韓国では、
職務が
停止されている
パク・クネ(
朴槿
恵)
大統領の
弾劾が
妥当かどうかを
判断する
憲法裁判所の
審理の
行方に
関心が
集まる
中、
17日、ソウル
中心部で
8週連続となる
大規模な
集会が
開かれ、パク
大統領の
速やかな
罷免を
求めました。
韓国の
憲法裁判所は、
今月9日に
国会でパク・クネ
大統領の
弾劾を
求める
議案が
可決されたことを
受け、
180日以内に
弾劾が
妥当かどうかを
審理して
判断を
示すことにしていますが、
16日、
答弁書を
提出したパク
大統領の
弁護団は「
弾劾される
理由はなく、
棄却されるべきだ」と
述べ、
全面的に
争う
姿勢を
示しました。
こうした中、ソウル中心部の広場では、17日午後5時から、8週連続となる大規模な集会が開かれていて、ステージに上がった主催者側の代表は「パク大統領は職務が停止されたあとも大統領府に居座り続けている。1日も早く弾劾すべきだ」と訴え、パク大統領の速やかな罷免を求めました。このあと、参加者たちは憲法裁判所から100メートル離れた場所まで行進することにしています。
集会に参加した50代の男性は「憲法裁判所は、弾劾という国民が望む正しい判断をするべきだ。パク大統領はいまからでも責任を痛感して退陣してほしい」と話していました。
弾劾に反対の保守系団体も集会
一方、これに先立って、パク大統領の弾劾に反対する保守系の団体も、憲法裁判所の近くで集会を開き、高齢者や退役軍人などが「弾劾は無効だ」とか、「弾劾を求める議案を可決した国会は解散しろ」などと訴えました。
こうした集会について、一部の韓国メディアは「憲法裁判所に圧力をかけることになり、司法の独立性を損ないかねない」と懸念する見方を伝えるなど、憲法裁判所の判断を冷静に見守るべきだとする指摘も出ています。