Actualités japonaises: 【速報中】米トランプ大統領「イラン核施設3か所に攻撃」

アメリカのトランプ大統領だいとうりょうは日本にっぽん時間じかんの22日にち午前ごぜん11時じすぎからホワイトハウスで演説えんぜつし、「アメリカ軍ぐんはイランの3つの主要しゅような核かく施設しせつを標的ひょうてきとした大だい規模きぼな精密せいみつ攻撃こうげきを行おこなった。われわれの目的もくてきはイランの核かく濃縮のうしゅく能力のうりょくの破壊はかいと、世界せかい最大さいだいのテロ支援しえん国家こっかがもたらす核かくの脅威きょういを阻止そしすることだった。今夜こんや、私わたしは世界せかいに対にたいして、この攻撃こうげきが軍事ぐんじ的てきに見事みごとな成功せいこうを収おさめたことを報告ほうこくできる」と述のべました。

トランプ大統領だいとうりょうは演説えんぜつで「イランの主要しゅような核かく濃縮のうしゅく施設しせつは完全かんぜんに消けし去さった。

イランはいま和平わへいを結むすばなければならない。そうしなければこの先さきの攻撃こうげきははるかに大おおきなものに、そして容易よういなものになるだろう」と述のべました。

また、「イランには和平わへいか、あるいは過去かこ8日間にちかん見みてきたものを上回うわまわる悲劇ひげきが待まっている。

覚おぼえておくべきだ。まだ多おおくの標的ひょうてきが残のこっている」

「今夜こんやの標的ひょうてきは最もっとも困難こんなんで、致命ちめい的てきだった。

ただもしすぐに和平わへいが訪おとずれないのであれば、われわれはほかの標的ひょうてきにも精密せいみつかつ迅速じんそくに、そして巧たくみに攻撃こうげきする。多おおくの標的ひょうてきは数すう分ふんで排除はいじょすることが可能かのうだ」と述のべました。

さらに「私わたしはイスラエルのネタニヤフ首相しゅしょうに感謝かんしゃと祝意しゅくいを表あらわしたい。

われわれはおそらく、これまでに例れいがないほど1つのチームとして取り組とりくみ、イスラエルに対にたいする恐おそろしい脅威きょういを排除はいじょするために、長ながい道みちのりを歩あゆんできた。イスラエル軍ぐんが果はたしたすばらしい仕事しごとに感謝かんしゃする」と述のべました。

トランプ大統領だいとうりょうは演説えんぜつで「あす午前ごぜん8時じ（日本にっぽん時間じかん今夜こんや9時じ）、国防こくぼう総省そうしょうでヘグセス国防こくぼう長官ちょうかんとケイン統合とうごう参謀さんぼう本部ほんぶ議長ぎちょうが会見かいけんを行おこなう」と述のべました。

また演説えんぜつ後ご、SNSに「アメリカに対にたいするイランのいかなる報復ほうふくも今夜こんや、起おこったものよりもはるかに大おおきな武力ぶりょくによって対応たいおうされる」と投稿とうこうし、イランを強つよくけん制けんせいしました。

イスラエル首相しゅしょう「トランプ大統領だいとうりょうの判断はんだんに祝意しゅくい」

イスラエルのネタニヤフ首相しゅしょうはビデオ演説えんぜつで、「イランの核かく施設しせつを攻撃こうげきするというトランプ大統領だいとうりょうの大胆だいたんな判断はんだんに祝意しゅくいを示しめす。

歴史れきしはトランプ大統領だいとうりょうが世界せかいで最もっとも危険きけんな政権せいけん、世界せかいで最もっとも危険きけんな兵器へいきを否定ひていするために行動こうどうしたと記録きろくするだろう。彼かれのリーダーシップは歴史れきしを転換てんかんさせ、中東ちゅうとう地域ちいきなどを繁栄はんえいと平和へいわの未来みらいに導みちびく」と述のべました。

イラン原子力げんしりょく庁ちょう「国際こくさい法ほうに違反いはんする残忍ざんにんな攻撃こうげき受うけた」

イランの原子力げんしりょく庁ちょうは22日にち、「イスラエルによるここ数すう日にちの容赦ようしゃない攻撃こうげきに続つづいて、22日にち明け方あけがた、フォルドゥ、ナタンズ、それにイスファハンにある核かく施設しせつが、国際こくさい法ほうに違反いはんする残忍ざんにんな攻撃こうげきを受うけた」と明あきらかにしました。

