北海道根室市で、
北方領土の
返還を
求める集会が
開かれ、ロシアによるウクライナ
侵攻の
長期化で、
領土問題の
解決への
進展が
見られない
中、
元島民が「
返還の
筋道を
つける力強い外交交渉を
強く
求める」と
訴えました。
根室市では、旧ソビエトが北方領土に侵攻した8月に、毎年、領土の返還を求める集会が開かれていて、4日は元島民など、およそ600人が参加しました。
集会では、根室市の石垣雅敏市長が「このような厳しい時にこそ、返還運動の原点の地に暮らす、私たち根室市民が思いを結集することが何よりも重要だ」とあいさつしました。
続いて、元島民で歯舞群島の勇留島出身の角鹿泰司さん(87)が、「元島民の平均年齢は88歳を超え、ロシアとの関係が改善するまで待つ余裕はない。政府に対し、一日も早く返還の筋道をつける力強い外交交渉を強く求める」と訴えました。
そして最後に、参加者全員で「北方領土を返せ」などとシュプレヒコールを上げました。
角鹿さんは「戦後80年近くになるが、われわれは返還を諦めることはできない。政府の力を借りながら、この運動を発展させていきたい」と話していました。