気象台によりますと、▽高知市のサクラの開花は、去年と同じ日で、平年より1日遅く、▽熊本市のサクラの開花は、平年より1日遅く、去年より3日早いということです。
高知市 標本木の高知城近くのソメイヨシノに10輪以上の花
高知地方気象台はサクラの開花の目安となる標本木として高知城近くのソメイヨシノを観察していて、午後2時すぎ、気象台の職員が木を見上げて花の状況を確認しました。
22日の同じ時間にはまだ開いている花はありませんでしたが、23日は10輪以上の花が開いているのが確認され、気象台は「高知市でサクラが開花した」と発表しました。
全国各地の気象台が観測しているソメイヨシノの標本木の中では、去年に続いて全国で最も早い開花となりました。
気象台によりますと、高知市では開花の時期はほぼ平年並みで、このあと1週間ほどで満開になる見込みです。
高知地方気象台の森将人調査官は「今月半ばごろまでは寒気の影響で気温が低く推移していたが、22日に気温が高くなったため開花が進んだと思われます」と話していました。
高知市では23日も午前中から気温が上がり、日中の最高気温は24度と夏日に迫る陽気になりました。
開花宣言のようすを間近で見守っていた70代の女性は「サクラの開花はうれしいですし、これからが楽しみです」と話していました。
またカメラが趣味だという70代の男性は「サクラは独特な華やかさがあるのでいいですね。満開になったらまた撮りに来たいです」と話していました。
熊本市 標本木のソメイヨシノに10輪以上の花
熊本県は23日、高気圧に覆われて各地で気温が上がり、甲佐町では24.5度を記録するなど、各地で気温が平年を4度から7度ほど上回る暖かい天気となりました。
熊本地方気象台は、熊本市西区の庁舎の敷地で23日午後3時前、ソメイヨシノの標本木に10輪以上花が咲いているのを確認できたということで「熊本市でサクラが開花した」と発表しました。
気象台によりますと、熊本市のソメイヨシノは1週間から10日ほどで満開になる見込みです。