自民党じみんとう総裁そうさい選せん あす投開票とうかいひょう 4人にんの候補こうほ 最後さいごの追い込おいこみ

そのうえで河野こうの氏しは、記者きしゃ団だんから「1回かい目めの投票とうひょうで2位いだった人ひとを決選けっせん投票とうひょうで選えらぼうという動うごきもあるが、どう考かんがえるか」と問とわれたのに対にたいし「私わたしが総裁そうさいに選えらばれれば、決選けっせん投票とうひょうでも党員とういんの声こえがきちんと反映はんえいされるルールにしていきたい。今回こんかいも、ルールは違ちがうが、国民こくみんの声こえにきちんと耳みみを傾かたむけた総裁そうさい選挙せんきょが行おこなわれるものと信しんじている」と述のべました。

このあと河野こうの氏しは、陣営じんえいの幹部かんぶを務つとめる伊藤いとう 元もと金融きんゆう担当たんとう大臣だいじんや坂本さかもと一いち億おく総そう活躍かつやく担当たんとう大臣だいじんらと党とう本部ほんぶを訪おとずれ、二に階かい幹事かんじ長ちょうと会談かいだんしました。

出席しゅっせき者しゃによりますと、河野こうの氏しが支援しえんを求もとめたのに対にたいし、二に階かい氏しは「頑張がんばってもらいたい」と応おうじたということです。

また河野こうの氏しは、まだ態度たいどを決きめていないとみられる議員ぎいんを中心ちゅうしんに電話でんわをかけるなどして支持しじ拡大かくだいを図はかりました。

この中なかで、岸田きしだ氏しは「われわれは決けっして派手はでではないが、着実ちゃくじつに多おおくの国民こくみんの支持しじを積み上つみあげてきた。私わたしたちが訴うったえてきた『新あたらしい資本しほん主義しゅぎ』や『デジタル田園でんえん都市とし構想こうそう』、外交がいこう・安全あんぜん保障ほしょうをはじめ、さまざまな政策せいさくが多おおくの国民こくみんの心こころに届とどいてきた結果けっかであり、成果せいかだと確信かくしんしている」と述のべました。

そのうえで「あす開票かいひょうが終おわるまで決けっして予断よだんは許ゆるされず、1つのミスや失言しつげんが、大おおきく勝敗しょうはいに影響えいきょうするという緊張きんちょう感かんを持もち続つづけ、頑張がんばり通とおさなければならない。私わたしの全すべてをかけて、結果けっかが出でるまで戦たたかい続つづける所存しょぞんだ」と強調きょうちょうしました。

そして、岸田きしだ派はは、所属しょぞく議員ぎいん全員ぜんいんが、ほかの候補こうほ者しゃの支持しじを表明ひょうめいしている議員ぎいんにも個別こべつに接触せっしょくして働はたらきかけ、国会こっかい議員ぎいん票ひょうのさらなる上積うわづみを図はかることを確認かくにんしました。

このあと高市たかいち氏しは記者きしゃ団だんに対にたいし「きょうまで正々堂々せいせいどうどうとよい選挙せんきょ戦せんをさせてもらったことにお礼おれいを申し上もうしあげた。人事じんじを尽つくして天命てんめいを待まつ。多おおくの人ひとの志こころざしや、政策せいさくへの理解りかいが進すすんでいると信しんじて、最後さいごの1秒びょうまで一生懸命いっしょうけんめい戦たたかう」と述のべました。

これに先立さきだち高市たかいち氏しは、党とう本部ほんぶで二に階かい幹事かんじ長ちょうと会談かいだんし、告示こくじ以降いこう、総裁そうさい選挙せんきょの事務じむ作業さぎょうが滞とどこおりなく進すすんでいることに謝意しゃいを伝つたえ、二に階かい氏しは「きょう1日にち、まだあるので頑張がんばってもらいたい」と激励げきれいしたということです。

会合かいごうで、野田のだ氏しは「20人にんから始はじまった私わたしたちの陣営じんえいが守まもるのは、国民こくみん1人にん1人にんの暮くらしだ。1人にんで苦くるしんでいる人ひとや泣ないている人ひとがいたら、そこに飛び込とびこむ自民党じみんとうにつくり変かえていきたい」と述のべました。

そのうえで「きょうも、たくさん電話でんわをさせていただいた。出遅でおくれが響ひびいていて本当ほんとうに苦労くろうをかけているが、最後さいごまで一番いちばんを目指めざして頑張がんばり抜ぬく」と強調きょうちょうしました。

また、これに先立さきだって、野田のだ氏しは自みずからが会長かいちょうを務つとめる、生殖せいしょく補助ほじょ医療いりょうに関にかんする法ほう整備せいびを検討けんとうする超党派ちょうとうはの議員ぎいん連盟れんめいの会合かいごうに出席しゅっせきしました。

