日本新聞: 「あさま山荘事件」から51年殉職警察官の慰霊式長野軽井沢

「あさま山荘さんそう事件じけん」から51年ねん殉職じゅんしょく警察官けいさつかんの慰霊いれい式しき長野ながの軽井沢かるいざわ

Feb 28, 2023 16:02

Furigana

長野ながの県けん軽井沢かるいざわ町まちの保養ほよう施設しせつに、連合れんごう赤軍せきぐんが立たてこもった「あさま山荘さんそう事件じけん」の人質ひとじち救出きゅうしゅつから28日にちで51年ねんとなり、殉職じゅんしょくした警察官けいさつかんの慰霊いれい式しきが行おこなわれました。

連合れんごう赤軍せきぐんのメンバー5人にんが、楽器がっき会社かいしゃの保養ほよう施設しせつだった「あさま山荘さんそう」に管理かんり人じんの妻つまを人質ひとじちにとって、10日間にちかんにわたって立たてこもった「あさま山荘さんそう事件じけん」は、今いまから51年ねん前まえ、昭和しょうわ47年ねんの2月つきに起おきました。

銃撃じゅうげき戦せんも行おこなわれる中なか、最後さいごは、長野ながの県警けんけいや警視庁けいしちょうの機動きどう隊員たいいんらが突入とつにゅうして人質ひとじちを救出きゅうしゅつしました。

救出きゅうしゅつから28日にちで51年ねんとなります。

事件じけんでは、警視庁けいしちょう警備けいび部ぶに所属しょぞくしていた第だい2機動きどう隊たいの内田うちだ尚孝なおたか隊長たいちょうと特とく科か車両しゃりょう隊たいの高見たかみ繁光しげみつ隊員たいいんらが銃撃じゅうげきを受うけて死亡しぼうし、28日にちは2人にんをしのんで建たてられた「治安ちあんの礎いしずえ」という石碑せきひの前まえで、慰霊いれい式しきが行おこなわれました。

警察官けいさつかんや地元じもとの人ひとなど20人にん余あまりが黙もくとうをささげ、花はなを手向たむけて2人にんの死しを悼いたみました。

当時とうじ、クレーン車しゃを操縦そうじゅうするなどして警察けいさつに協力きょうりょくした白田しろた弘行ひろゆきさんは「私わたしが内田うちだ隊長たいちょうに『顔かおを出だすと撃うたれるよ』と注意ちゅういした数すう秒びょう後ごに隊長たいちょうが撃うたれ、今いまでも悔くやしいです」と話はなしていました。

軽井沢かるいざわ警察けいさつ署しょの渡邉わたなべ禎ただし治ち署長しょちょうは「事件じけん解決かいけつのために陣頭じんとう指揮しきにあたった2人にんに、真しんの警察官けいさつかんの姿すがたを感かんじている。事件じけんを忘わすれないためにも末永すえながく追悼ついとうを続つづけていきたい」と話はなしていました。