北朝鮮に
拉致され、
平成14年に
帰国を
果たした
地村保志さんが
地元、
福井県小浜市での
署名活動に
合わせて
4年ぶりに
公の
場で
取材に
応じ、
残された
被害者の
早期帰国に
向けた
世論の
支援と
政府の
取り組みを
求めました。
地村保志さんは、
昭和53年、
福井県小浜市で
妻の
富貴恵さんとともに
北朝鮮に
拉致され、
平成14年の
日朝首脳会談のあと、
帰国を
果たしました。それから
今月15日で
14年になるのを
前に、
地村さんは
8日、
小浜市で、
同級生らとともに
被害者救出を
求める
署名活動を
行い、
多くの
人が
足を
止めて
署名に
応じていました。
ことし3月に小浜市役所を定年退職した地村さんは、拉致問題に進展が見られない危機感から、ここ最近、署名を呼びかけたり集会の場で発言したりするなど積極的な活動が目立っています。
地村さんは8日、帰国10年の節目に記者会見して以来4年ぶりに公の場で取材に応じ、「私に気がついた方からは声をかけていただいたが、通り過ぎる人も多く問題の風化を実感しました。帰国した私たち以外の拉致被害者については何の進展もないままで、残された被害者を思うと心の痛みを抑えられません。最近は拉致問題が核やミサイルの問題に犠牲になっている感があり、政府は拉致問題を切り離し、解決に向け力を尽くしてほしい」と話しました。