4年前の
秋からおよそ
2年にわたって
活発な
噴火活動が
続いてきた
小笠原諸島の
西之島について、
火山噴火予知連絡会は「
噴火が
発生する
可能性はほとんどなくなったと
考えられる」とする
検討結果をまとめました。これを
受けて
気象庁は
14日夕方、
西之島に
出していた
火口周辺警報を
解除しました。
専門家で
作る
火山噴火予知連絡会は
14日午後、
気象庁で
定例の
会合を
開き、
各地の
火山活動について
検討しました。
このうち小笠原諸島の父島の西およそ130キロにある西之島では、4年前の11月からおよそ2年にわたって活発な噴火活動が続き、島の大きさは、元の島のおよそ12倍に拡大しました。その後、おととし11月を最後に噴火は確認されず、噴気の量や火山ガスの放出などは少ない状態が続いているということです。
このため、火山噴火予知連絡会は「西之島では火山活動が低下した状態が続き、噴火が発生する可能性はほとんどなくなったと考えられる」とする検討結果をまとめました。
これを受けて気象庁は、14日午後6時、西之島に出していた火口周辺警報を解除しました。
西之島では、去年の夏に警戒範囲が縮小されたことなどを受けて、去年10月、火山や野鳥の専門家、それに環境省の担当者などが上陸し、島の西側で調査を行いました。
火口周辺警報が解除され、警戒範囲がなくなったことから、専門家は、前回、調査できなかったエリアなど、今後、範囲を広げて再び調査を行うことにしています。