火星では「ダストデビル」と呼ばれる砂ぼこりの渦(うず)がたくさん発生しています。
最近、ヨーロッパとロシアの探査機が20年分の火星の写真を調べて、ダストデビルが時速160キロぐらいの速さで動くことが分かりました。
最近,欧洲和俄罗斯的探测器调查了过去20年火星的照片,发现尘卷风以每小时约160公里的速度移动。
これは、今まで知られていたよりもずっと速いです。
ダストデビルは、火星の地面が太陽で温められ、熱い空気が上るときにできます。
尘卷风是在火星表面被太阳加热后,温暖的空气上升并形成旋涡,将红色的沙子和灰尘卷入空中时产生的。
その空気が回転して、赤い砂やちりを空に巻き上げます。
在地球上也存在尘卷风,但在火星上它们出现得更多、更快。
地球にもダストデビルはありますが、火星のものはもっと多くて速いです。
研究チームは、火星のいろいろな場所で1,000個以上のダストデビルを見つけて地図にしました。
观测到尘旋风在火星的各个地点发生,并制作了它们的分布地图。
特に「アマゾニス平原」という広くて平らな場所で多く見られました。
特别是在被称为“亚马逊平原”的广阔平坦地区,这些现象经常出现。
ダストデビルは春と夏、午前11時から午後2時ごろによく発生します。
尘旋风主要出现在春季和夏季,大约在上午11点到下午2点之间发生。
火星の大気は地球よりもずっと薄いので、人間には強い風に感じませんが、砂やちりを高く巻き上げることができます。
由于火星的大气比地球稀薄得多,人类不会感受到强风,但有时会把沙子和灰尘卷得很高。
これが火星の気候や探査機の活動に大きな影響を与えます。
たとえば、探査機の太陽電池パネルにちりがたまると、動かなくなることがあります。
例如,如果探测器的太阳能电池板上积满灰尘,可能会导致无法运行。
この研究で、火星のダストデビルが火星の大気や気候を変える大切な役割を持っていることが分かりました。
今後の火星探査の計画にも役立つ情報です。