日本新聞: 計画運休 “予定見直し判断で安全側へ後押しの効果も” 専門家

計画けいかく運休うんきゅう “予定よてい見直みなおし判断はんだんで安全あんぜん側がわへ後押あとおしの効果こうかも” 専門せんもん家か

Sep 1, 2024 17:09

Furigana

熱帯ねったい低てい気圧きあつに変かわった台風たいふう10号ごうは上陸じょうりく直前ちょくぜんまで勢力せいりょくが強つよく、離はなれた場所ばしょでも大雨おおあめが予想よそうされたことから、東海道とうかいどう新幹線しんかんせんの計画けいかく運休うんきゅうなど、夏休なつやすみや週末しゅうまつの交通こうつう機関きかんに大おおきな影響えいきょうが出でました。

こうした判断はんだんについて専門せんもん家かは、社会しゃかい的てきな影響えいきょうは大おおきくなる一方いっぽうで、個人こじんや事業じぎょう者しゃが予定よていを見直みなおすといった判断はんだんの際さい、「安全あんぜん側がわ」に後押あとおしする効果こうかもあると指摘してきしています。

災害さいがい時じの避難ひなん行動こうどうに詳くわしい静岡しずおか大学だいがくの牛山うしやま素行そこう教授きょうじゅは、今回こんかい、気象きしょうを原因げんいんとして社会しゃかいがこれほど長ながく計画けいかく運休うんきゅうなどの影響えいきょうを受うけるのは珍めずらしいことではないかと指摘してきしています。

そのうえで「無理むりに運転うんてんしてしまい駅えきの間まで止とまってしまうと避難ひなんができないうえに、乗客じょうきゃくの負担ふたんも大おおきくなる。見通みとおしをかなり前まえの段階だんかいから逐次ちくじ発表はっぴょうしたのはよい方向ほうこうだと思おもう」と評価ひょうかしています。

また、計画けいかく運休うんきゅうによって社会しゃかいや個人こじんが受うけた影響えいきょうを記録きろくとして残のこすことは重要じゅうようだと指摘してきしつつ、「台風たいふうの接近せっきんなどで天候てんこうの悪化あっかが予想よそうされる時とき、予定よていの見直みなおしや行事ぎょうじの中止ちゅうしといったことは個々ここの団体だんたいや事業じぎょう所しょではなかなか判断はんだんがつかない。交通こうつう機関きかんの計画けいかく的てきな運休うんきゅうや早はやい段階だんかいでの見通みとおしの発表はっぴょうには連鎖れんさ的てきに社会しゃかいの動うごきを止とめる効果こうかがあると思おもう」と述のべ、早はやめに運休うんきゅうを判断はんだんしたり見通みとおしを発表はっぴょうしたりすること自体じたいは今後こんごも進すすめていくべきだと指摘してきしています。