この中なかで野田のだ氏しは「恥はずかしいことでも、後うしろめたいことでもない大切たいせつな治療ちりょうなのに、精子せいしや卵子らんしの提供ていきょうはまだこっそり行おこなわれている。日本にっぽんの社会しゃかいのゆがみを変かえていきたい」と訴うったえました。

今回こんかいの自民党じみんとう総裁そうさい選挙せんきょは、27の都道とどう府県ふけんで緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんやまん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そちが出だされている中なかで行おこなわれています。

このため、全国ぜんこく各地かくちで候補こうほ者しゃが支持しじを訴うったえる街頭がいとう演説えんぜつ会かいは見送みおくられ、国民こくみんからの質問しつもんに候補こうほ者しゃが直接ちょくせつこたえるオンラインでの政策せいさく討論とうろん会かいが初はじめて行おこなわれ4日にち続つづけて行おこなわれました。

また、各かく候補こうほ者しゃや陣営じんえいによるSNSでの発信はっしんもこれまで以上いじょうに活発かっぱつに行おこなわれています。

河野こうの氏しは、ツイッターに総裁そうさい選挙せんきょ専用せんようのアカウントを作つくって立候補りっこうほを表明ひょうめいした今月こんげつ10日にちから発信はっしんを始はじめました。

岸田きしだ氏しは、インターネット上じょうに目安めやす箱ばこを設もうけて、寄よせられた質問しつもんや意見いけんに回答かいとうする様子ようすを「ユーチューブ」で配信はいしんしました。

高市たかいち氏しは、自身じしんの総裁そうさい選挙せんきょの特設とくせつサイトを立たち上あげ、政策せいさくごとの画像がぞうを掲載けいさいしSNSでの拡散かくさんも依頼いらいしています。

野田のだ氏しは、総裁そうさい選挙せんきょの期間きかん中ちゅう、活動かつどうの様子ようすを毎日まいにち、ブログなどにつづって発信はっしんしています。

一方いっぽうで、自民党じみんとうの国会こっかい議員ぎいんには、今回こんかいの選挙せんきょで、みずからが支持しじする候補こうほ者しゃをツイッターで表明ひょうめいするケースも多おおくみられるなど、総裁そうさい選挙せんきょの様子ようすも大おおきく変化へんかしています。

会合かいごうで、派閥はばつの会長かいちょう代行だいこうを務つとめる河村かわむら元もと官房かんぼう長官ちょうかんは、派閥はばつ内ないで意見いけんが分わかれていることを踏ふまえ、「それぞれの立場たちばは十分じゅうぶんに尊重そんちょうしたい。自分じぶんの応援おうえんしている候補こうほ者しゃが決選けっせん投票とうひょうに進すすまず、迷まようことがあれば、二に階かい幹事かんじ長ちょうや幹部かんぶに相談そうだんしてもらいたい」と述のべ、二に階かい氏しも「そのとおりだ」と応おうじました。

そして決選けっせん投票とうひょうになった場合ばあいも、それぞれの判断はんだんに委ゆだね、事実じじつ上じょうの自主じしゅ投票とうひょうとすることを確認かくにんしました。

このあと河村かわむら氏しは記者きしゃ団だんに対にたいし「できるだけまとまっていきたいという思おもいはあり、気持きもちは1つだ。しかし、候補こうほ者しゃと特別とくべつな縁えんがある議員ぎいんや、すでに陣営じんえいの体制たいせいの中なかで頑張がんばっている議員ぎいんもいるので、それを尊重そんちょうしようということだ」と述のべました。

また、決選けっせん投票とうひょうになった場合ばあいの二に階かい派はの対応たいおうについて、記者きしゃ団だんが「派閥はばつとしてまとまって対応たいおうすべきか」と質問しつもんしたのに対にたいし「対応たいおうしたくない人ひとは出でていってもらうよりしかたない。プロの世界せかいだから、愚問ぐもんではないか」と述のべ、派閥はばつとして結束けっそくして行動こうどうする考かんがえを強調きょうちょうしました。

この中なかで、会長かいちょうを務つとめる石原いしはら・元もと幹事かんじ長ちょうは「派閥はばつとしては自主じしゅ投票とうひょうにしていて、いまはそれぞれ陣営じんえいが分わかれている。決選けっせん投票とうひょうが非常ひじょうに濃厚のうこうになってきたので、各自かくじ、道理どうりをわきまえて、難局なんきょくに当あたっていこう」と述のべました。

このあと会合かいごうでは、選挙せんきょの情勢じょうせいについて意見いけんを交かわしましたが、出席しゅっせき者しゃによりますと、決選けっせん投票とうひょうになった場合ばあいの対応たいおうまでは議論ぎろんは行おこなわれなかったということです。

そのうえで「私わたしも完全かんぜんにその考え方かんがえかたを共有きょうゆうしている」と述のべ、みずからも岸田きしだ氏しを支持しじする考かんがえを示しめしました。