ミツバチのかず減少げんしょう 高温こうおん女王じょおうバチの産卵さんらん影響えいきょう

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N2 Sep 10, 2025 17:09 1
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猛暑もうしょ長引ながび影響えいきょうで、ハチミツの生産せいさん農産物のうさんぶつ受粉じゅふん作業さぎょうかせないミツバチに影響えいきょうています。

養蜂ようほうじょうでは、高温こうなる女王じょおうバチが産卵さんらんしなくなるため、ことしはたまごかずすくなくミツバチのかずっているといいます。

福岡ふくおかけん朝倉あさくら本社ほんしゃある養蜂ようほうじょうでは毎年まいとしおよそ100トンのハチミツを生産せいさんし、北海道ほっかいどうなど全国ぜんこく各地かくちわせておよそ6000まんひきのセイヨウミツバチを飼育いくしています。

この時期じき来年らいねんのハチミツを採取さいしゅするためのミツバチやイチゴなどの農作物のうさくもつ受粉じゅふん作業さぎょう使つかうために、農家のうか貸し出かしだ交配こうはいようミツバチをそだてています。

ミツバチのなかは34程度ていどたもたれていますが、それよりたかくなると、はたらきバチのうごきがにぶくなるうえ、女王じょおうバチは産卵さんらんしなくなり、たまごすくなくなるといいます。

セイヨウミツバチの女王じょおうバチは、通常つうじょういちにち2000から3000たまごむとされていますが、巣箱すばこなかせてもらうと、通常つうじょういちめんたまご産み付うみつけられるいた中心ちゅうしん部分ぶぶんしかたまごいていないものもありました。

朝倉あさくらにある養蜂ようほうじょうでは、ことしは梅雨つゆみじかく、はや時期じきから気温きおんがったことや、猛暑もうしょつづいたことが女王じょおうバチの産卵さんらん影響えいきょうしているとかんがえています。

この養蜂ようほうじょうではすこしでも気温きおんひくいところで飼育しいくしようと、山間さんかん巣箱すばこはこざしをけてかげ飼育しいくしましたが、およそ75まんひき飼育しいく予定よていより2わり程度ていどすくない見込みこみだということです。

養蜂ようほうじょう藤井ふじい敬三けいぞう会長かいちょうは「ぱっとただけでもことしは産卵さんらんかずすくない。

本来;ほんらい}ならこの時期じきでも、もうもうすこ産卵さんらんしていてほしい。また普通ふつうならあきにかけて産卵さんらん盛り返もりかえしてくることもかんがえられるが、ことしは9つきはいってもまだまだあつさがつづいているのできびしい。ミツバチがすくないと農作物のうさくもつ生産せいさんにもおおきな影響えいきょうてくるおそれがある。自然しぜん環境かんきょう変化へんかはどうしようもないところもあるが、この環境かんきょうでもハチがそだだてをかんがえていきたい」とはなしていました。

影響えいきょうはミツバチを仕入しいれている農家のうかにも

猛暑もうしょ影響えいきょう養蜂ようほうじょうからミツバチを仕入しいれている農家のうかにもおよびます。

イチゴやメロンなどおおくの農作物のうさくもつ受粉じゅふん作業さぎょう利用りようされますが、猛暑もうしょ長引ながびくとミツバチの活動かつどう低下ていかし、作物さくもつ育成いくせい影響えいきょうるおそれがあるとしてあつ対策たいさくすすめています。

農林水産省のうりんすいさんしょうによりますと国内こくないでは、イチゴやメロン、スイカ、きゅうりなどの受粉じゅふん作業さぎょうにミツバチが使つかわれ、とくにイチゴは8わり以上いじょう農地のうち使つかわれているということです。

また、農業のうぎょう食品しょくひん産業さんぎょう技術ぎじゅつ総合そうごう研究けんきゅう機構きこうでは、ミツバチの受粉じゅふんによる経済けいざい効果こうかはおよそ1800おくえんのぼると推計すいけいしています。

静岡しずおかけん掛川かけがわ赤堀あかほり和博かずひろさんの農園のうえんではわせて1。

8ヘクタールのひろさの農業のうぎょうようハウスのイチゴの生産せいさんにミツバチはかせません。

ミツバチによる受粉じゅふんがうまくいくとイチゴのかたちがよく、栄養えいようたかくなる一方いっぽう受粉じゅふん十分じゅうぶんおこなわれないとかたちがいびつになったり、いろづきがわるくなったりするためミツバチの活動かつどう出荷しゅっかなどにおおきく影響えいきょうするということです。

9つき下旬げじゅんにミツバチをハウスないはな予定よていですが、ハウスない温度おんどが20から25程度ていど適温てきおんで、30以上いじょうになると活動かつどうがにぶり受粉じゅふんしなくなるといいます。

静岡しずおかけんではことし35えるおおく、9つきも30えるあつさのつづくことが見込みこまれることから、赤堀あかほりさんはこの時期じきとしてははじめてハウスに遮光しゃこうざいきつけて、直射ちょくしゃ日光にっこうける環境かんきょうづくり、ハウスない温度おんど上昇じょうしょうふせいでなえ育成いくせいとミツバチが活動かつどうしやすい環境かんきょうととのえています。

赤堀あかほりさんは「イチゴをそだてるうえでミツバチは必要ひつよう不可欠ふかけつ存在そんざいだ。

ハウスない環境かんきょうととのえることは、イチゴにとってもミツバチにとっても大切たいせつなので、受粉じゅふんがしやすい環境かんきょうつくりおいしいイチゴをつくりたい」とはなしていました。

専門せんもん食卓しょくたく影響えいきょうることは十分じゅうぶんかんがえられる」

ミツバチの生態せいたいくわしい玉川たまがわ大学だいがく ミツバチ科学かがく研究けんきゅうセンター原野はらの健一けんいち教授きょうじゅは「ミツバチは、温度おんど管理かんり比較的ひかくてき上手じょうずものだが、このなつのように非常ひじょうたか気温きおんでは十分じゅうぶん対応たいおうができない。

なか温度おんど通常つうじょうよりもたかくなったことが原因げんいん女王じょおうバチが産卵さんらんしなくなったり、はたらきバチが体力たいりょく消耗しょうもうして女王じょおうバチの世話せわ十分じゅうぶんにできなくなったりして、結果けっかとして女王じょおうバチが産卵さんらんしなくなるケースかんがえられる」と指摘してきしています。

原野はらの教授きょうじゅは「これだけのあつさがつづくと、ミツバチの生産せいさん十分じゅうぶんおこなえず受粉じゅふん作業さぎょうのためのミツバチの供給きょうきゅう不足ふそくこったり、高温こうおんはたらきバチが十分じゅうぶん受粉じゅふんおこなわなかったりして農業のうぎょう生産せいさんあく影響えいきょうて、わたしたちの食卓しょくたく影響えいきょうることは十分じゅうぶんかんがえられる」とはなしています。

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後期こうき高齢こうれいしゃ医療いりょう配慮はいりょ措置そち終了しゅうりょう あすから窓口まどぐち負担ふたんぞう



75さい以上いじょう医療いりょう窓口まどぐち負担ふたんが2わりひと対象たいしょうおこなわれてきた負担ふたん増加ぞうか緩和かんわする措置そちが、30にち終了しゅうりょうします。これにより、10つき1にち以降いこう外来がいらい窓口まどぐち負担ふたんえるケースがてきます。
N2 Source: NHK 1 Sep 30, 2025 12:09