Actualités japonaises: 天皇陛下タヌキの生態を論文にまとめられる

天皇てんのう陛下へいかタヌキの生態せいたいを論文ろんぶんにまとめられる

Oct 8, 2016 03:10

Furigana

天皇てんのう陛下へいかは、皇居こうきょの森もりに生息せいそくするタヌキの生態せいたいについて、５ご年間ねんかんにわたって研究けんきゅうした成果せいかを論文ろんぶんにまとめられました。皇居こうきょには吹上ふきあげ御苑ぎょえんなど、およそ１いち１いち５ごヘクタールの敷地しきちに多おおくの緑みどりが残のこされ、十じゅう数すう頭とうを超こえるタヌキが生息せいそくしていると見みられています。

天皇てんのう陛下へいかは、タヌキが何なにを食たべているのかを明あきらかにするため、国立こくりつ科学かがく博物館はくぶつかんの研究けんきゅう員いんらとともに、平成へいせい２に１いち年ねんから５ご年間ねんかんにわたって調査ちょうさを行おこない、成果せいかを論文ろんぶんにまとめられました。

天皇てんのう陛下へいかは毎週まいしゅう日曜日にちようびの午後ごご、みずから御所ごしょの近ちかくにある森もりの特定とくていの場所ばしょからタヌキのふんを採取さいしゅし、顕微けんび鏡きょうを使つかって中なかに含ふくまれる植物しょくぶつの種たねを分析ぶんせきされました。

その結果けっか、皇居こうきょのタヌキは、主おもにムクノキの実みを餌えさとしており、季節きせつによってクサイチゴや、エノキなど、さまざまな植物しょくぶつの実みを食たべていることがわかったということです。

こうした傾向けいこうは５ご年間ねんかんほぼ変化へんかがなく、皇居こうきょ内ないでは複数ふくすうのタヌキが生活せいかつを維持いじできる餌えさが長期ちょうきにわたり、安定あんてい的てきに供給きょうきゅうされていると考かんがえられるということです。

論文ろんぶんは、ことし８月はちがつ、国立こくりつ科学かがく博物館はくぶつかんの研究けんきゅう報告ほうこく集しゅうに掲載けいさいされました。天皇てんのう陛下へいかは平成へいせい２に０ぜろ年ねんにも皇居こうきょ内ないのタヌキに関にかんする研究けんきゅう論文ろんぶんを発表はっぴょうしていて、これで、ハゼ類るいに関にかんするものと合あわせて３さん４よん編へんの研究けんきゅう論文ろんぶんをまとめられたことになります。