょで最さい優先ゆうせん課題かだいの1ひとつとして掲かかげた不法ふほう移民いみん対策たいさくでは就任しゅうにん初日しょにちに南部なんぶ国境こっきょうの非常ひじょう事態じたいを宣言せんげんしました。

不法ふほう入国にゅうこくを即時そくじかつ完全かんぜんに阻止そしするとしてメキシコとの国境こっきょう地域ちいきに軍ぐんの部隊ぶたいを増派ぞうはし、滞在たいざい資格しかくのない移民いみんを強制きょうせい送還そうかんするなどの措置そちをとっています。

また、3さん月がつには裁判所さいばんしょの手続てつづきなしに外国がいこく人じんの拘束こうそくや追放ついほうを可能かのうにする戦時せんじ下かの「敵性てきせい外国がいこく人じん法ほう」などを適用てきようして南米なんべいベネズエラのギャング組織そしきのメンバーだとして230にひゃくさんじゅう人にんあまりを中米ちゅうべいエルサルバドルの巨大きょだい刑務所けいむしょに送おくる措置そちをとり、人権じんけん団体だんたいや弁護士べんごしなどから懸念けねんや批判ひはんの声こえが上あがっています。

そして、先月せんげつ、西部せいぶカリフォルニア州しゅうロサンゼルスで、滞在たいざい資格しかくのない移民いみんの一斉いっせい摘発てきはつが行おこなわれ、反発はんぱつした住民じゅうみんと移民いみん当局とうきょくとの間まで衝突しょうとつが起おきました。

一部いちぶが暴徒ぼうと化かして、暴動ぼうどうや略奪りゃくだつが起おき、これに対処たいしょするためとしてトランプトランプ大統領だいとうりょうが州兵しゅうへいや海兵かいへい隊たいを派遣はけんしたのに対にたいし、地元じもとの知事ちじや市長しちょうは緊張きんちょうを高たかめると反発はんぱつしました。

民主党みんしゅとうの政治せいじ家かが主導しゅどうし、移民いみんに寛容かんような政策せいさくをとるロサンゼルス市しなどの自治体じちたいと、トランプトランプ政権せいけんとの対立たいりつが鮮明せんめいになっています。

さらに先月せんげつには、外国がいこくのテロリストからアメリカを守まもるためとして、イランやリビア、ソマリアやスーダンのほか、ミャンマーやアフガニスタンなど12じゅうにか国かこくからの入国にゅうこくを原則げんそくとして禁止きんし、キューバなど7ななか国かこくについても入国にゅうこくを制限せいげんすると明あきらかにしました。

対象たいしょうとなった国々くにぐにからは反発はんぱつや懸念けねんの声こえが出でています。

【大学だいがくとの対立たいりつや留学生りゅうがくせいビザ問題もんだい】
トランプトランプ政権せいけんは、名門めいもんハーバード大学だいがくに対にたいしパレスチナ支持しじの学生がくせいを監視かんしすることや、DEIと呼よばれる多様たよう性せいなどの推進すいしんをやめることなど、政権せいけんの方針ほうしんに従したがうよう求もとめていて、留学生りゅうがくせいを受うけ入いれるための認定にんていを取とり消けし、連邦れんぽう政府せいふからの資金しきんをすべて打うち切きると警告けいこくするなど締しめつけを強つよめています。

これに対にたいし、大学だいがく側がわは措置そちの撤回てっかいを求もとめて提訴ていそするなど対立たいりつが深ふかまっています。

また、トランプトランプ政権せいけんは5ご月がつからアメリカへの留学りゅうがくを希望きぼうする人ひとたちの学生がくせいビザの取得しゅとくに向むけた大使館たいしかんなどでの面接めんせつの新規しんき受うけ付つけを一時いちじ停止ていししました。

先月せんげつには面接めんせつの新規しんき受うけ付つけを再開さいかいする見通みとおしを示しめしましたが、「徹底的てっていてきな審査しんさを行おこなう」として、ビザ申請しんせい者しゃのSNSの投稿とうこう内容ないようの審査しんさを強化きょうかするとしています。

