日本新闻: 国連新型コロナ対策の外出規制で地球温暖化止まらず

国連こくれん新型しんがたコロナ対策たいさくの外出がいしゅつ規制きせいで地球ちきゅう温暖おんだん化か止とまらず

Sep 10, 2020 08:09

Furigana

国連こくれんは、新型しんがたコロナウイルス対策たいさくの外出がいしゅつ規制きせいなどで、世界せかい全体ぜんたいの二に酸化さんか炭素たんその排出はいしゅつは一時いちじ的てきに減少げんしょうしたものの、地球ちきゅう温暖おんだん化かは止とまっていないとする報告ほうこく書しょを発表はっぴょうし、対策たいさくを呼よびかけました。国連こくれんのグテーレス事務じむ総長そうちょうは9日にち、ニューヨークの国連こくれん本部ほんぶで記者きしゃ会見かいけんし、ＷＭＯ＝世界せかい気象きしょう機関きかんなどがまとめた地球ちきゅう温暖おんだん化かについての報告ほうこく書しょを発表はっぴょうしました。

それによりますと、新型しんがたコロナウイルス対策たいさくとして各国かっこくが行おこなった外出がいしゅつ規制きせいなどで、ことし1年間ねんかんの世界せかい全体ぜんたいの二に酸化さんか炭素たんその排出はいしゅつ量りょうは、前まえの年としに比くらべて4％から7％減少げんしょうする見通みとおしだとしています。

このうち4月つきはじめには、1日にち当あたりの排出はいしゅつ量りょうが前まえの年としに比くらべ17％減少げんしょうしたと推計すいけいしています。

ただ、排出はいしゅつ量りょうは、経済けいざい活動かつどうの再開さいかいとともに急速きゅうそくに戻もどっているとも指摘してきしました。

さらに、温暖おんだん化かの原因げんいんとなる大気たいき中ちゅうの二に酸化さんか炭素たんその濃度のうどは上昇じょうしょう傾向けいこうが続つづいているほか、2016年ねんからことしまでの5年間ねんかんの世界せかいの平均へいきん気温きおんは、観測かんそく史上しじょう、最もっとも高たかくなるとしています。

グテーレス事務じむ総長そうちょうは「地球ちきゅうの温暖おんだん化かは止とまっていない」と述のべ、経済けいざい回復かいふくにあたっては、再生さいせい可能かのうエネルギーへの投資とうしなど温室おんしつ効果こうかガスの排出はいしゅつ削減さくげんにつながる対策たいさくを進すすめるよう各国かっこくに呼よびかけました。