修験道の
山伏たちが、
年の
始めに
家々を
回って、
1年の
無病息災を
祈る「
寒中たく鉢修行」が、
京都市で
始まりました。
寒中たく鉢修行は、
京都市にある
修験道の
寺院「
聖護院」が、
新年のこの
時期に
行っています。
8日は冷たい雨が降るなか、「すずかけ」と呼ばれる法衣の上に雨がっぱを羽織った山伏姿の僧侶や信徒80人余りが集まり、出発式が行われました。
はじめに宮城泰年門主が、「雨で足元が悪いが、十分に気をつけて修行に精進してほしい」とあいさつし、ほら貝の音を合図に出発しました。
一行は、7人ずつに分かれて家々を回り、お経を読んで、1年の無病息災や家内安全を祈願しました。なかには出迎えて、数珠を持って手を合わせながらお経を聞く人もいました。
聖護院の近くに住む82歳の女性は、「家じゅうに響き渡ってほしいと思いながらお経を聞きました。毎年訪問してもらい、ありがたいことです」と話していました。
寒中たく鉢修行は今月14日まで行われ、山伏たちがおよそ4000世帯を回ります。