「
京都アニメーション」の
スタジオが
放火された
事件から18
日で
1か月になります。
現場近くの
献花台には
国内外から
訪れる人が
絶えず、
会社には
およそ20
億円の
寄付金が
寄せられる
など支援の
動きが
広がっています。
一方、
警察の
捜査は、
重いやけどをした
青葉真司容疑者から
事情が
聴けない
状況が
続いていて、
動機の
解明は
なお時間が
かかるものとみられます。
1か月前の
先月18
日、
京都市伏見区に
ある「
京都アニメーション」の
第1スタジオに
押し入った
男が
ガソリンをまいて
火をつけました。
建物にいた社員70人のうち35人が死亡し、34人が重軽傷を負いました。警察によりますと、今も8人が入院していて、このうち3人は命の危険もある深刻な状態だということです。
この1か月、現場近くの献花台には国内外から訪れる人が絶えず、京都アニメーションを支援しようという動きも続いています。
会社によりますと、16日までに、およそ7万2000件、総額で19億9760万円の寄付金が寄せられたということです。
一方、警察は殺人や放火などの容疑で青葉真司容疑者(41)の逮捕状を取って捜査を進めています。
これまでの調べで、青葉容疑者は、事件の直後に「自分の小説を盗まれたから火をつけた」と話していて、会社に小説を応募していたとみられることが分かっています。
応募された小説について会社側は、「形式が整っていなかったため1次審査を通らなかった。内容に自社の作品との類似点はない」と説明しています。
警察は、青葉容疑者が一方的な思い込みから会社に恨みを抱いていた疑いがあると見て、押収したタブレット端末やスマートフォンなどの履歴の解析を進めています。
ただ、青葉容疑者は、事件で重いやけどをして、依然、話が聴けない状態だということで、動機の解明にはなお時間がかかるものとみられます。