北朝鮮のキム・ジョンウン(
金正恩)
朝鮮労働党委員長の
妹のキム・ヨジョン(
金与正)
氏が
談話を
発表し、
先月、
韓国の
脱北者がキム
委員長を
批判するビラを
北朝鮮に
向けて
飛ばしたことについて、
韓国政府が
放置すれば、
軍事的緊張の
緩和を
目指すとした
南北合意の
破棄もありえるとして
反発しました。
北朝鮮のキム・ジョンウン
委員長の
妹のヨジョン
氏は、
朝鮮労働党の
機関紙「
労働新聞」
などを通じて
談話を
発表しました。
この中で、韓国の脱北者が先月31日、キム・ジョンウン委員長を批判する数十万枚のビラを北朝鮮に向けて飛ばしたとして、「『表現の自由』のもとに放置されれば、遠からず最悪の局面までみることになるだろう」として、韓国政府に対応を求めました。
そのうえで、軍事的緊張の緩和を目指すとした、おととしの南北合意の破棄、ケソン(開城)工業団地の完全撤去、南北双方の当局者が使用する共同連絡事務所の閉鎖をちらつかせて、反発しました。
ヨジョン氏は、4日に発表した談話に先立って、韓国がアメリカとの合同軍事演習を続けていることについても強い不満を表明していて、韓国政府へのいらだちを募らせています。