イスラエル “軍事ぐんじ作戦さくせん 1～2週間しゅうかんで完了かんりょう” アメリカの対応たいおう焦点しょうてん

イスラエル軍ぐんは18日にち未明みめい、イランの首都しゅとテヘラン南西なんせい部ぶを空爆くうばくしたと発表はっぴょうしました。

また、イランからはミサイルが発射はっしゃされたと発表はっぴょうし、イスラエル最大さいだいの商業しょうぎょう都市としテルアビブからの映像えいぞうでは迎撃げいげきミサイルを発射はっしゃしている様子ようすが確認かくにんされ、攻撃こうげきの応酬おうしゅうが続つづいています。

イスラエル軍ぐんの当局とうきょく者しゃは17日にち、地元じもとメディアに対にたいして、計画けいかくしているイランの核かく施設しせつや軍事ぐんじ施設しせつなどに対にたいする攻撃こうげきは今後こんご1、2週間しゅうかん以内いないに完了かんりょうするという見通みとおしを示しめしました。

ただ、ハネグビ国家こっか安全あんぜん保障ほしょう顧問こもんは地元じもとテレビ局てれびきょくのインタビューに「フォルドゥの核かく施設しせつに損害そんがいを与あたえずに軍事ぐんじ作戦さくせんが終おわることはない」と述のべ、地下ちか80メートルほどにあるウラン濃縮のうしゅく施設しせつに損害そんがいを与あたえることが欠かかせないという認識にんしきを示しめしました。

一方いっぽう、イランの最高さいこう指導しどう者しゃハメネイ師しの事務所じむしょは18日にち、SNSに「戦たたかいが始はじまる」と投稿とうこうし、イスラエルに対抗たいこうする姿勢しせいを改あらためて強調きょうちょうしました。

こうした中ちゅうアメリカの有力ゆうりょく紙し、ニューヨーク・タイムズはトランプ大統領だいとうりょうが、イスラエルを支援しえんするため、フォルドゥの核かく施設しせつを特殊とくしゅな爆弾ばくだん「バンカーバスター」を使つかって破壊はかいするかどうか、決断けつだんを迫せまられていると伝つたえています。

トランプ大統領だいとうりょうは17日にち、SNSに「無む条件じょうけんに降伏ごうぶくせよ」と書き込かきこむなど、イランへの圧力あつりょくを一段いちだんと強つよめていて、アメリカの直接ちょくせつ関与かんよがあるのかが焦点しょうてんとなっています。

“イラン 米べいの攻撃こうげき参加さんかに備そなえ 米べい軍ぐん基地きち 報復ほうふく攻撃こうげき準備じゅんび”

アメリカの有力ゆうりょく紙しニューヨーク・タイムズは17日にち、アメリカ当局とうきょく者しゃの話はなしとして、アメリカがイランに対にたいするイスラエルの攻撃こうげきに加くわわった場合ばあいに備そなえて、イランが中東ちゅうとうにあるアメリカ軍ぐん基地きちをミサイルなどで報復ほうふく攻撃こうげきするための準備じゅんびをしていると報ほうじました。

さらにイラン当局とうきょく者しゃは、アメリカがイランに対にたいする攻撃こうげきに加くわわれば、最初さいしょにイラクにあるアメリカ軍ぐん基地きちを攻撃こうげきすると明あきらかにしたと伝つたえています。

アメリカの国防こくぼう当局とうきょく者しゃは16日にち、NHKの取材しゅざいに対にたいし、ヘグセス長官ちょうかんが原子力げんしりょく空母くうぼ「ニミッツ」を中東ちゅうとうを管轄かんかつするアメリカ中央ちゅうおう軍ぐんの管轄かんかつ地域ちいきに派遣はけんするよう指示しじしたことを明あきらかにし、イランへの圧力あつりょくをかけるとともにイランからの攻撃こうげきに警戒けいかいを強つよめています。

エルサレムの米べい大使館たいしかん 20日にちまで閉鎖へいさ

アメリカ国務省こくむしょうは17日にち、現地げんちの安全あんぜん状況じょうきょうなどを考慮こうりょし、エルサレムにあるアメリカ大使館あめりかたいしかんを18日にちから20日にちまでの3日間にちかん、閉鎖へいさするとSNSで発表はっぴょうしました。

エルサレムとテルアビブにある領事りょうじ部門ぶもんも含ふくまれるとしています。

アメリカ国務省こくむしょうは「常つねに不測ふそくの事態じたいに備そなえ、危険きけん地域ちいきからのアメリカの民間みんかん人じんの避難ひなんを支援しえんする計画けいかくを立たてている」としていますが、現時点げんじてんで、避難ひなんの支援しえんに関にかんする発表はっぴょうはないとしています。

林はやし官房かんぼう長官ちょうかん「アメリカの動向どうこう 高たかい関心かんしん持もち注視ちゅうし」

林はやし官房かんぼう長官ちょうかんは午前ごぜんの記者きしゃ会見かいけんで「アメリカの動向どうこうについて予断よだんを持もって答こたえることは差し控さしひかえるが、高たかい関心かんしんを持もって注視ちゅうししている。

一方いっぽう、日本にっぽん政府せいふとしてイスラエルの先制せんせい攻撃こうげきを支持しじするか問とわれたのに対にたいし「イスラエルの行動こうどうが自国じこくを守まもる権利けんりとして正当せいとう化かされるかについては、事実じじつ関係かんけいの十分じゅうぶんな把握はあくが困難こんなんである中なか、確定かくてい的てきな法的ほうてき評価ひょうかを述のべることは差し控さしひかえる」と述のべました。

専門せんもん家か「アメリカの軍事ぐんじ介入かいにゅう 検討けんとう段階だんかいに」

1期き目めのトランプ政権せいけんのもと、国防こくぼう総省そうしょうで中東ちゅうとう政策せいさくを担当たんとうした元もと高官こうかんで、ワシントン近東きんとう政策せいさく研究所けんきゅうじょのグラント・ラムリー上級じょうきゅう研究けんきゅう員いんはNHKのインタビューに対にたいし、トランプ大統領だいとうりょうは、イランとの交渉こうしょうが進すすまないことにいらだちを募つのらせていて、アメリカ軍ぐんによる軍事ぐんじ介入かいにゅうを検討けんとうする段階だんかいに入はいっていると指摘してきしました。

ラムリー氏しは、NHKのインタビューに対にたいし「トランプ大統領だいとうりょうはイランの交渉こうしょう戦術せんじゅつにいらだちを募つのらせていた。

その上うえで「あらゆる動うごきがホワイトハウスが関与かんよを強つよめる瀬戸際せとぎわにいると感かんじさせる。

その背景はいけいについて「中東ちゅうとうの力ちから関係かんけいを変かえうる瞬間しゅんかんにあると言いえる。

一方いっぽうで、中東ちゅうとう各地かくちにあるアメリカ軍ぐんの基地きちなどが攻撃こうげきを受うける可能かのう性せいがあるとした上うえでラムリー氏しは「アメリカ軍ぐん基地きちへの攻撃こうげき、特とくにアメリカ兵へいに犠牲ぎせい者しゃがでればアメリカは反応はんのうすることになるだろう。