日本新聞: NIPPO 道路舗装材料問題一部データ改ざん問題件数を過小公表

NIPPO 道路どうろ舗装ほそう材料ざいりょう問題もんだい一部いちぶデータ改かいざん問題もんだい件数けんすうを過小かしょう公表こうひょう

Sep 6, 2024 22:09

Furigana

道路どうろの舗装ほそう工事こうじの大手おおて「NIPPO」が、契約けいやくと異ことなり使用しよう済ずみのアスファルトを加工かこうした材料ざいりょうを使用しようしていた問題もんだいで、会社かいしゃは6日にち、内部ないぶで一部いちぶのデータが改かいざんされていたことがわかり、問題もんだいの工事こうじの公表こうひょう件数けんすうが実際じっさいより少すくなかったと明あきらかにしました。件数けんすうは10件けん増ふえ、子会社こがいしゃだけが関係かんけいしたものも含ふくめて53件けんになるということです。

この問題もんだいをめぐっては、国土こくど交通こうつう省しょうが過去かこ2年ねんに完成かんせいした一定いってい規模きぼ以上いじょうの工事こうじを対象たいしょうに各社かくしゃに調査ちょうさしたところ、国くになどから受注じゅちゅうした72件けんの工事こうじで、新品しんぴんのアスファルトを使つかう契約けいやくだったにもかかわらず、使用しよう済ずみのアスファルトを加工かこうした「再生さいせい骨ぼね材ざい」と呼よばれる材料ざいりょうを使つかっていたことがわかっています。

これについて「NIPPO」は6日にち、外部がいぶの調査ちょうさ委員いいん会かいによる報告ほうこく書しょを公表こうひょうしました。

それによりますと、国くにの調査ちょうさが始はじまったあと一部いちぶの支店してんから子会社こがいしゃの製造せいぞうプラントに対にたいし、出荷しゅっかしたのは実際じっさいには「再生さいせい骨ぼね材ざい」だったにもかかわらず、新品しんぴんだったとデータを改かいざんするよう指示しじしていたことが新あらたにわかったということです。

これにより、問題もんだいの工事こうじの件数けんすうを少すくなく公表こうひょうしていて、実際じっさいには10件けん増ふえ、子会社こがいしゃだけが関係かんけいしたものも含ふくめ、53件けんになるということです。

改かいざんした理由りゆうについて、支店してんの幹部かんぶらは「新品しんぴんとして出荷しゅっかしたので整合せいごう性せいを取とるためだった」などと説明せつめいしたということです。

また、一連いちれんの問題もんだいで契約けいやくと異ことなる材料ざいりょうを使つかったり、出荷しゅっかしたりした理由りゆうについては、道路どうろからはがしたアスファルトの廃材はいざいを置おく場所ばしょがひっ迫ひっぱくしていたとか、アスファルトの製造せいぞう部門ぶもんを統括とうかつする幹部かんぶらによるチェック体制たいせいが不十分ふじゅうぶんなためだったなどとしています。