アメリカのメディアによりますと、各国かっこくの大使館たいしかんなどへの通達つうたつ文ぶんでは「アメリカ国民こくみんや政府せいふなどに敵対てきたい的てきな態度たいどを持もつ人物じんぶつや国家こっか安全あんぜん保障ほしょう上じょうの脅威きょういを助長じょちょうする人物じんぶつ、違法いほうな反はんユダヤ主義しゅぎ的てきな嫌いやがらせを行おこなう人物じんぶつなどを特定とくていするためだ」と説明せつめいしているということで、留学生りゅうがくせいの受うけ入いれの厳格げんかく化かが進すすんでいます。

前ぜん政権せいけんとは異ことなる外交がいこう姿勢しせい
「アメリカ第だい一いち主義しゅぎ」を掲かかげるトランプトランプ政権せいけんは、2に期き目めの政権せいけん発足ほっそく直後ちょくごからバイデン前ぜん政権せいけんとは異ことなる外交がいこう姿勢しせいを相次あいついで打うち出だしています。

ただ、ロシアによるウクライナ侵攻しんこうやイスラエルとイスラム組織そしきハマスの衝突しょうとつをめぐっては、停戦ていせんの実現じつげんへの道筋みちすじを示しめすことができていません。

さらに、イスラエルに加勢かせいしてイランの核かく施設しせつに対にたいして軍事ぐんじ攻撃こうげきに踏ふみ切きるなど、中東ちゅうとう地域ちいきの緊張きんちょうも続つづいています。

【ウクライナ情勢じょうせい】
ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうをめぐっては、トランプトランプ大統領だいとうりょうは早期そうきの終結しゅうけつに意欲いよくを示しめしてきました。

ただ、戦闘せんとうは続つづいていて、トランプトランプ大統領だいとうりょうは、今月こんげつ3みっ日かにプーチン大統領だいとうりょうと行おこなった電話でんわ会談かいだんについて「非常ひじょうに失望しつぼうしている。プーチン大統領だいとうりょうは停戦ていせんするつもりはなく大変たいへん残念ざんねんだ」と述のべるなど、いらだちを強つよめています。

そして今月こんげつ14じゅうよっ日かにはトランプトランプ大統領だいとうりょうはロシアが50ごじゅう日にち以内いないに停戦ていせんに応おうじなければ厳きびしい関税かんぜい措置そちをとると表明ひょうめいしました。

ロシアの製品せいひんを輸入ゆにゅうする国くにに対にたいしてアメリカが関税かんぜいを課かすとしていて圧力あつりょく強化きょうかに踏ふみ出だしました。

一方いっぽう、ゼレンスキー大統領だいとうりょうとは2に月がつにホワイトハウスで行おこなわれた首脳しゅのう会談かいだんで激はげしい口論こうろんに発展はってんし、関係かんけいが悪化あっかしましたが、4し月がつにはバチカンで会談かいだんを行おこなうなど、協議きょうぎを重かさねています。

そして、14じゅうよっ日か、ウクライナに対にたいし、NATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうの加盟かめい国こくを通つうじて防空ぼうくうシステム「パトリオット」を含ふくむ兵器へいきを供与きょうよすると表明ひょうめいしました。

トランプトランプ政権せいけんは和平わへい案あんのとりまとめを急いそいでいますが、ロシアとウクライナ双方そうほうの溝みぞは埋うまっていません。

【ガザ情勢じょうせい】
トランプトランプ大統領だいとうりょうは就任しゅうにん後ごからイスラエルのネタニヤフ首相しゅしょうとの会談かいだんを重かさねていて、今月こんげつもホワイトハウスでパレスチナのガザ地区ちくの停戦ていせんなどをめぐり協議きょうぎを行おこないました。

1いち期き目めに続つづいて、イスラエル寄よりの姿勢しせいを鮮明せんめいにしています。

ガザ地区ちくでの60ろくじゅう日間にちかんの停戦ていせんに向むけた条件じょうけんにイスラエルが同意どういしたと明あきらかにし、停戦ていせんの実現じつげんに向むけ、関係かんけい国こくなどとの協議きょうぎを続つづけています。

