サウジアラビアなどのOPEC=石油輸出国機構の国々が相次いで原油の自主的な減産を発表しました。今後、原油価格の高騰を招くとして懸念の声が上がっています。
サウジアラビアなどOPECに加盟する国々は2日、相次いで5月から今年末まで自主的に原油を減産すると発表しました。
サウジアラビアが日量50万バレル、イラクが日量21万バレルなど、減産幅は合わせて日量およそ115万バレルに及びます。
サウジアラビアのエネルギー省は声明で、減産について「石油市場の価格安定を目的とした予防的な措置だ」と説明しています。
市場は、3日に開催される予定のOPECプラスの会合で、従来の生産量が維持されると予想していただけに、大きなサプライズとなりました。
ロイター通信は、専門家の話しとして今後、原油価格が1バレル10ドルほど上昇するとの予想を伝えています。