航空や鉄道などの各社はホームページなどで最新の状況を確認するよう呼びかけています。
《空の便》欠航決めた便も
11日午後5時現在で
▽日本航空は、羽田や大阪と東北地方を結ぶ便などを中心にあわせて78便、
▽全日空は、大阪と青森を結ぶ便など8便の欠航をそれぞれ決めました。
このほか、今後も東北地方を発着する便を中心に影響が出る可能性があるとしています。
《鉄道》新幹線 12日は始発から遅れや運休の可能性
JR東日本によりますと、11日午後5時現在で
▽東北新幹線
▽山形新幹線
▽秋田新幹線の各線は12日の始発から遅れや運休が出る可能性があるということです。
また在来線では、すでに一部の路線で12日終日、運転見合わせを決めた区間があるほか、遅れや運休が出る可能性もあるとしています。
《高速道路》一部区間で通行止めの可能性
東日本高速道路によりますと、高速道路は、台風5号による大雨の影響で、11日夜から13日にかけて東北自動車道や常磐自動車道の一部の区間で通行止めになる可能性が高いとしています。
《フェリー》
仙台港と苫小牧港や名古屋港を結ぶ「太平洋フェリー」では11日、仙台港を発着する3便の欠航が決まっています。
東北に帰省の人 台風影響を心配する声
JR東京駅は、11日も帰省客らで混雑しています。
このうち、東北地方に帰省する家族連れなどからは、台風の影響を心配する声などが聞かれました。
静岡県掛川市から盛岡市に家族で帰省するという30代の母親は「台風と南海トラフ地震の臨時情報の両方の問題を抱えていますが、ふだん通りの社会活動でいいとのことだったので、ふだん通りに生活しています。お盆の時期にいろいろ重なってしまいましたが、年に1回なので子どもを祖父母に会わせたいと思って帰省することにしました」と話していました。
盛岡市に家族で帰省するという40代の母親は「天候は心配ですが、なかなか実家に帰る機会もないので帰省することにしました。家族でゆっくり家の中にいて安全に過ごそうと思っています」と話していました。
秋田県大仙市に家族で帰省するという30代の父親は「キャンプをする予定がありましたが川の増水が怖いので、雨の状況を見てからだと考えています。あすは家でゆっくり過ごしたいです」と話していました。
宮城県栗原市に1歳と6歳の子どもとともに帰省するという30代の母親は「新型コロナの影響もあって、6年ぶりに遊びに行きます。台風が急にぶつかることになって心配なので、家の中でみんなで過ごしたいと思っています。風が吹いたり、大雨が降ったりすると子どもたちが怖がると思うので心配です」と話していました。
帰省など旅行の日程変更する声相次ぐ
台風5号の接近に伴い、JR仙台駅周辺では帰省など旅行の日程を変更するという声が相次いで聞かれました。
神奈川から家族と仙台市に帰省していた40代の男性は、「あしたまで仙台にいる予定でしたが、台風の影響が出そうだったのできょう急きょ、帰ることにしました。仕事を休んで帰省していて、帰れなくなると仕事にも影響が出てしまうので、きょうのうちに帰ります」と話していました。
また、家族と帰省していた40代の男性は「あしたは息子を連れて外で水遊びをしに行こうかと思っていましたがあきらめます。今月15日までは仙台にいるので、天気がよくなればまた連れて行きたい」と話していました。
4歳の息子は、「水遊びを楽しみにしていました。悔しいです」と話していました。
また、札幌市から6歳の息子と観光で仙台市を訪れていた30代の女性は、「あしたの飛行機で札幌に帰る予定です。このまま予定どおりだといいですが、もし帰れなくなってしまったら、もう1泊分の宿を確保できるか心配です」と話していました。