その上うえで、「この国際こくさい法ほうに違反いはんする行為こういは、IAEA＝国際こくさい原子力げんしりょく機関きかんの無む関心かんしん、さらには共謀きょうぼうの下したで行おこなわれた」として、IAEAを非難ひなんしています。

そのうえで、「多おおくの殉教じゅんきょう者しゃをだしながら発展はってんしてきた国家こっかの産業さんぎょうの歩あゆみを止とめることはない」として、核かく開発かいはつを続つづけるとしています。

“イラン国営こくえいテレビ中東ちゅうとうの米べい市民しみん米べい軍ぐんは標的ひょうてき”

ロイター通信ろいた-つうしんはアメリカによるイランの核かく施設しせつへの攻撃こうげきを受うけてイラン国営こくえいテレビのコメンテーターが「中東ちゅうとう地域ちいきにいるすべてのアメリカ市民しみんとアメリカ軍ぐんは今いまや正当せいとうな標的ひょうてきとなった」と述のべたと伝つたえました。

午前ごぜん9時じごろトランプ大統領だいとうりょう SNSに攻撃こうげきを投稿とうこう

トランプ大統領だいとうりょうは21日にち午後ごご8時じごろ（日本にっぽん時間じかんの午前ごぜん9時じごろ）、SNSへの投稿とうこうでイランの核かく施設しせつ3か所かしょに攻撃こうげきを行おこなったと発表はっぴょうしました。

トランプ大統領だいとうりょうは投稿とうこうで「フォルドゥ、ナタンズ、イスファハンの3つの核かく施設しせつへの攻撃こうげきを成功せいこうのうちに完了かんりょうした。

すべての航空こうくう機きはイランの領空りょうくう外がいにいる」としています。

ニューヨーク・タイムズは21日にち、国防こくぼう総省そうしょうの当局とうきょく者しゃの話はなしとして、アメリカ軍ぐんの複数ふくすうのB2ステルス戦略せんりゃく爆撃ばくげき機きがフォルドゥの攻撃こうげきに使つかわれたと伝つたえています。

B2ステルス戦略せんりゃく爆撃ばくげき機きは、イランの核かく関連かんれん施設しせつを破壊はかいするために使用しようを検討けんとうしていると伝つたえられていた特殊とくしゅな爆弾ばくだん「バンカーバスター」を搭載とうさいすることができます。

アメリカのFOXニュースは、フォルドゥの核かく施設しせつへの攻撃こうげきにバンカーバスターが6発はつ使つかわれたと伝つたえています。

また、ナタンズとイスファハンの核かく施設しせつにはアメリカの潜水せんすい艦かんから「トマホーク」30発はつで攻撃こうげきしたと伝つたえています。

一方いっぽう、イランのタスニム通信つうしんは、イラン中部ちゅうぶコム州しゅうの危機きき管理かんり部門ぶもんの報道ほうどう官かんの話はなしとして「敵てきの空爆くうばくはフォルドゥの核かく施設しせつ周辺しゅうへんを標的ひょうてきにした」と伝つたえています。

また、イランの国営こくえいメディアは中部ちゅうぶイスファハン州しゅうの幹部かんぶの話はなしとして、ナタンズの核かく施設しせつ付近ふきんで攻撃こうげきが確認かくにんされたと伝つたえました。

イスラエルとイランの攻撃こうげきの応酬おうしゅうが続つづく中なか、トランプ大統領だいとうりょうはカナダでのG7サミット＝主要しゅよう7か国かこく首脳しゅのう会議かいぎを切り上きりあげて、首都しゅとワシントンに戻もどったあと、連日れんじつ、ホワイトハウスでイランへの対応たいおうを検討けんとうしていました。

イラン側がわはアメリカが軍事ぐんじ介入かいにゅうした場合ばあい、中東ちゅうとうに展開てんかいするアメリカ軍ぐんなどに報復ほうふくする可能かのう性せいも警告けいこくしていただけに、今回こんかいの攻撃こうげきに強つよく反発はんぱつするのは確実かくじつな情勢じょうせいです。

“米べい軍ぐんの追加ついか行動こうどうは予定よていしていない” CNN

CNNは情報じょうほう筋すじの話はなしとして、「トランプ大統領だいとうりょうは3か所かしょの核かく施設しせつへの攻撃こうげきによって、イランが交渉こうしょうに戻もどることを期待きたいしている。

現時点げんじてんでアメリカ軍ぐんはイラン領内りょうないで追加ついかの行動こうどうは予定よていしていない」と伝つたえています。

”アメリカと全面ぜんめん的てきに連携れんけい“ イスラエルメディア

アメリカのトランプ大統領だいとうりょうがイランの核かく施設しせつを攻撃こうげきしたと発表はっぴょうしたことについて、イスラエルメディアはイスラエル政府せいふの高官こうかんが「われわれはアメリカと全面ぜんめん的てきに連携れんけいしていた」と述のべたと報ほうじています。

