来年の
世界文化遺産への
登録を
目指し、
政府は、
奈良県の
飛鳥時代の
遺跡「
飛鳥・
藤原の
宮都」をユネスコに
推薦することになりました。
「飛鳥・藤原の宮都」は、奈良県明日香村と橿原市、桜井市の6世紀から8世紀にかけての飛鳥時代の文化財からなります。
天武天皇などの宮殿があったとされる明日香村の飛鳥宮跡や極彩色の壁画が見つかった高松塚古墳、それに橿原市の藤原宮跡など19の文化財が、構成資産として盛り込まれています。
政府は、来年の世界文化遺産への登録を目指し、「飛鳥・藤原の宮都」をユネスコに推薦することを、28日の閣議で了解しました。
これを受けて、期限となる今月31日までにフランス・パリにあるユネスコの世界遺産事務局に推薦書を提出することにしています。
今後、ユネスコの諮問機関の現地調査などを経て、来年夏ごろ開催される世界遺産委員会で、登録の可否が判断されます。
阿部文部科学大臣は28日の閣議のあとの記者会見で「本資産は、東アジアの古代国家の形成期において、中央集権体制が誕生、成立をした過程を2つの連続する時代の宮都の編成から示すことができるものだ。世界遺産登録が実現するよう、引き続き各関係自治体と連携しながら取り組んでいく」と述べました。