フライト中断ちゅうだん旅客機りょかくきパイロットよあつミス気付きづかず 英当局調査えいとうきょくちょうさ

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Dec 3, 2024 07:12 8
Furigana
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英国えいこく出発しゅっぱつしたTUIエアウェイズの旅客機りょかくき昨年さくねん、フライトを中断ちゅうだんしてかえした問題もんだいで、航空当局こうくうとうきょく調査ちょうさ結果けっか技術的ぎじゅつてきミス原因げんいん機内きない与圧よあつされていなかったことが判明はんめいした。

問題もんだい機体きたいえいマンチェスターからギリシャのコスとうかっていたTUIエアウェイズのボーイング737-8K5型機がたき公式報告書こうしきほうこくしょによると、搭乗者とうじょうしゃ193にんは「低酸素症ていさんそしょうのリスクにさらされていた」ことがあきらかになった。

同機どうき昨年さくねん10がつ17にち、イングランド東部とうぶリンカンシャーしゅう上空じょうくう飛行ひこうしていたところ、客室与圧異常警報きゃくしつよあついじょうけいほうシステム作動さどうした。

マンチェスターにかえした同機どうき負傷者ふしょうしゃなかったものの、英航空事故調査局えいこうくうじこちょうさきょく(AAIB)の報告書ほうこくしょでは、搭乗者とうじょうしゃ酸素濃度低下さんそのうどていか危険きけんにさらされていた可能性かのうせいたか指摘してきされている。

調査ちょうさ結果けっか機内きないよあつ制御せいぎょする「抽気ちゅうきスイッチ」について、離陸前りりくまえおこなわれた空調くうちょうシステムのメンテナンス作業中さぎょうちゅうにオフにされていたことが判明はんめいした。このミスはフライトまえ安全点検あんぜんてんけん乗員じょういん見過みすごされていた。

パイロット離陸前後りりくぜんご点検てんけん見過みすごしにづかなかったという。

ミス判明後はんめいごパイロットスイッチもと位置いちもどしたものの、報告書ほうこくしょによると、乗員じょういん緊急対応きんきゅうたいおうハンドブックに記載きさいされた酸素さんそマスク着用ちゃくようなど対応たいおうらなかった。

報告書ほうこくしょからは、パイロットスイッチをオンにもどしただけで十分じゅうぶんで、それ以外いがい措置そちのは「不釣ふつい」だとかんがえていたことがうかがえる。

スイッチもと位置いちもどされたあと機体きたい上昇じょうしょうつづけたが、警報けいほうは43分間ぷんかんにわたってつづけ、マンチェスター空港くうこうのメンテナンスチーム相談そうだんする対応たいおうられた。その機長きちょうがマンチェスターにかえ決断けつだんくだした。

低酸素脳症ていさんそのうしょうのうから酸素さんそうばわれた状態じょうたいし、航空機こうくうき高度こうどたかくなりすぎたり、客室きゃくしつよあつうしなわれたりする場合ばあいきる一酸化炭素中毒いっさんかたんそちゅうどくや、火災かさいけむりみすぎた結果発生けっかはっせいする場合ばあいある

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