そして、こうした課題についてタリバン側と協議するため、中東地域を担当する上村・政府代表をカタールの首都ドーハに派遣したことを説明しました。
さらに茂木大臣は、アフガニスタンや周辺国に対し、退避した人たちを収容するシェルターや飲料水、それに食料などの支援を行うための費用として、新規の71億円を含むおよそ220億円をことし中に拠出することなどを表明しました。
この中で中国から出席した王毅外相は「タリバンがカブールに入って以来、政権樹立やテロ対策、隣国との友好関係などで積極的な態度表明を行ってきたことを歓迎する」と述べました。 そして、武装勢力タリバンによる暫定政権について寛容な政策をとることとテロとの戦いを断固として行うことが最も重要だとしたうえで「各民族やグループと積極的に交流し、対外的に行った約束を履行してより多くの国際的な承認をえることを期待している」と述べました。 さらに、アフガニスタンに300万回分の新型コロナウイルスワクチンや、2億人民元(日本円にしておよそ34億円)に相当する食品や医薬品などを提供することを表明しました。 一方で、アメリカやその同盟国に対し「アフガニスタンの難民問題の解決に責任を負うべきであり、受け入れの意欲がある国に必要な補償を行うべきだ」と述べました。
中国などは別の外相会議