日本新聞: トリチウムなど含む水 “処分方法早期に結論を” 梶山経産相

トリチウムなど含ふくむ水みず “処分しょぶん方法ほうほう早期そうきに結論けつろんを” 梶山かじやま経けい産さん相しょう

Oct 16, 2020 12:10

Furigana

梶山かじやま経済けいざい産業さんぎょう大臣だいじんは16日にちの閣議かくぎ後ごの会見かいけんで、東京とうきょう電力でんりょく福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょで増ふえ続つづけているトリチウムなどの放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつを含ふくむ水みずの処分しょぶん方法ほうほうについて、早期そうきに結論けつろんを出だしたいという考かんがえを改あらためて示しめしました。福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつで増ふえ続つづけているトリチウムなどを含ふくむ水みずの処分しょぶんをめぐっては、ことし2月つき、国くにの小しょう委員いいん会かいが基準きじゅん以下いかの濃度のうどに薄うすめて海うみか大気たいき中ちゅうに放出ほうしゅつする方法ほうほうが現実げんじつ的てきだとする報告ほうこく書しょをまとめ、政府せいふは地元じもとや農林のうりん水産すいさん業者ぎょうしゃなどから意見いけんを聞きき処分しょぶん方法ほうほうを検討けんとうしています。

これについて、梶山かじやま大臣だいじんは16日にちの閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「いつまでも方針ほうしんを決きめずに先送さきおくりすることができないことは事実じじつだ。まずはこれまでのさまざまな機会きかいでいただいた意見いけんを丁寧ていねいに整理せいりし、取とりまとめる作業さぎょうに着手ちゃくしゅしている」と述のべました。

そのうえで、梶山かじやま大臣だいじんは「政府せいふ内ないでの検討けんとうを深ふかめたうえで適切てきせつなタイミングで政府せいふとして責任せきにんをもって結論けつろんを出だしていきたい」と述のべ、早期そうきに結論けつろんを出だしたいという考かんがえを改あらためて示しめしました。

ただ、その具体ぐたい的てきな時期じきについては未定みていだとしたうえで、「いただいた意見いけんを整理せいりし、議論ぎろんを深ふかめていく」と述のべるにとどまりました。

加藤かとう官房かんぼう長官ちょうかん「責任せきにんを持もって結論けつろん出だしたい」

加藤かとう官房かんぼう長官ちょうかんは、閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「現時点げんじてんで、政府せいふとしての方針ほうしんや決定けってい時期じきなどを決きめた事実じじつはない。他方たほうで、福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょの廃はい炉ろ作業さぎょうを遅延ちえんさせないためにも、処理しょり水すいの取り扱とりあつかいについて、いつまでも方針ほうしんを決きめずに先送さきおくりをすることはできないことは事実じじつだ。まずは、全漁連ぜんぎょれん＝全国ぜんこく漁業ぎょぎょう協同きょうどう組合くみあい連合れんごう会かいからの意見いけんも含ふくめ、丁寧ていねいに整理せいりしていくことが重要じゅうようであり、そうした整理せいりを踏ふまえ、政府せいふ内ないでの検討けんとうを深ふかめたうえで、適切てきせつなタイミングで、政府せいふとして、責任せきにんを持もって結論けつろんを出だしていきたい」と述のべました。