東京オリンピック・パラリンピックの
3つの
競技会場を
大幅に
見直す
都の
調査チームの
提案について、
東京都の
小池知事は「
複数案という
形になると
思う」と
述べ、それぞれの
競技会場の
見直し
案を
1つの
会場に
絞らない
可能性もあるという
認識を
示しました。
4年後の
東京大会のボート・カヌーと
水泳、それにバレーの
3つの
競技会場について、
東京都の
調査チームはコスト
削減に
向け、
別の
施設に
変更するなど
大幅な
見直しを
提案しています。
小池知事は、調査チームから近く報告を受ける提案について、25日記者団に対し「IOC=国際オリンピック委員会からは『都のほうがあまり決め打ちをすると連携が難しくなるかもしれない』という話を聞いている。調査としての答えは複数案という形になると思う」と述べ、それぞれの競技会場の見直し案を1つの会場に絞らない可能性があるという認識を示しました。
そのうえで「どういう形で答えを出すのかについては、関係者と連携をとりたい」と述べ、来月1日に開かれる「都政改革本部」の会合で調査チームからの報告を受け、判断を示す方向で調整を進めていることを明らかにしました。
3会場 都調査チームの提案は
東京オリンピック・パラリンピックの予算などを検証している東京都の調査チームはコスト削減に向け、都内に整備する予定の3つの競技会場について大幅な見直しを提案しています。
東京・臨海部に整備されボート・カヌーの会場となる「海の森水上競技場」は整備費用が当初の7倍に当たる491億円に膨らんでいるとして、コストを削減したうえで恒久的な施設として整備するか、大会後に撤去する仮設施設として整備するか、宮城県登米市にある長沼ボート場に変更するかの3つの案を示しています。
江東区に整備される水泳会場の「オリンピックアクアティクスセンター」は、施設の規模を見直すか、同じ江東区の「東京辰巳国際水泳場」を改修して代替利用する可能性を検討すべきとしています。
さらにバレーボール会場として江東区に整備される「有明アリーナ」は、大会後の活用方法の見通しが甘いとして、事業全体の見直しを検討するほか、すでにある施設の活用を検討すべきとしています。
調査チームは、提案の絞り込みを進めたうえで今月中にも報告をまとめ、これを受け小池知事が最終的な結論を出すことにしています。