日本新闻: エンジェルス大谷翔平ルース以来の快挙かけあす先発登板へ

大リーグだいり-ぐ、エンジェルスの大谷おおや翔しょう平ひら選手せんしゅが、103年ねんぶりとなる「ふた桁けた勝利しょうり、ふた桁けたホームラン」の達成たっせいをかけて、日本にっぽん時間じかんの20日にち朝あさ、先発せんぱつ登板とうばんします。

大谷おおや選手せんしゅは、ここまでピッチャーとして9勝しょう2敗はい、バッターとしてはホームラン44本ほんを打うっていて、日本にっぽん時間じかんの20日にち午前ごぜん5時じすぎから本拠地ほんきょちアナハイムで行おこなわれるアスレティックス戦せんで勝かち投手とうしゅになれば「野球やきゅうの神様かみさま」と言いわれるベーブ・ルース以来いらい、103年ねんぶりとなる「ふた桁けた勝利しょうり、ふた桁けたホームラン」を達成たっせいします。

大谷おおや選手せんしゅは、当初とうしょ予定よていされていた18日にちの試合しあいの先発せんぱつ登板とうばんを右腕うわんの張はりのため回避かいひしていましたが、18日にちブルペンで32球きゅうを投なげて状態じょうたいを見みた結果けっか、急きゅうきょ20日にちの登板とうばんが決きまりました。

19日にちの試合しあい前まえにはキャッチボールで調整ちょうせいしたほか、室内しつないのバッティングケージに入はいって不調ふちょうに苦くるしんでいるバッティングの練習れんしゅうも30分ふんほど行いっていました。

大谷おおや選手せんしゅは、アスレティックス戦せんでは今こんシーズン2試合しあいに登板とうばんして0勝しょう1敗はいですが、いずれも相手あいての本拠地ほんきょちでのマウンドで、エンジェルスの本拠地ほんきょちで対戦たいせんするのは今こんシーズン初はじめてです。

大谷おおや選手せんしゅは今こんシーズン、本拠地ほんきょちのマウンドでは6勝しょう0敗はい、防御ぼうぎょ率りつ1.99と好こう成績せいせきを残のこしていて、中ちゅう8日にちの登板とうばんで大リーグだいり-ぐの歴史れきしに残のこる快挙かいきょに挑いどみます。

NHKでは20日にちの試合しあいのもようを午前ごぜん5時じからBS1で中継ちゅうけいでお伝おつたえします。

マッドン監督かんとく「投打とうだで出場しゅつじょうさせるつもり」

エンジェルスのマッドン監督かんとくは、試合しあい前まえの会見かいけんで、翌日よくじつに先発せんぱつ登板とうばんする大谷おおや選手せんしゅについて「現げん段階だんかいでは、投打とうだで出場しゅつじょうさせるつもりだ。きのうの練習れんしゅうでも非常ひじょうによかったので、あすは特とくに制限せいげんをかけるつもりはない」と話はなし、球たま数すうなどを制限せいげんせずに登板とうばんさせる考かんがえを示しめしました。

また、右腕うわんの張はりの状態じょうたいについては「今回こんかい、大谷おおやは『sore』だと言いったが、それはそこまで悪わるい状態じょうたいではない。『pain』なら悪わるい状態じょうたい。今回こんかいは『sore』だったので登板とうばんを飛とばして様子ようすを見みることにした」と説明せつめいしていました。

今季こんきの道みちのり

大谷おおや選手せんしゅは大リーグだいり-ぐ4年ねん目めのことし、投打とうだの二刀流にとうりゅうでほぼ休やすみなくフル回転かいてんで出場しゅつじょうを続つづけて、「ふた桁けた勝利しょうり、ふた桁けたホームラン」の快挙かいきょまであと1勝しょうに迫せまっています。

バッティングでは、開幕かいまく2戦せん目めのホワイトソックス戦せんで今こんシーズン1号ごうを打うつなど4月つきだけで8本ほんを打うって早はやくも5月つき6日にちのレイズ戦せんで2シーズンぶりのふた桁けたホームランを達成たっせいしました。その後そのごもホームランを量産りょうさんして前半ぜんはん戦せんだけで33本ほんまで伸のばし、日本にっぽん選手せんしゅのシーズン最多さいた記録きろくを更新こうしんする快かい進撃しんげきを見みせました。

オールスターゲーム後ごの後半こうはん戦せんはペースにかげりが出でてきていますが、ここまで44本ほんと日本にっぽん選手せんしゅ初はつのホームラン王おうをねらえる位置いちにつけています。

一方いっぽう、ピッチャーとしての初はつ勝利しょうりは、今こんシーズン3回かい目めの登板とうばんだった4月つき26日にちのレンジャーズ戦せんで、右みぎひじを手術しゅじゅつする前まえの2018年ねん5月つき以来いらい、およそ3年ねんぶりに勝かち投手とうしゅとなりました。

この試合しあいではベーブ・ルース以来いらい100年ねんぶりに「ホームラン数すうトップの選手せんしゅが先発せんぱつ登板とうばん」し、話題わだいとなりました。その後そのごは、好投こうとうしてもリリーフ陣じんが打うたれる試合しあいが続つづくなどしてなかなか勝かちがつかず、前半ぜんはん戦せんは13試合しあいに登板とうばんして4勝しょう1敗はいで折り返おりかえしました。

後半こうはん戦せんに入はいってからは長ながいイニングを投なげる機会きかいが増ふえて勝かちを重かさね、先月せんげつ18日にちのタイガース戦せんでは自己じこ最長さいちょうの8回かいを投なげて8勝しょう目めをあげました。

そして、今月こんげつ3日にちのレンジャーズ戦せんで自己じこ最多さいたとなる117球きゅうの力投りきとうで7回かいを2失点しってんに抑おさえて自身じしん8連勝れんしょうで9勝しょう目めをあげ、大リーグだいり-ぐで自身じしん初はつのふた桁けた勝利しょうりに王手おうてをかけました。

103年ねん前まえベーブ・ルースの記録きろく

1918年ねん、当時とうじレッドソックスに所属しょぞくしていたベーブ・ルースは主おもにピッチャーとしてプレーし、20試合しあいに登板とうばんして13勝しょう7敗はい、防御ぼうぎょ率りつ2.22の成績せいせきをマークしました。

当時とうじは指名しめい打者だしゃ制せいがなかったため、登板とうばん日び以外いがいは休養きゅうようしながら外野がいややファーストなどで出場しゅつじょうし、バッターとしては打率だりつ3割わり、ホームラン11本ほん、61打点だてんで初はじめてホームラン王おうのタイトルを獲得かくとくしました。

この年としは第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせんの影響えいきょうでレギュラーシーズンが9月つき1日にちに打ち切うちきられ、レッドソックスが行おこなったのは126試合しあい、このうちルースが出場しゅつじょうしたのは95試合しあいで、現在げんざいの162試合しあい制せいよりも少すくない中なかでの達成たっせいでした。