日本人にっぽんじんの安否あんぴ確認かくにん進すすめる外務省がいむしょう幹部かんぶ

外務省がいむしょう幹部かんぶは、NHKの取材しゅざいに対にたいし「事実じじつ関係かんけいを確認かくにん中ちゅうだ。

現地げんちにいる日本人にっぽんじんの安否あんぴの確認かくにんを進すすめている。現地げんちには、およそ200人にんの日本人にっぽんじんがいるが、状況じょうきょうに応おうじて、さらなる退避たいひの支援しえんを行おこなうなど日本人にっぽんじんの保護ほごをしっかりとやっていく」と述のべました。

“このタイミングでの攻撃こうげきには驚おどろいた” 外務省がいむしょう関係かんけい者しゃ

外務省がいむしょう関係かんけい者しゃは、NHKの取材しゅざいに対にたいし「このタイミングでの攻撃こうげきには驚おどろいた。

まだ正確せいかくな状況じょうきょうが分わかっていないので、大使館たいしかんなどを通をつうじて情報じょうほうを収集しゅうしゅうしている」と述のべました。

米べい軍ぐんが攻撃こうげきした3か所かしょの核かく施設しせつとは

【フォルドゥ】

イラン中部ちゅうぶコム近郊きんこうのフォルドゥにある核かく施設しせつは、中部ちゅうぶナタンズの施設しせつに続つづいて建設けんせつされた2つめのウランの濃縮のうしゅく施設しせつです。

イランの核かく開発かいはつにとって中核ちゅうかくとなる重要じゅうような施設しせつです。

2015年ねんに成立せいりつした核かく合意ごういではウランの濃縮のうしゅく活動かつどうは15年間ねんかん、ナタンズの核かく施設しせつに限定げんていされ、フォルドゥでは濃縮のうしゅくウランの製造せいぞうを停止ていしし、研究けんきゅう関連かんれん用ように転換てんかんすることが決きまりました。

しかし、アメリカの第だい1次じトランプ政権せいけんが一方いっぽう的てきに核かく合意ごういから離脱りだつしたことに対抗たいこうする形かたちで、イランは2019年ねん、この施設しせつでウランの濃縮のうしゅくを再開さいかいします。

2023年ねん1月つきには核兵器かくへいきに転用てんよう可能かのうとされる濃縮のうしゅく度ど90％以上いじょうに近ちかい83。

7％のウランが、IAEA＝国際こくさい原子力げんしりょく機関きかんが採取さいしゅしたサンプルから見みつかり、国際こくさい社会しゃかいに衝撃しょうげきを与あたえました。

これについてイランは「意図いとしない濃縮のうしゅくが起おきた可能かのう性せいがある」と主張しゅちょうしています。

この施設しせつはイスラエルからの空爆くうばくに備そなえて山岳さんがく地帯ちたいの地下ちか80メートルほどのところにあるとされています。

アメリカのニュースサイト「アクシオス」はイスラエルがトランプ政権せいけんにイランへの攻撃こうげきに加くわわるよう要請ようせいしているとした上うえで、その背景はいけいには地下ちかの軍事ぐんじ施設しせつなどを攻撃こうげきするために使用しようされる特殊とくしゅな爆弾ばくだん「バンカーバスター」など施設しせつの破壊はかいに必要ひつような兵器へいきを十分じゅうぶんに保有ほゆうしていないことがあると報ほうじています。

【ナタンズ】

イラン中部ちゅうぶイスファハン州しゅうにあるナタンズの核かく施設しせつは、地上ちじょうと地下ちかに建設けんせつされたイラン最大さいだいのウラン濃縮のうしゅく施設しせつです。

2002年ねん8月つき、イランの反はん体制たいせい派はによってその存在そんざいが暴露ばくろされ、イランが秘密ひみつ裏うらに行いっていた核かく開発かいはつが発覚はっかくするきっかけとなりました。

2015年ねんの核かく合意ごういによってウラン濃縮のうしゅくはこのナタンズの施設しせつに限定げんていされ、濃縮のうしゅく度どの上限じょうげんも3。

67％に制限せいげんされましたが、2018年ねんにアメリカのトランプ前ぜん政権せいけんが合意ごういから一方いっぽう的てきに離脱りだつするとイラン側がわは反発はんぱつし、2021年ねんからは濃縮のうしゅく度ど60％のウランを製造せいぞう・蓄積ちくせきしています。

