日本新聞: 登山者に寄付金募り登山道整備実証実験始まる長野上高地

登山とざん者しゃに寄付きふ金きん募つのり登山とざん道どう整備せいび実証じっしょう実験じっけん始はじまる長野ながの上高地かみこうち

Sep 18, 2021 20:09

Furigana

北アルプスきたあるぷす南部なんぶで、登山とざん者しゃに1口くち500円えんの寄付きふ金きんを募つのり、登山とざん道どうの整備せいびに充あてる実証じっしょう実験じっけんが18日にちから始はじまりました。

北アルプスきたあるぷすでは、登山とざん道どうの維持いじ、管理かんりを主おもに山小屋やまごやが担になっていますが、ここ数すう年ねんは豪雨ごううなどによる被害ひがいが相次あいつぎ、補修ほしゅうが必要ひつような箇所かしょが増ふえているほか、新型しんがたコロナの影響えいきょうで宿泊しゅくはく客きゃくが減少げんしょうして整備せいび費用ひようを負担ふたんすることが難むずかしくなっています。

こうした中なか、環境省かんきょうしょうや地元じもとの自治体じちたい、山小屋やまごやの事業じぎょう者しゃなどが、1口くち500円えんの寄付きふ金きんを募つのって登山とざん道どうの整備せいび費用ひように充あてる実証じっしょう実験じっけんを始はじめました。

このうち、北アルプスきたあるぷすの玄関げんかん口ぐち、長野ながの県けん松本まつもと市しの上うえ高地こうちでは、環境省かんきょうしょうの職員しょくいんや山岳さんがくガイドが、寄付きふを呼よびかける看板かんばんを設置せっちしたほか、登山とざん者しゃに支払しはらい方法ほうほうが書かかれたカードを手渡てわたして協力きょうりょくを呼よびかけていました。

寄付きふをした20代だいの女性じょせいは「登山とざん道どうを使つかう側がわとして少すこしでも貢献こうけんできたら」と話はなしていました。

環境省かんきょうしょう中部ちゅうぶ山岳さんがく国立こくりつ公園こうえん管理かんり事務所じむしょの森川もりかわ政人まさと所長しょちょうは「登山とざん道どうの維持いじにどれだけの労力ろうりょくがかかっているかということを、まずは知しっていただきたい。自分じぶんができることは何なにか、ぜひ一緒いっしょに考かんがえていただいて、この山岳さんがく景観けいかんを楽たのしんでいただきたい」と話はなしていました。