日産自動車は
代表的な
スポーツカー「GT-R」の
生産を
終えることになり、
26日、
栃木県の
工場で
最後の
1台が
完成しました。
日產汽車決定結束其代表性跑車「GT-R」的生產,最後一輛車於26日在栃木縣的工廠完成。
環境や
安全に
関わる
規制の
厳格化によって
開発コストが
膨らんだこと
などから
生産の
終了を
決めたとしています。
由於與環境及安全相關的法規日益嚴格,導致開發成本增加,因此決定終止生產。
V6ターボ
エンジン「GT-R」とは
1970年代に「ハコスカ」や「ケンメリ」の
愛称で
呼ばれた「スカイライン」のスポーツ
モデル「スカイラインGT-R」。
V6渦輪增壓引擎「GT-R」是指1970年代被暱稱為「哈克斯卡」或「肯梅利」的「Skyline」運動型車款「Skyline GT-R」。
80年代から
90年代にかけて
新しいモデルが
発表された
後、その
後継車種として
当時のCEOだったカルロス・ゴーン
氏のもとで
開発が
スタートし、
2007年に
登場したのが「GT-R」です。
在1980年代到1990年代之間發表了新型號之後,作為其後繼車種,在當時擔任CEO的卡洛斯·戈恩先生的帶領下開始開發,於2007年問世的就是「GT-R」。
強力なV6ターボエンジンと
四輪駆動により、
日常での
移動だけでなく、サーキットでも
高い
性能を
発揮しました。
由於配備了強力的V6渦輪引擎和四輪驅動,不僅在日常移動時表現出色,在賽道上也展現了高性能。
エンジンは「
匠」と
呼ばれる
職人が
1基ずつ
手作業で
組み立て、
日産のフラッグシップモデルとして
世界的な
人気を
集めました。
引擎由被稱為「匠」的工匠一台一台手工組裝,作為日產的旗艦車型在全球廣受歡迎。
これまでに
およそ4万8000台が
生産され、
国内では
1万7000台余りが
販売されています。
到目前為止,已經生產了大約4萬8千台,國內銷售了約1萬7千多台。
しかし、
騒音や
環境、
安全に
関わる
規制などの
厳格化によって
新たな
設計や
部品が
必要となり、
開発コストが
膨らみます。
然而,由於噪音、環境以及安全相關的法規日益嚴格,必須採用新的設計和零件,導致開發成本增加。
これにともなって
販売価格も
上がり、
登場時は
最も
安いグレードで
税込み
777万円でしたが、
現行モデルは
最も
安いグレードでも
1444万円と、
当時の
1.8倍以上となっています。
隨著這一變化,售價也上漲了。上市時最低等級的售價含稅為777萬日圓,而現行車型即使是最低等級也達到1444萬日圓,是當時的將近兩倍。
こうした
中、
環境や
安全に
関わる
規制などの
厳格化に
対応するための
開発コストが
膨らんだり、
部品の
調達も
難しくなったことから
日産は
生産を
終えることを
決め、
18年間の
歴史に
幕を
閉じることになりました。
在這樣的情況下,為了因應有關環境與安全的法規等日益嚴格,開發成本不斷增加,零件採購也變得困難,因此日產決定結束生產,為18年的歷史劃下句點。
8月26日、
栃木県の
工場で
最後の
1台が
完成し、
生産ラインから
出てきた
車を
開発者などが
出迎えました。
8月26日,開發人員等人在栃木縣的工廠迎接從生產線下線的最後一輛車。
エスピノーサ
社長 「
決して
消えない
足跡を
残した」
合わせて
開かれた
式典でイヴァン・エスピノーサ
社長は、
ビデオメッセージの
中で「GT-Rが
自動車産業に
決して
消えない
足跡を
残したことに
疑問の
余地はない。
いつか復活させることがわれわれの
目標だ」と
述べました。
開発担当者「
新しいDNA
持ったGT-Rの
復活を
期待」
20年以上にわたって
開発に
携わってきた
担当者の
松本光貴さんは「
開発費をかけたとしても、お
客様が
手ごろな
価格で
購入できるのかということがあり、
生産終了を
決断せざるを
得なかった。
今、
日産は
厳しい
状況では
あるが、
次の
世代の
人間が
新しいDNAを
持ったGT-Rを
復活させることを
期待している」と
話していました。
現在,日產雖然處於嚴峻的狀況,但我們期待下一代的人能帶著新的DNA讓GT-R復活。
経営再建中の
日産は、
先月発表した、ことし
4月からの
6月までの
決算でも
最終的な
損益が
1157億円余りの
赤字となっていて、
販売台数の
回復に
向けた
商品力の
強化が
大きな
課題となっています。
正在進行經營重建的日產,在上個月公布的今年四月至六月的財報中,最終損益也出現了超過1157億日圓的赤字,如何加強產品競爭力以恢復銷售量成為一項重大課題。
スポーツカーの
開発環境 厳しさ
増す
専門家は
メーカーにとってスポーツカーの
開発環境は
厳しさを
増していると
指摘します。
自動車業界に
詳しい
三菱総合研究所の
杉浦孝明主席研究員は「
環境関連の
規制の
ほか、
安全装備やセキュリティー
対策などへの
対応が
開発コストを
押し
上げる
要因になっている。
熟悉汽車產業的三菱綜合研究所杉浦孝明首席研究員表示:「除了與環境相關的法規之外,對於安全設備和安全對策等的應對,也成為推高開發成本的原因。」
大規模な
開発投資が
難しく
なる中で、
次の
開発ステップを
断念せざるをえない
ケースが
出てきている」と
話しています。
在大型開發投資變得困難的情況下,也出現了不得不放棄下一步開發階段的情形。
一方で、
車を
購入する
消費者の
動向については「
子育て
世代は
使い
勝手を
重視して、ミニバンやSUV、
3列シートの
車などが
人気だ。
另一方面,關於購買汽車的消費者動向,「育有子女的世代重視實用性,像是休旅車(SUV)、廂型車(Minivan)以及三排座椅的車款等都很受歡迎。」
ニーズの
画一化が
進み、
スタイルや
走りよりは
現実的な
使い
勝手を
重視する
人が
増えてきているかもしれない」という
見方を
示しました。
需求趨於一致,或許越來越多人比起風格和駕駛感,更重視實際的使用便利性,表現出了這樣的看法。
そのうえで、
杉浦さんは「
開発や
経営の
合理化でスポーツカーが
失われて
しまうのは
多様性の
面からいうと
残念なことで、いろんな
車種が
世の中に
存在することが
マーケットの
大きさや
魅力につながる」と
話していました。
在此基礎上,杉浦先生表示:「如果因為開發或經營的合理化而讓跑車消失,從多樣性的角度來看是件遺憾的事,各種車型能夠存在於社會上,正是市場規模與吸引力的來源。」