【イラン】
核かく開発かいはつをめぐり、トランプトランプ政権せいけんは4し月がつからイランと協議きょうぎを始はじめましたが、ウラン濃縮のうしゅく活動かつどうの扱あつかいをめぐって両国りょうこくの隔へだたりは埋うまりませんでした。

協議きょうぎは難航なんこうしているという見方みかたが出でている中なか、先月せんげつにはイスラエル軍ぐんがイランの核かく関連かんれん施設しせつなどを攻撃こうげきし、それをきっかけに双方そうほうによる攻撃こうげきの応酬おうしゅうが続つづきました。

そして、トランプトランプ大統領だいとうりょうはイランの核かくの脅威きょういを阻止そしするためとして、イランの主要しゅような核かく施設しせつ3さんか所かしょに攻撃こうげきを行おこないました。

衝突しょうとつの拡大かくだいが懸念けねんされる中なか、攻撃こうげきの3みっ日か後ごには、トランプトランプ大統領だいとうりょうがイスラエルとイランが停戦ていせんに合意ごういしたと明あきらかにし、戦闘せんとうが停止ていししました。

また、イランと核かく開発かいはつをめぐる協議きょうぎを再ふたたび行おこないたい考かんがえを示しめしていますが、事態じたい打開だかいの見通みとおしは立たっていません。

【ヨーロッパ】
6ろく月がつに行おこなわれたNATOの首脳しゅのう会議かいぎで、加盟かめい国こくは国防こくぼう費ひなどの割合わりあいをあわせてGDP＝国内こくない総そう生産せいさんの5ご％に引ひき上あげることで一致いっちしました。

トランプトランプ大統領だいとうりょうは、ウクライナ侵攻しんこうなどでヨーロッパ各国かっこくがより役割やくわりを果はたすべきだとして、5ご％への引ひき上あげを主張しゅちょうしていて、その求もとめに各国かっこくが応おうじたかたちとなりました。

政権せいけんの外交がいこうや安全あんぜん保障ほしょうを担になう要職ようしょくに対たい中ちゅう強硬きょうこう派はとされる人材じんざいを起用きようし、政権せいけん発足ほっそく当初とうしょから厳きびしい姿勢しせいを示しめしています。

トランプトランプ大統領だいとうりょうは先月せんげつ、2に期き目めに入はいって以降いこう初はじめて、中国ちゅうごくの習近平しゅうきんぺい国家こっか主席しゅせきと電話でんわで会談かいだんしました。

主おもに関税かんぜいをめぐる措置そちについて協議きょうぎしたとしています。

また、今月こんげつにはルビオ国務こくむ長官ちょうかんと王おう毅き外相がいしょうによる初はじめての対面たいめんでの会談かいだんが行おこなわれ、ルビオ長官ちょうかんは対面たいめんでの首脳しゅのう会談かいだんの実現じつげんについて「可能かのう性せいは高たかい」としています。

日にち米べい安全あんぜん保障ほしょう条約じょうやくに不満ふまんにじませる
【日本にっぽん】
トランプトランプ大統領だいとうりょうは2に月がつに首都しゅとワシントンで石破いしば総理そうり大臣だいじんと初はじめて会談かいだんし、日にち米べい同盟どうめいをインド太平洋たいへいよう地域ちいきの平和へいわと安全あんぜんの礎いしずえと位置いちづけ、同盟どうめいの抑止よくし力りょくと対処たいしょ力りょくを強化きょうかすることで一致いっちしました。

また、トランプトランプ政権せいけんは就任しゅうにんしてから2に回かい、日にち米べい豪ごう印いん4よんか国かこくのクアッドの外相がいしょう会合かいごうを開ひらき、「自由じゆうで開ひらかれたインド太平洋たいへいよう」の実現じつげんに向むけた協力きょうりょくの強化きょうかを確認かくにんしています。

一方いっぽう、トランプトランプ大統領だいとうりょうは日にち米べい安全あんぜん保障ほしょう条約じょうやくについて「私わたしたちは彼かれらを守まもるが、彼かれらは私わたしたちを守まもる必要ひつようはない」と述のべ、重かさねて不満ふまんをにじませています。

