北海道にある
泊原子力発電所の
事故を
想定して
行われた
防災訓練で、
内閣府の
伊藤副大臣の
現地の
対策拠点への
到着が、
天候の
影響で
遅れたことを
受けて、
内閣府の
平井政策統括官は「
大がかりな
避難を
実施する
際、
副大臣が
到着できないときどうするのか、
問題となると
思う」と
述べ、
今後対応を
検討する
考えを
示しました。
13日の
訓練で、
原子力防災担当の
内閣府の
伊藤副大臣は、
泊原発から
10キロほど
離れた
共和町にある
対策拠点オフサイトセンターに、
札幌市の
丘珠空港からヘリコプターで
向かう
予定でしたが、
天候不順のためバスで
移動し、
予定より
1時間半ほど
遅れて
到着しました。
去年愛媛県で行われた訓練でも、オフサイトセンターでの指揮を担当する副大臣の移動が、悪天候のため、急きょヘリコプターからバスに変更され、1時間ほど遅れています。
13日の訓練後に行われた記者会見で、内閣府の平井政策統括官は、今回の遅れは想定の範囲内だったとしたうえで、冬はさらに厳しい気象条件が考えられるのではないかという質問に対しては「大がかりな避難を実施する際、指揮を執る人がいないことは問題だと思う。万が一副大臣が現場に到着できないとき、どうするのか、訓練での1つの問題となると思う」と述べ、来年の初めごろに行う予定の、暴風雪が重なったことを想定した訓練などを通して、対応を検討する考えを示しました。