一方いっぽう、高こう濃縮のうしゅくウランの軍事ぐんじ転用てんようを警戒けいかいするイスラエルは長年ながねん、この施設しせつを最大さいだいの標的ひょうてきの1つとしてきたとされ、2008年ねんごろには、何者なにものかによるコンピューターウイルスを使つかったサイバー攻撃こうげきで、遠心えんしん分離ぶんり機きの一部いちぶが使用しよう不能ふのうになった際さい、アメリカやイスラエルの攻撃こうげきによるものだと伝つたえられました。

また、2020年ねんには遠心えんしん分離ぶんり機きを開発かいはつする建物たてもので爆発ばくはつや火災かさいが起おきたほか、2021年ねんにも電気でんき系統けいとうのトラブルがあり、イラン政府せいふはいずれもイスラエルが関与かんよした破壊はかい工作こうさくだと主張しゅちょうしています。

こうした中なか、ナタンズでは地上ちじょうにある研究けんきゅう用ようの濃縮のうしゅく施設しせつから地下ちかにあるより広ひろい濃縮のうしゅく施設しせつに高こう性能せいのうの遠心えんしん分離ぶんり機きが移設いせつされ、より安全あんぜんな場所ばしょに移うつす狙ねらいがあるとみられていました。

【イスファハン】

イラン中部ちゅうぶのイスファハンの核かく施設しせつには、ウラン濃縮のうしゅくに使つかう「6フッ化かウラン」を生産せいさんするための施設しせつや、核かく燃料ねんりょうを製造せいぞう・加工かこうする施設しせつが集あつまっています。

イラン政府せいふは2009年ねんにここに国内こくないの重水じゅうすい炉ろで使つかう核かく燃料ねんりょう棒ぼうを製造せいぞうする施設しせつが完成かんせいしたと発表はっぴょうしています。

さらに、イラン原子力げんしりょく庁ちょうは去年きょねん2月つき、この施設しせつではこれまでに実験じっけん用ようの原子げんし炉ろが3基き、稼働かどうしているほか、4基き目めの実験じっけん炉ろを建設けんせつ中ちゅうであることを明あきらかにしています。

アメリカとイラン対立たいりつの歴史れきし

アメリカとイランの対立たいりつは1979年ねんにイランで親米しんべいの王政おうせいがイスラム革命かくめいによって倒たおされ、反米はんべいの現げん体制たいせいが樹立じゅりつされたことから始はじまります。

同おなじ年としにはイランの学生がくせいグループがアメリカ大使館あめりかたいしかんを占拠せんきょし、400日にち以上いじょうにわたってアメリカの外交がいこう官かんらが人質ひとじちとなり、両国りょうこくが国交こっこうを断絶だんぜつするきっかけとなりました。

その後そのご、1980年ねんから始はじまったイラン・イラク戦争せんそうでは、アメリカはイラクを軍事ぐんじ支援しえんしてイランと戦たたかうなど、両国りょうこくは鋭するどく対立たいりつしてきました。

2009年ねんにアメリカでオバマ政権せいけんが発足ほっそくすると、アメリカは、イランと対話たいわする方針ほうしんに転換てんかんしました。

2013年ねんにイランで穏健おんけん派はの大統領だいとうりょうが就任しゅうにんすると、核かく開発かいはつ問題もんだいの交渉こうしょうが進すすみ、2015年ねんにアメリカなどはイランとの間まで核かく合意ごういを結むすびました。

しかし、2017年ねんに就任しゅうにんしたトランプ大統領だいとうりょうは前ぜん政権せいけんの方針ほうしんを転換てんかんしてイランへの強硬きょうこう路線ろせんをとり、2018年ねんには国際こくさい社会しゃかいの反対はんたいを押し切おしきってイラン核かく合意ごういから一方いっぽう的てきに離脱りだつした上うえ、経済けいざい制裁せいさいを強つよめました。

これに対にたいしてイランは対抗たいこう措置そちとして、平和へいわ利用りようを大幅おおはばに超こえる形かたちでの核かく開発かいはつを進すすめました。

2020年ねんには、アメリカ軍ぐんがイラン国内こくないで英雄えいゆう視しされていた革命かくめい防衛ぼうえい隊たいのソレイマニ司令しれい官かんをイラクで殺害さつがいしました。

これに対にたいしイランは報復ほうふくとして、イラクにあるアメリカの軍事ぐんじ拠点きょてんを弾道だんどうミサイルで攻撃こうげきし、一時いちじ、全面ぜんめん的てきな軍事ぐんじ衝突しょうとつの懸念けねんが高たかまりました。

