四日市市保健所では、
妊婦や
基礎疾患の
ある濃厚接触者については、PCR
検査を
優先することにしていますが、
感染の
急拡大の
影響で
対応が
追いつかず、
女性は
検査を
受けられていませんでした。
女性はその後、腹痛や出血の症状が出たため、かかりつけの医療機関を受診しようとしたものの、PCR検査を受けていないことを理由に受診できなかったということです。
女性は翌日、別の医療機関で検査を受けて陰性と確認されましたが、この日のうちに流産したということです。
四日市市保健所には、女性を濃厚接触者としたあと、検査などについて女性とやり取りした記録は一切残っておらず、女性の流産についても親族からの連絡で初めて把握したということです。
四日市市健康福祉部保健所の市川和彦副所長は「大切な命を失ってしまう形となり、お悔やみ申し上げます。今後、これまで以上に市民の皆さんに不安を与えないように丁寧に対応していきたい」と話しています。
三重県は、今回の事例を受けて、濃厚接触者となった妊婦は、検査を徹底するよう県内のすべての保健所に対して求めるということです。