関税かんぜい措置そちと大だい規模きぼ減税げんぜい策さく盛もり込こんだ法律ほうりつ成立せいりつ 重要じゅうようテーマに
また、トランプトランプ政権せいけんがこの半年はんとし間かん、重要じゅうようテーマに掲かかげてきたのが関税かんぜい措置そちと大だい規模きぼな減税げんぜい策さくを盛もり込こんだ法律ほうりつの成立せいりつです。

【関税かんぜい措置そち】
このうち関税かんぜい措置そちは、貿易ぼうえき赤字あかじの解消かいしょうや製造せいぞう業ぎょうの国内こくない回帰かいき、それに税収ぜいしゅうの確保かくほが主おもな目的もくてきで、ことし4し月がつには、すべての国くにと地域ちいきを対象たいしょうにした10じゅう％の一律いちりつ関税かんぜいを発動はつどうしました。

貿易ぼうえき赤字あかじが大おおきい国くにや地域ちいきを対象たいしょうにした相互そうご関税かんぜいは、4し月がつの発動はつどう後ごすぐに今月こんげつ9ここの日かまで措置そちを一時いちじ停止ていししました。

期限きげん間際まぎわの今月こんげつ7なの日か以降いこう、各国かっこくの首脳しゅのう宛あての書簡しょかんを公表こうひょうして新あらたな関税かんぜい率りつを示しめし、来月らいげつ1いち日にちまで発動はつどう期限きげんを延長えんちょうしました。

関税かんぜい措置そちをめぐる交渉こうしょうでトランプトランプ大統領だいとうりょうがこれまでに合意ごういを発表はっぴょうしたのは、イギリス、ベトナム、インドネシアの3さんか国かこくです。

中国ちゅうごくとは互たがいに100ひゃく％以上いじょうの追加ついか関税かんぜいを課かす事態じたいとなりましたが、ことし5ご月がつ、双方そうほうが関税かんぜいを大幅おおはばに引ひき下さげた上うえで、90きゅうじゅう日間にちかんで協議きょうぎを進すすめることで合意ごういしました。

来月らいげつ上旬じょうじゅんには再ふたたび両国りょうこくの貿易ぼうえき協議きょうぎが行おこなわれる見通みとおしとなっています。

トランプトランプ大統領だいとうりょうは来月らいげつ1いち日にちの関税かんぜい措置そち発動はつどうの期限きげんは延長えんちょうしないとして貿易ぼうえき赤字あかじの解消かいしょうなどにつながるさらなる提案ていあんを出だすよう各国かっこくに圧力あつりょくを強つよめています。

またトランプトランプ政権せいけんは分野ぶんや別べつの関税かんぜいも発動はつどうしていて、自動車じどうしゃ・自動車じどうしゃ部品ぶひんには25にじゅうご％、鉄鋼てっこう・アルミニウム製品せいひんには50ごじゅう％の関税かんぜいを課かしています。

トランプトランプ大統領だいとうりょうは、銅どうへの関税かんぜいも来月らいげつ1いち日にちから50ごじゅう％の関税かんぜいを課かすとしているほか医薬品いやくひんや半導体はんどうたいなどへの関税かんぜい措置そちも導入どうにゅうする意向いこうを示しめしています。

こうした関税かんぜい措置そちによって税収ぜいしゅうは増ふえています。

アメリカ財務省ざいむしょうによりますと先月せんげつの関税かんぜいによる収入しゅうにゅうはおよそ270にひゃくななじゅう億おくドルで過去かこ最高さいこうとなりました。

一方いっぽう、アメリカの先月せんげつの消費しょうひ者しゃ物価ぶっか指数しすうは前まえの年としの同おなじ月つきと比くらべて2.7にてんなな％上昇じょうしょうしました。

上昇じょうしょう率りつは2にか月かげつ連続れんぞくで前まえの月つきを上回うわまわり、関税かんぜい措置そちの影響えいきょうがじわじわと広ひろがっているとの見方みかたが出でています。