イランの核かく開発かいはつ問題もんだいが国際こくさい社会しゃかいの懸念けねんとして残のこる中なか、2期き目めの就任しゅうにんとなったトランプ大統領だいとうりょうは、核かく開発かいはつをめぐる協議きょうぎをイランに呼よびかけ、ことし4月つきには両国りょうこくの直接ちょくせつ協議きょうぎが実現じつげんしました。

しかし、ウラン濃縮のうしゅく活動かつどうの制限せいげんをめぐり両国りょうこくの隔へだたりは埋うまらず、協議きょうぎは難航なんこうしているという見方みかたが出でていました。

米べい軍ぐんの中東ちゅうとうでの軍事ぐんじ行動こうどう

【アフガニスタン】

2001年ねんに同時どうじ多発たはつテロ事件じけんが起おきるとアメリカのブッシュ大統領だいとうりょうは、「テロとの戦たたかい」を掲かかげ、事件じけんを主導しゅどうしたとされるオサマ・ビンラディン容疑ようぎ者しゃが率ひきいるアルカイダと、それをかくまうアフガニスタンのタリバン政権せいけんに対にたいして武力ぶりょく行使こうしに踏み切ふみきり、アフガニスタン戦争せんそうが始はじまりました。

アメリカ軍ぐんは、激はげしい空爆くうばくと地上ちじょう部隊ぶたいの投入とうにゅうで、1か月かげつほどで首都しゅとカブールを制圧せいあつし、タリバン政権せいけんの部隊ぶたいは敗走はいそうしました。アフガニスタンでの軍事ぐんじ作戦さくせんによりアルカイダは弱体じゃくたい化かし、テロとの戦たたかいでは一定いっていの成果せいかを収おさめた一方いっぽうで、アメリカは2021年ねん、巨額きょがくの戦費せんぴを費ついやすのはもはや国益こくえきに見合みあわないと軍ぐんの撤退てったいを決断けつだんしました。

【イラク】

また、イラクのフセイン政権せいけんが大量たいりょう破壊はかい兵器へいきを隠し持かくしもっている疑うたがいがあるとして、2003年ねん、イラクへの攻撃こうげきを開始かいししました。

アメリカ軍ぐんは、ペルシャ湾ぺるしゃわんに展開てんかいするミサイル巡洋艦じゅんようかんなどから巡航じゅんこうミサイル「トマホーク」を発射はっしゃして先制せんせい攻撃こうげきを行おこない、制空権せいくうけんを支配しはいした後のちに、大だい規模きぼな地上ちじょう部隊ぶたいを投入とうにゅうし、およそ1か月かげつでイラクのほぼ全土ぜんどを制圧せいあつしました。大だい規模きぼな戦闘せんとうが終了しゅうりょうしたあとは、アメリカ軍ぐんを標的ひょうてきにした報復ほうふくテロが頻発ひんぱつしたほか国内こくないの宗教しゅうきょう対立たいりつが深刻しんこく化かし、イラクの統治とうちは困難こんなんを極きわめました。さらに、国際こくさい社会しゃかいの反対はんたいを押し切おしきって攻撃こうげきを開始かいししたにも関かかわらず大量たいりょう破壊はかい兵器へいきは発見はっけんされず、アメリカは国際こくさい的てきな信用しんようを大おおきく失うしないました。

【シリア】

2011年ねんから中東ちゅうとうに広ひろがった「アラブの春はる」と呼よばれる民主みんしゅ化か運動うんどうの末すえ、シリアで本格ほんかく的てきな内戦ないせんが起おきる中なか、アメリカを中心ちゅうしんとした有志ゆうし連合れんごうが過激かげき派は組織そしきIS＝イスラミックステートの壊滅かいめつを目指めざし、2014年ねんにシリアで空爆くうばくによる軍事ぐんじ行動こうどうに踏み切ふみきりました。

【イエメン】

2024年ねんにはイエメンの反はん政府せいふ勢力せいりょくフーシ派はが紅海こうかいを航行こうこうする船舶せんぱくに対にたいし弾道だんどうミサイルなどで攻撃こうげきを繰り返くりかえしていることへの直接ちょくせつの対応たいおうだとして、フーシ派はの複数ふくすうの拠点きょてんに攻撃こうげきを行おこないました。

【速報そくほう中ちゅう】米べいトランプ大統領だいとうりょう「イラン核かく施設しせつ3か所かしょに攻撃こうげき」