アメリカに
本部が
ある国際的な
人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は21
日、
激しい戦闘が
続くウクライナ
東部のマリウポリの
状況について
報告をまとめました。
この中では、20日に市の幹部から聞いた話として、これまでに3000人以上の市民が死亡した可能性があり、人口のおよそ半数に当たる少なくとも20万人が市内に残されているとしています。
そのうえで、マリウポリから避難した人たちに独自に聞き取った内容として、ロシア軍の包囲が始まった今月2日以降、市内では女性や子どもを含む多くの人が、厳しい寒さの中、水や食料、それに医療、暖房、通信などがほとんどない状況で地下のシェルターに身を潜めているとしています。
さらに、食料の買い出しに行ったり水を手に入れようと川に向かったりした市民が、ロシア軍の攻撃に巻き込まれて亡くなったという証言も複数の人から寄せられたとしています。
報告では、こうした状況を受け「ウクライナとロシアの両国は、マリウポリの市民に十分な水や食料、薬などが行き渡るようにしなければならない。そして、すべての市民が避難ルートを通って避難できるようにするべきだ。戦争の手段として民間人を飢えさせるのは戦争犯罪だ」と指摘しています
バイデン大統領 ロシアの生物・化学兵器使用警戒呼びかけ
アメリカのバイデン
大統領は
企業経営者を
集めた
会合でロシアの
軍事侵攻に
言及し、
欧米などが
結束してウクライナを
支援していることを
背景に「プーチンは
追い詰められている。
そして追い詰められれば
追い詰められるほど、より
激しい戦術を
使うだろう」と
述べました。
そのうえで、プーチン大統領が欧米やウクライナに生物兵器や化学兵器があると、事実と異なることを主張しているとして「これこそ、彼がその両方を使うことを検討している明らかな兆候だ」と述べ、警戒を呼びかけました。
さらに、バイデン大統領は、欧米が経済制裁を科したことなどへの対抗措置としてロシアがサイバー攻撃を計画しているという情報もあるとして、セキュリティーの強化に直ちに取り組むよう求めました。
政権高官によりますと、アメリカでインフラを運営する民間事業者を狙ったサイバー攻撃が行われる可能性があり、バイデン政権は先週、100以上の企業を集めてこうした情報を共有し、対策を示したということです。
EU ウクライナへの追加軍事支援で合意 支援額は650億円余
EU=
ヨーロッパ連合はウクライナ
に対し、5
億ユーロ、
日本円で650
億円余りの
追加の
軍事支援を
行うことで
合意しました。
EUは21日、ベルギーのブリュッセルで外相会議を開き、ウクライナに侵攻を続けるロシアが攻撃を激化させていることについて対応を協議しました。
会議のあとの記者会見でEUの外相に当たるボレル上級代表は「ウクライナへの経済的、財政的、人道的な支援と、ウクライナ軍への支援を続ける」と述べ、先月表明したウクライナに対する軍事支援の額を倍増し、5億ユーロ、日本円で650億円余りを追加支援することで各国が合意したことを明らかにしました。
支援の詳しい内容については明らかにしていません。
国連総会で人道状況の改善を求める決議案を採決へ
市民の
犠牲が
増え
続けているウクライナの
情勢をめぐり、
国連総会で
市民の
保護など
人道状況の
改善を
求める
決議案の
採決が
行われることになりました。
国連総会での決議案の採決は今月2日に続いて2回目で、欧米各国は、前回を上回る賛成を得て採択することで、ロシアへの圧力としたい考えです。
米国防総省 報道官「ロシア軍の戦争犯罪の明確な証拠ある」
アメリカ国防総省のカービー
報道官は21
日、
記者会見で、ロシア
軍の
侵攻について「ウクライナの
首都キエフや
第2の
都市ハリコフ、
それに
北部チェルニヒウ
など多くの
都市の
手前で
依然、
停滞している」と
指摘し、
その分遠距離からの
砲撃を
強化しているという
見方を
示しました。
そして「ロシア軍はこれらの都市を降伏させようと巡航ミサイルや弾道ミサイル、それに砲撃など、大量の兵器を投入していて、ここ数日間でその量は増えている。その結果、住宅地や病院、学校がより大きな被害を受け、罪のない人たちに多くの犠牲が出ている」と指摘しました。
そのうえでカービー報道官は「ロシア軍が戦争犯罪を犯しているという明確な証拠がある。われわれは証拠の収集に協力し、調査に貢献していく」と述べ、戦争犯罪などを捜査している国際刑事裁判所に協力していく考えを示しました。
“チェルノブイリ原発 技術者の交代が完了” IAEAが声明
IAEA=
国際原子力機関のグロッシ
事務局長は、21
日に
声明を
発表し、ウクライナ
北部のチェルノブイリ
原子力発電所で、
先月ロシア
軍に
占拠されて
以降、
