京都府立医科大学附属病院の
医師らが、
実刑判決が
確定した
暴力団幹部の
健康状態について、「
病気で
刑務所への
収監に
耐えられる
状態ではない」と
事実と
異なる
内容の
報告書を
検察に
提出した
疑いがあることが
捜査関係者への
取材でわかりました。
警察は、
収監を
逃れようとした
暴力団側から
依頼があったと
見て
虚偽公文書作成などの
疑いで
病院などを
捜索する
方針です。
捜査関係者によりますと、
京都府立医科大学附属病院の
医師らは、おととし、
恐喝事件で
懲役8年の
判決が
確定した
指定暴力団・
山口組系淡海一家の
高山義友希総長(
60)の
健康状態を
検察に
報告した
際、「
腎臓にウイルス
性の
炎症があり、
刑務所への
収監に
耐えられる
状態ではない」と
事実と
異なる
内容の
報告書を
提出したとして、
虚偽公文書作成などの
疑いが
持たれています。
高山総長は、3年前の平成26年に腎臓の移植手術を受けましたが、警察がその後の経過などを調べたところ、おととし、報告書が提出されたときは容体が安定していて、収監に問題がなかったことがわかったということです。
捜査関係者によりますと、報告書を書いた医師は、警察の任意の事情聴取に対し、事実と異なる内容だったことを認めたうえで、「院長に指示された」などと話したということです。
高山総長は近く収監される予定で、警察は、収監を逃れようとした暴力団側から依頼があったと見て、14日にも病院などを捜索する方針です。