岩手県大船渡市で
去年3月、
東日本大震災の
復興工事の
業務中に
倒れて
死亡した
41歳の
男性について、
長時間労働が
原因の
過労死と
認められていたことがわかりました。
岩手・
宮城・
福島の
被災3県の
復興工事で
過労死が
認められたのは
初めてだということです。
過労死と
認定されていたのは、
東京に
本社がある
建設会社「
鉄建建設」の
社員だった
当時41歳の
男性です。
大船渡労働基準監督署によりますと、男性はJRから受注した専用道路にバスを走らせるBRT関連の工事に当たっていましたが、去年3月、業務中に大船渡市内の事務所で倒れて、死亡しました。
男性の死亡について、遺族からの申請を受けて審査していた労働基準監督署が、「長時間の時間外労働により、高い負荷がかかっていた」として、去年7月、過労死として労災認定していたことがわかりました。
各地の労働局によりますと、岩手・宮城・福島の被災3県の復興工事で過労死が認められたのは初めてだということです。
労働基準監督署は去年、男性に1か月で100時間近くの時間外労働をさせていたとして、会社と現場事務所の所長を労働基準法違反の疑いで書類送検し、今月10日、それぞれに罰金30万円の略式命令が出されています。