市はそれ以前にも、4月に保育所から頭に、たんこぶがあるという通告が寄せられたのに、母親が「原因はわからない」と答えたことから、自分でぶつけたと判断していたほか、5月には母親が市に面談に来た際、「交際相手が子どものほほをたたいてあざが残った」と話し、母親の知人らからもその後、同様の情報提供があったことがわかっています。
摂津市は、「虐待のリスク判断が上がる可能性があった」としたうえで、当時の対応について大阪府の部会などを通じて検証を進めるとしています。
起訴されたのは大阪 羽曳野市の無職、松原拓海被告(24)です。
起訴状などによりますと、ことし8月、大阪 摂津市のマンションで交際相手の女性の長男で、3歳だった新村桜利斗くんの全身に熱湯をかけ続けるなどしてやけどをおわせ、殺害したとして殺人の罪に問われています。
大阪地方検察庁は認否を明らかにしていません。
警察のこれまでの調べでやけどは全身にあり、特に、上半身は皮膚がただれるほどの重い状態で、長時間にわたって熱湯をかけ続けられたとみられるということです。
松原被告は、ことし5月から現場のマンションの部屋で桜利斗くん親子と3人で同居していて、事件当時、母親は外出中で部屋にいたのは2人だけだったということです。
逮捕直後の警察の調べに対し、松原被告は「熱湯を故意に浴びせていません」と話し、否認していたということです。
市はそれ以前にも、4月に保育所から頭に、たんこぶがあるという通告が寄せられたのに、母親が「原因はわからない」と答えたことから、自分でぶつけたと判断していたほか、5月には母親が市に面談に来た際、「交際相手が子どものほほをたたいてあざが残った」と話し、母親の知人らからもその後、同様の情報提供があったことがわかっています。
摂津市は、「虐待のリスク判断が上がる可能性があった」としたうえで、当時の対応について大阪府の部会などを通じて検証を進めるとしています。