関税かんぜいによるコストの上昇じょうしょう分ぶんが商品しょうひんの価格かかくに転嫁てんかする動うごきが広ひろがれば事実じじつ上じょう、アメリカ国民こくみんにとっては増税ぞうぜいになるとの指摘してきもあり、今後こんごのインフレの動向どうこうが大おおきな焦点しょうてんとなります。

【大だい規模きぼな減税げんぜい策さくを盛もり込こんだ法律ほうりつの成立せいりつ】
この半年はんとし間かんのトランプトランプ政権せいけんの重要じゅうようテーマのもう1ひとつの柱はしらが大だい規模きぼな減税げんぜい策さくなどを盛もり込こんだ法律ほうりつの成立せいりつでした。

去年きょねんの大統領だいとうりょう選挙せんきょで掲かかげた公約こうやくで、個人こじんの所得しょとく減税げんぜいの恒久こうきゅう化かや飲食いんしょく店てんの従業じゅうぎょう員いんなどが受うけ取とるチップや残業ざんぎょう代だいへの課税かぜいを一定いってい期間きかん、免除めんじょすることなどが盛もり込こまれています。

財政ざいせい悪化あっかへの懸念けねんから与党よとう・共和党きょうわとうの一部いちぶの議員ぎいんが反対はんたいの意向いこうを示しめしていましたがトランプトランプ大統領だいとうりょうがみずから説得せっとくし、成立せいりつにこぎ着つけました。

ただ、アメリカの議会ぎかい予算よさん局きょくは10じゅう年間ねんかんでおよそ3さん兆ちょう4000よんせん億おくドルも財政ざいせい赤字あかじが拡大かくだいするとの試算しさんを公表こうひょうしていて関税かんぜい措置そちによる税収ぜいしゅうの増加ぞうかなどでどこまで財源ざいげんを確保かくほできるかが課題かだいとなっています。

トランプトランプ大統領だいとうりょうの支持しじ率りつ 就任しゅうにん直後ちょくごと比くらべ低下ていか
アメリカの政治せいじ情報じょうほうサイト「リアル・クリア・ポリティクス」によりますと、各種かくしゅ世論せろん調査ちょうさの平均へいきん値ちで、トランプトランプ大統領だいとうりょうの支持しじ率りつは就任しゅうにん直後ちょくごと比くらべて4.7よんてんななポイント下さがっています。

政権せいけん発足ほっそく直後ちょくごの1いち月がつ27にじゅうしち日にちの時点じてんで、「支持しじする」と答こたえた人ひとは、50.5ごじゅってんご％だったのに対にたいし、「支持しじしない」と答こたえた人ひとは、44.3よんじゅうよんてんさん％でした。

その後ご、「支持しじする」と答こたえた人ひとは次第しだいに下さがっていき、3さん月がつ中旬ちゅうじゅんには「支持しじしない」と答こたえた人ひとが上回うわまわりました。

そして、今月こんげつ19じゅうく日にちの時点じてんでは、「支持しじする」と答こたえた人ひとは45.8よんじゅうごてんはち％、「支持しじしない」と答こたえた人ひとは51.5ごじゅういってんご％となっています。

このうち経済けいざい政策せいさくをめぐっては各種かくしゅ世論せろん調査ちょうさの平均へいきん値ちで、「支持しじする」と答こたえた人ひとは42.9よんじゅうにてんきゅう％、「支持しじしない」と答こたえた人ひとは、54.3ごじゅうよんてんさん％となっています。

また、外交がいこう政策せいさくをめぐっては、「支持しじする」と答こたえた人ひとは42.3よんじゅうにてんさん％、「支持しじしない」と答こたえた人ひとは、54.5ごじゅうよんてんご％となっています。

一方いっぽう、移民いみん政策せいさくをめぐっては、「支持しじする」と答こたえた人ひとは46.9よんじゅうろくてんきゅう％、「支持しじしない」と答こたえた人ひとは、50.4ごじゅうてんよん％となっています。

