ヤクルトはアドバンテージを含めて対戦成績を3勝0敗とし、日本シリーズ進出へ王手をかけました。
12日の第3戦で勝つか引き分けで日本シリーズ進出が決まります。
巨人は打線がチャンスを生かせず、中4日の先発で好投していた菅野投手も6回に崩れあとがなくなりました。
そして「なかなか、こっちのペースにならなかった。あしたまた頑張ります」と話していました。
6年目の高橋投手は今シーズン、6月から出場機会をつかみ14試合に登板。4勝を挙げ、防御率はキャリアハイの2.87でした。 一方で今シーズンは巨人からの勝ち星はありませんでした。中でも9月1日の試合では菅野投手と投手戦を繰り広げ7回2失点と好投しましたが、負け投手となっていました。 高橋投手はクライマックスシリーズでの初先発に向け、ウエイトトレーニングの量や投球練習での球数を増やし、持ち味の力強いストレートを投げられるよう準備してきました。 そして迎えた第2戦。1回にいきなり2アウト満塁のピンチを招きましたが、巨人のベテラン、中島宏之選手を威力十分のストレートで空振りの三振。序盤はストレートを軸に押すピッチングが光りました。 そして相手の打順が一巡したあとはチェンジアップやカーブなどの変化球を織り交ぜ、打たせて取るピッチングを見せ、中盤は巨人打線を完璧に抑えました。 高橋投手は6回無失点で8つの三振を奪う好投。球界を代表する菅野投手との投げ合いでリベンジを果たし、チームは日本シリーズ進出に王手をかけました。
第1戦で完封負けを喫した巨人は負ければ日本シリーズ進出に王手をかけられる第2戦の先発をエースの菅野智之投手に託しました。 菅野投手は今シーズン、防御率3.19、6勝7敗と不本意な結果に終わりましたがファーストステージの初戦では7回無失点と好投。中4日で11日のマウンドに上がりました。 「レギュラーシーズンと違いプレーオフは球数は意識しない」と話す菅野投手。速球主体で組み立てた前回のピッチングとは一転して立ち上がりからスライダーを多く使いました。 1回こそ3人で抑えたものの2回にはヒットと2つのフォアボールで満塁とされ犠牲フライで先制点を奪われました。 それでも相手の打線が一巡したあとは速球で押し込む本来のピッチングを取り戻し、3回の1アウト三塁のピンチでは3番の山田哲人選手を速球でショートフライ、10日にホームランを打っている5番のサンタナ選手から149キロの速球で三振を奪って切り抜けました。 しかし6回、ヒットとエラーなどで2アウト満塁とされヤクルトの代打、川端慎吾選手を迎えました。ツーストライクまで追い込みましたが粘られフルカウントとなり、この日投じた108球目は大きく外れ痛恨の押し出しのフォアボールを与えました。 さらに続く1番・塩見泰隆選手に走者一掃のタイムリースリーベースを打たれ6回途中5失点でマウンドを降りました。エースが力尽き、第2戦を落とした巨人。崖っぷちに立たされました。
ヤクルト 高橋「ストレートを投げきった」
巨人 原監督「1点も取れていない」
ヤクルト 先発・高橋 菅野との投げ合い制す
巨人 エースが力尽き崖っぷちに
第3戦の予告先発