医療費が
無料になる
生活保護制度を
悪用して、
C型肝炎の
患者に
処方された
高額な
新薬「ソバルディ」を
病院から
だまし取ったとして、
52歳の
暴力団の
元幹部が
詐欺の
疑いで
警視庁に
逮捕されました。
調べ
に対し、
容疑を
否認しているということです。
逮捕されたのは、
山口組系の
暴力団の
元幹部で、
東京・
中野区の
桂川政幸容疑者(
52)で、
警視庁の
調べによりますと、ことし
1月から
3月にかけて、
医療費が
無料になる
生活保護制度を
悪用し、
3回にわたって
C型肝炎の
新薬「ソバルディ」を
合わせて
84錠、およそ
520万円分を
神奈川県内の
病院から
だまし取ったとして、
詐欺の
疑いが
持たれています。
この事件をめぐっては、生活保護を受けていたC型肝炎の患者と、患者に薬を買い取ると持ちかけた女らが逮捕・起訴されていて、これまでの調べで、桂川容疑者が去年11月ごろ、知り合いだったこの女に「薬を手に入れてほしい。1回につき25万円を払う」などと指示したということです。
警視庁は、入手した薬を売りさばき、暴力団の資金源にしていた可能性もあると見て調べています。
警視庁によりますと、調べに対し桂川容疑者は「ほかの人たちがどうやって薬を入手したのか詳しくは知らない」などと供述し、容疑を否認しているということです。