施設にとどまって
勤務していた
技術者の
交代が
完了したと、ウクライナ
当局から
連絡を
受けたことを
明らかにしました。
IAEAは、20日にチェルノブイリ原発で勤務する技術者のおよそ半数が自宅に戻ることができたと明らかにしていて、今回の声明によりますと、施設に残ることを希望した13人を除いてすべての人の交代が完了したということです。
これまでグロッシ事務局長は、交代要員が来ず200人以上の技術者らが働き続けた結果、心身ともに疲労がたまって原発の安全に関わる機器の修理や保守に支障が出ていることに、懸念を示していて、声明で交代の完了を歓迎しました。
そのうえでグロッシ事務局長は、今後ウクライナの原子力発電所の安全を確保するための枠組みについて、ウクライナとロシアと協議を行っていると説明しました。
ゼレンスキー大統領 “ロシアの最後通告には応じない”
21
日に
首都キエフでウクライナ
公共放送などの
インタビューに
応じたゼレンスキー
大統領は、ロシア
側がウクライナ
軍に対し東部の
都市マリウポリで
武装解除し、
街を
明け渡すよう
要求していることについて「『
この最後通告に
従えば
戦争が
終わる』と
言われても
それは
正しくない。ウクライナからウクライナ
人がいなくなって
しまう」と
述べ、
受け入れられないという
考えを
強調しました。
そのうえで「『ハリコフやマリウポリ、キエフをよこせ』という要求があっても応じられない。ロシアからの最後通告のとおりになるのは、私たちが存在しなくなったときだけだ」と述べ、いずれの都市も明け渡す考えはないことを重ねて示しました。
ウクライナの公共放送 ユーチューブで被害状況を連日伝える
ウクライナの
公共放送は
動画投稿サイト、ユーチューブで
国内の
被害状況を
英語で
連日、
伝えています。
20日夜には首都キエフのショッピングセンターがロシア軍の攻撃を受けたことを伝え、その瞬間を捉えた映像には大きな爆発とともにガラスとみられる破片などが周囲に大量に飛び散る様子が映っています。そして、救助隊がけが人を救助する様子も確認できます。
また、ウクライナ南東部、ザポリージャ州の都市、エネルホダルの副市長がロシア側に拉致されたと伝えています。20日にはおよそ1500人が参加した抗議デモが行われ、市民らはウクライナの国旗を掲げながら副市長の解放などを求めていました。
また南部の都市ミコライフにある軍の施設が18日にミサイル攻撃を受け、少なくとも50人が死亡したということで、現場の映像には兵士たちが大量のがれきを撤去している様子などが映っています。
独外相 ウクライナの隣国モルドバ支援に向け会合開催を表明
ドイツのベアボック
外相は21
日、EU=
ヨーロッパ連合の
外相会議に
先立って
記者団に対しウクライナから
避難してくる
人を
大勢受け入れている
隣国モルドバを
支援するため、
来月5
日、
首都ベルリンで
会合を
開くことを
明らかにしました。
モルドバは、ヨーロッパ最貧国の1つとも言われていますがUNHCR=国連難民高等弁務官事務所のまとめによりますと、20日現在でウクライナからおよそ36万人が避難し、その数は、ポーランド、ルーマニアに次いで3番目に多くなっています。
ベアボック外相は、モルドバについて「ウクライナの隣国の中でも今もっとも支援を必要としている」と述べ、フランスなどとともにモルドバを後押しする仕組みをつくるとして、会合では財政面の支援などについて協議するとの見通しを示しました。
首都キエフ防衛の領土防衛部隊隊員 徹底抗戦続ける構え
男性隊員は、ウクライナ
各地でロシア
軍による
攻撃が
続いていることについて「ロシア
軍による
攻撃を
目の当たりにするたび、
私たちの
士気は
上がる一方だ」と
述べ、
徹底抗戦を
続ける
構えを
示しました。
また、20日夜にキエフの中心部に近い地区にあるショッピングセンターが攻撃を受けたことについては「民間施設に対する野蛮な攻撃だ。ロシア軍はウクライナ軍との直接的な対戦を避け、民間人への攻撃を通じて私たちにダメージを与えようとしている」として、ロシア軍が意図的に民間人への攻撃を行っているとして非難しました。
ロシア国営テレビ報道部門トップ “裏切り”と強く批判
マリーナ・オフシャンニコワ
さんは14
日、ロシア
国営の「
第1チャンネル」の
ニュース番組の
放送中に
スタジオに
入って
反戦を
訴え、
一時、
警察に
拘束されました。
オフシャンニコワ
さんの
行動には
国外だけでなく
国内でも
一部で
賛同の
声があがるなか、
テレビ局の
報道部門の
トップを
務めるキリル・クレイミョノフ
氏が20
日に
番組に
出演し、
今回の
事案について
見解を
述べました。
