ことしの受賞者4人が25日に発表され、地球温暖化対策を訴えているスウェーデンの16歳、グレタ・トゥーンベリさんも選ばれました。
主催者はグレタさんの受賞理由について「科学的事実をもとに、緊迫した気候変動への対策を求める人々の要求を高めた」としています。
グレタさんは去年8月からスウェーデンの国会の前に1人で座り込むなどして地球温暖化への対策を訴え続けていて、今月23日にニューヨークで開かれた国連の温暖化対策サミットで演説するなど、温暖化対策の象徴的な存在として来月発表されるノーベル平和賞についても受賞するかどうか注目されています。
グレタさんは主催者を通じて「この受賞は私1人だけのものではありません。地球を守るために立ち上がることを決めた、すべての仲間たちと受賞したものです」とコメントしました。
グレタさん ツイッターでトランプ大統領に「応酬」
国連の温暖化対策サミットで演説したスウェーデンの16歳、グレタ・トゥーンベリさんが、アメリカのトランプ大統領が投稿した皮肉混じりのツイートを早速みずからのツイッターのプロフィールに引用し、話題を呼んでいます。
グレタさんは、24日、みずからのツイッターのプロフィール欄に「明るく、すばらしい未来を楽しみにしているとても幸せな少女」と英語で書き込みました。
これは、トランプ大統領が、前の日に国連で「人々は死んでいます。生態系は崩壊しつつあります」などと涙ながらに演説したグレタさんについて、「明るく、すばらしい未来を楽しみにしているとても幸せな少女のようだ」と皮肉を交じえてツイッターに書き込んだ投稿を引用したもので、欧米のメディアはグレタさんのユーモアを交えた鋭い反撃を大きく報じています。
グレタさんは今月23日に国連でトランプ大統領とすれ違った際、表情をこわらばせて大統領をにらむ様子も撮影されていて、温暖化対策に消極的な姿勢を見せているトランプ大統領との「応酬」が話題を呼んでいます。