太平洋戦争の
発端となった
旧日本軍の
真珠湾攻撃から
75年となった
7日、
アメリカの
首都ワシントンでも
式典が
開かれ、
攻撃を
受けた
アメリカ軍の
元兵士やペンス
次期副大統領なども
出席して
犠牲者を
追悼しました。
ワシントンで
開かれた
式典には、
75年前に
真珠湾で
旧日本軍の
攻撃を
受けたアメリカ
軍の
元兵士などのほか、ペンス
次期副大統領も
出席しました。
この中で、当時のルーズベルト大統領のひ孫のエリオット・ルーズベルトさんは「真珠湾や第2次世界大戦で命を落とした人たちのことを忘れず、未来に語り継ぐのが私たちの責務だ」と述べました。このあと元兵士たちがペンス氏などとともに献花し、犠牲者を追悼しました。
真珠湾で攻撃を受けた元兵士の1人リチャード・ヤングさんは記者団に対し、「あのころ抱いていた日本への憎しみは忘れなければならないと思う。私たちが今すべきことは当時のアメリカ人をたたえることだ」と述べました。そして、安倍総理大臣が今月下旬に真珠湾を訪れ犠牲者を慰霊することについて、「日米の平和や結束を促進することはいいことだ」と評価しました。一方、真珠湾で攻撃を受けた別の元兵士のジェイ・グロフさんは、安倍総理大臣の真珠湾訪問について、「すばらしいことだが、謝罪すべきだと思う」と話していました。
官房長官「戦争を繰り返さないという決意を新たに」
菅官房長官は午前の記者会見で、「真珠湾攻撃から75周年である本年は、日米関係の歴史を改めて振り返る重要な機会だ。かつては敵国として戦った日米両国を、戦後、価値を共有する同盟国へと変容させた日米の和解の価値を再認識すると同時に、二度と戦争の惨禍を繰り返してはならないという決意を新たにする重要な機会であると考えている」と述べました。
そのうえで菅官房長官は、「今後はさらに希望の同盟である日米同盟を強化し、アジア太平洋地域や国際社会の平和と繁栄に貢献していきたい」と述べました。