クレイミョノフ氏は、当時の映像を流し、欧米各国で大きく取り上げられていることを説明したうえで「私たちが得た情報では、マリーナ・オフシャンニコワは事前にイギリス大使館と話をしていた」と述べ、西側とつながりがあったと主張しました。また行動は計画的だったとし「20年近くともに働いてきた私たち全員を計算高く裏切った」と述べ、強く批判しました。
プーチン政権のプロパガンダを担う国営テレビとしては、ロシアのウクライナ侵攻に抗議する意見は西側のさしがねだと決めつけることで、政権に批判的な言動を排除するねらいがあるとみられます。
オフシャンニコワさんはテレビ局の編集方針と一致しないとして先週、辞表を提出しています。
ウクライナ外相 “デモ参加者が撃たれ けが”と投稿
ウクライナのクレバ
外相は、SNSのツイッターに
南部の
都市ヘルソンで
撮影されたとする
動画を
投稿し、ロシア
軍の
侵攻に
抗議するデモの
参加者が
銃で
撃たれ、
けが人が
出ていると
明らかにしました。
動画には、けがをして地面に倒れ込んだ高齢の男性が周囲の人に抱えられている姿が映っています。
また、ウクライナの公共放送も同じ現場で撮影されたとみられる動画をツイッターに掲載し、映像からはま町なかに大きな銃声が鳴り響いて人々が足早に逃げていく様子が確認できます。
クレバ外相は「ロシアの侵略に対して武器を持たず平和的に抗議していた人々を銃撃した。ロシアを止めなければならない」とロシア軍を批判しました。
ロシア “民間グループ”の調査で「軍事作戦支持」が63%
ロシアのプーチン
政権の
影響下にない
民間のグループが、ロシア
全土に
住む18
歳以上の1800
人余りを
対象に、
今月10
日から13
日にかけて
行った
電話調査によりますと、「
軍事作戦を
支持する」と
答えた
人が63%に
上り、「
支持しない」の7%を
大きく
上回りました。
また、「軍事作戦についての情報源」として「テレビ」を選んだ人の75%が「作戦を支持する」と答えたということです。
さらに「作戦地域」については、65%が「東部以外でも行われている」と答えた一方で、「東部のみ」と答えた人が12%で、親ロシア派が事実上、支配する地域だけで軍事作戦が行われていると思い込んでいる人がいることも分かりました。
一方、今回の調査で「軍事作戦を支持する」と答えた人を年代別に見ますと、40代以上が70%を超えましたが、18歳から24歳では35%にとどまりました。
“ウクライナで少なくとも925人の市民が死亡”
国連人権高等弁務官事務所は、ロシアによる
軍事侵攻が
始まった
先月24
日から
今月20
日までに、ウクライナで
少なくとも925
人の
市民が
死亡したと
発表しました。
このうち75
人は
子どもだということです。
亡くなった925人のうち、256人が東部のドネツク州とルガンスク州で、ほかの669人は首都キエフや第2の都市ハリコフ、北部のチェルニヒウ、南部のヘルソンなど各地で確認されています。
犠牲者の多くは砲撃やミサイル、空爆などによって命を落としたということです。また、けがをした人は1496人に上っているということです。
国連人権高等弁務官事務所は、激しい攻撃が続く東部のマリウポリなどは、多数の市民が犠牲になったという情報があるものの確認が取れておらず、実際の犠牲者の数はさらに多いとしています。
鹿児島悪石島と小宝島から島外への避難者 全員が帰島へ
トカラ列島近海で続く地震の影響で鹿児島県の悪石島と小宝島から島外へ避難している人たちは、比較的大きな揺れが少なくなってきていることから、順次帰島しています。1日夜遅くには5人を乗せたフェリーが鹿児島港を出発し、事実上、避難していた全員が島に戻ることになりました。
N2
출처: NHK
92
Aug 2, 2025 06:08
FRB理事が任期途中で辞任 トランプ大統領が後任を指名へ
アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は、クグラー理事が任期途中の8月8日に辞任すると発表しました。今後トランプ大統領が指名する後任の理事がFRBの次期議長に就任する可能性があり、アメリカメディアは「トランプ大統領がみずからの好む人物を指名するチャンスを早めた」などと伝えています。
N2
출처: NHK
55
Aug 2, 2025 09:08
“核兵器 変わらないか増える”回答が半数近くに NHK世論調査
被爆80年のことし、NHKが行った世論調査で、「現在ある核兵器は今後どうなると思うか」を聞いたところ、「今と変わらないか、むしろ増える」と回答した人が半数近くにのぼりました。専門家は「核なき世界という目標へ具体的な行動をどう起こしていくのか、大きな分岐点に立っている」と指摘しています。
출처: NHK
Aug 2, 2025 17:08
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