また、全国ぜんこく紙し「USAトゥデー」は、世論せろん調査ちょうさの結果けっかを伝つたえる記事きじの中なかで、トランプトランプ政権せいけんの半年はんとしを振ふり返かえり、関税かんぜい措置そちや連邦れんぽう政府せいふ職員しょくいんの解雇かいこ、DOGE＝“政府せいふ効率こうりつ化か省しょう”の取とり組くみ、不法ふほう移民いみん対策たいさく、そして、イランの核かく施設しせつへの攻撃こうげきなどを挙あげ「トランプトランプ政権せいけんの2に期き目めは、議論ぎろんを呼よぶ政策せいさくばかりで、経済けいざい的てきにも社会しゃかい的てきにも、アメリカ国民こくみんはローラーコースターに乗のっているようなものだ」と伝つたえています。
専門せんもん家か「変化へんかは前例ぜんれいのない規模きぼ」
保守ほしゅ系けいシンクタンク、ハドソン研究所けんきゅうじょの非常勤じょうきん研究けんきゅう員いんで、アメリカ政治せいじに詳くわしいポール・スラシック氏しは、トランプトランプ大統領だいとうりょうの就任しゅうにん後ごの半年はんとし間かんの動うごきについて、「予算よさんから外交がいこう、貿易ぼうえき政策せいさくまで多おおくの違ちがった分野ぶんやで抜本ばっぽん的てきな方針ほうしん転換てんかんを行おこない、同時どうじに多おおくのことを進すすめている。大学だいがくが偏向へんこうしているといった批判ひはんや公共こうきょう放送ほうそうへの攻撃こうげき、各国かっこくに対にたいする異例いれいの高たかい関税かんぜい措置そちやイランへの爆撃ばくげきなど、毎日まいにち、新あたらしいニュースが飛とび込こんでくる状況じょうきょうで、この変化へんかの激はげしさは本当ほんとうに驚おどろくべきものだ」と指摘してきしました。

そして、「トランプトランプ氏しとその支持しじ者しゃたちは、アメリカが危機きき的てきな状況じょうきょうにあると考かんがえていた。トランプトランプ氏しが『すべてを変かえないとこの国くには終おわる』と述のべたことをわれわれは真剣しんけんに受うけ止とめるべきだった。現在げんざい、起おきている変化へんかはほぼ前例ぜんれいのない規模きぼだ」と述のべました。

さらに「トランプトランプ氏しは2026にせんにじゅうろく年ねんに行おこなわれる中間ちゅうかん選挙せんきょという期限きげんが近ちかづいていることを認識にんしきしている。民主党みんしゅとうが下院かいんを掌握しょうあくした場合ばあいには、トランプトランプ氏しが望のぞむ法案ほうあんは通とおらないだろう。だからトランプトランプ氏しは『この2に年間ねんかんはやりたい変革へんかくを実行じっこうする期間きかんだ。できるだけ早はやく行動こうどうしなければならない』と考かんがえているのだろう」と述のべて、連邦れんぽう議会ぎかい議員ぎいんなどを選えらぶ来年らいねん秋あきの中間ちゅうかん選挙せんきょで、野党やとう・民主党みんしゅとうに議会ぎかいの多数たすう派はを奪還だっかんされるリスクを踏ふまえ、政策せいさくの実行じっこうを急いそいでいるとの見方みかたを示しめしました。

また、スラシック氏しは、アメリカ国民こくみんの間まではトランプトランプ氏しの政策せいさくに対にたいして反発はんぱつは起おきているものの、現時点げんじてんで、経済けいざいが堅調けんちょうに推移すいいしていることなどから、支持しじ率りつが大おおきくは低下ていかせず、おおむね安定あんていしているとの認識にんしきを示しめしました。

ただ、関税かんぜい措置そちによる経済けいざいへの影響えいきょうが今後こんご、出でてくる可能かのう性せいがあると指摘してきし「物価ぶっかの上昇じょうしょうや企業きぎょうが従業じゅうぎょう員いんを解雇かいこする可能かのう性せいもある。経済けいざいは人々ひとびとの最さい優先ゆうせん事項じこうだ。私わたしはトランプトランプ氏しの支持しじ率りつが経済けいざいの低迷ていめいを乗のり切きるとは思おもえない」と述のべて、経済けいざいの状況じょうきょうが支持しじ率りつに大おおきな影響えいきょうを与あたえるとの考かんがえを示しめしました。






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